インドでの小児予防接種

2002円10月2日改定


インドでは小児の定期予防接種をどうすればいいのかのアドバイスです。成人も含め、医学的・法的にインドで必要な予防接種についてはインド旅行・生活で必要なワクチンをご参照ください。




小児の定期接種ワクチンプログラムは国により様々異なります。日本の接種スケジュールが必ずしも医学的に正しいとは限りません。インドで長期滞在する場合は、当地の法律に従ってこちらのスケジュールでワクチン接種することをお薦めします。いずれ日本に帰国する場合には、インドと日本の標準接種の差を明確にするために英文併記の母子手帳を入手しておくと良いでしょう。当地で予防接種を受ける際に医師に記載を求めましょう。


★英文併記の母子手帳の入手先

  ジョイセフ(家族計画国際協力財団)

162-0843

東京都新宿区市谷田町1-10 保険会館新館

TEL 81-3-3268-5875

FAX 81-3-3235-9776

E-Mailmailto:info@joicfp.or.jp   http://joicfp.or.jp/jpn/ (オンライン注文可能

但し、手帳は国内発送が原則です。海外に直接発送はしてもらえません。実家や友人宅に一度発送してもらい、その後改めて海外まで送り直してもらうようになります。金額は、英語版母子手帳一冊920円、郵送料180円です。(20029月現在)。料金は母子手帳と一緒に同封されている郵便振替用紙を用いて郵便局で支払ってください。
 


★デリーで予防接種が受けられる病院(予約をとってください。)

   Max Medicentre 電話 1-600-11-3000, 649-9870  住所N-110 Panchsheel Park

   Dr. Rajeev Seth’s Clinic 電話 65207647, 65106011 住所 E-10 Green Park (Main)

   Apollo Cliniq  電話 613-1218, 612-4980 住所 Vasant Cunj



★接種の際の注意事項

注射器と針は一回一回「使い捨て」であることを確認しましょう。西欧製のワクチンは予めワクチンが入った注射器と針が一体型となっています。

   使用期限と目の前での開封を確認しましょう。

   念のためにワクチンが何処に貯蔵されていたかを尋ねましょう。きちんと冷蔵庫で保管されている必要があります。冷凍庫での凍結保存はできません。

   複数の生ワクチン(BCG, MMR,ポリオなど)の同時接種は避けた方が無難と言われています。どうしても同時接種が必要な場合は、医師にその理由を尋ね、少なくとも接種部位は変えましょう。

   接種前にそれぞれのワクチンの副反応について医師に確認しましょう。発熱、注射部位の発赤、硬結(ぐりぐり)などが良くある反応です。接種後に消炎鎮痛剤などを処方されることもあります。

   BCGの場合、接種口がある程度化膿したようになり、小さな傷になります。

   麻疹を早く摂取し過ぎると母体から受け継がれた抗体を損なう可能性があります。(個人差はあるが、一般的に母体の抗体は6ヶ月間ぐらい)




インドの小児ワクチンスケジュール
例1:参考ホームページhttp://www.growingwell.com/bchild/vaccination1.htm#schedule

年齢

ワクチン名

 

 

生後

BCG (Bacille Calmette Guerin)

OPV-0 (Oral Polio Vaccine)(経口ポリオ)

6

OPV-1

DPT-1 (Diphtheria Pertussis Tetanus:ジフテリア・百日咳・破傷風)

Hepatitis B 1st B型肝炎)

10

OPV-2

DPT-2

Hepatitis B 2nd

14

OPV-3

DPT-3

7.5 ヶ月

Hepatitis B 3rd

9 ヶ月

Measles(麻疹)

15 ヶ月

MMR ( Measles Mumps Rubella:麻疹・おたふく風邪・風疹)

16-24 ヶ月

OPV - DPT-1st Booster

3

Typhoid(腸チフス)

4

Chicken pox(水痘)

5-6

OPV – DT-2nd Booster

10

Tetanus Toxoid(破傷風トキソイド)

Typhoid

16

Tetanus Toxoid

Typhoid




日本の小児ワクチンスケジュール

 日本のワクチンスケジュールが必ずしも医学的に正しいということではありません。インド生活には回数が足りないワクチン(ポリオ)や、インドでは接種されないワクチン(日本脳炎)の差を確認しておきましょう。また国際学校などに入学する際に、日本のスケジュールでは不足となることがあります。あらかじめ確認しておきましょう。

     

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