◆車高のバランスをとるぞぉ。 2001.03.11(日)

リアの隙間が気になる...。

BRABUS仕様にして大満足!のTEN号。のはずが、まだまだ満足しないところがあるのです。それがリアの車高。タイヤとフェンダーの隙間がフロントに比べて広いのです。フロントが低すぎる気もしないでもないですが「フロントが高いより低いほうがスパルタンでカッコいい」ということで、リアを少し下げることに考えが落ち着きました。

下げる方法は
1.バネカット(〜チョップ)
2.シム交換(リアはバッファというのが正しいらしい)
3.ショックまるごと交換
4.へたったバネを探す
5.トランクに重い荷物を入れる
などが考えられます。いやいや考えちゃいけないこともある。

ちょうどtoshiさんがシムを頼んで替えるというので、これはいいチャンスと一緒にお願いして購入することにしました。シムを交換するのに必要な「スプコン」も、ぶらさんがAMGのタイヤ付4本セットを取りにきたついでに借りることができました。当日、toshiさんの専用ガレージ(?)に持ち込めばOKです。

ところで「シム」って何なんでしょう?

はじめはなんだかわからなかったけど、「バネを受けるボディ側のお皿≠ニバネの間にはさまれている硬質のゴムのこと」と考えればいいようです。正確には「フロントはシム」「リアはバッファ」という名前でパーツ依頼をするようです(toshiさん情報)。
シムの話をすると必ず「ヒゲ1本」とか「2ヒゲ」などとヒゲ≠フ話になります。ヒゲとはシムの厚さを表す言葉で、数字が大きくなるほど厚くなります。3〜4本が標準的なようですが、車高の低い人はだいたい1〜2本です。ヒゲはバネの上部を覗きこむと、タイヤなどを外さなくても確認できます。
間違ってはいけないのは「車高を低くするためにある」のではなく、ホイールやサスペンションの交換などで生じた「微量の車高バランスの誤差を矯正するため」などに使われるもののようです。
僕のは「フロント1、リア3」だったので「リア1」にすることにしました。

では「スプコン」って何なんでしょう?

これまたなんだかわからなかったけど「スプリングコンプレッサー」でした。バネを外すときに縮めておくための器具です。何tという車を支えているバネですから、その力は人間の力の及ぶ次元ではありません。間違っても番線でバネの伸びを抑えるような荒業はしません。北陸方面では現役番線男もいらっしゃいますが(笑)。
スプコンは2枚のお皿と収縮するバーのセットで、お皿をバネの上下にはさみ込み、バーを引っ掛けてネジを締めるように縮めると、お皿でバネを圧縮することができます。で、縮んだバネをカポッっと簡単に取り外せるのです。

こんな予備知識とともに作業に入りました。

当日は午前10時に三ケ日PAでげんさんと待ち合わせして、いざ静岡へ。げんさんは経験ありの強い味方です。

到着後、いよいよピットへ。輪止めをしてリアをジャッキアップ。タイヤを外し、BRABUSになってから自分でタイヤを外したのは初めてです。大人になったと考えるべきか、めんどくさがりやになったと考えるべきか。。。でも、基本的に自分でやるのは好きなので、楽しく始まりました。以下手順(監修:げんさん)

1) バネにお皿をつける。2枚あるので、上下に1枚づつ。中央部の広がった部分にお皿を入れ、クルクル回しながら上下いっぱいまで行き渡らせ、2枚をできるだけ離す。近いとバネの圧縮量が少なくなるので、引っ張り出しにくくなるのだ。

2) お皿の中心に穴が開いているので、そこに付属の引き合い用のバーを入れる。くるって回して引っ掛けたら、ソケットレンチで締め付ける要領で圧縮させる。

3) バネを支えているアーム部分の付け根を外す。力が加わっていたりすると、なかなかボルトを引き抜くことができないので、パンタグラフのジャッキなどを付け根にあててズレをなくすと引き抜きやすくなる。わかりにくい説明ね(?)

4) アームが取れればバネはカポッと取れる。バネの上部にくっついているシムをな外す。すぐ取れる。長年、車重を支えてきただけのことはあって、バネの型が付き薄く変形している。

5) シムの取り付け。一応方向があるので、間違えないように回したりする。バネ位置は下側のアーム部分にも型がつけられているので、回しながら位置を合わせる。

6) 位置が決まったらアームのボルトを通す。ズレがあるとなかなか通らないけど、位置が決まっていればスパッと通る。ぶつけたりしているとアームが曲がっている恐れがあり、外すのも取り付けるのも一苦労だという話。

7) アームもしっかり取り付けられたら、圧縮していたバネを伸張させていきます。このとき、もう一度回して最終のバネ位置の調整ができます。

8) バネが伸びきったらバーとお皿を外して作業は終了です。少しサスペンションに負荷を掛けたり走行し、再度ボルトの緩みなどをチェックし、必要に応じて増し締めすれば完了です。

左側の後輪は教わりながら、手探りでやったので多少時間が掛かったけど、右後輪は1人で20〜30分程度の時間でできました。「あれ、おわったの」ってな感じで、スムーズにいった。道具と場所さえあれば誰でもできます。

見た感じはどうでしょう?

はっきりいってあまりわからない。げんさんからもらったタイヤを4本トランクに積んでいたので下がったように見えましたけど(笑)。馴染んでくればもう少し下がってくると思います。

とりあえず、シム交換って自分でできるんだと、勉強になりました。

ところで、本日のテストランでBRABUSのマフラー音を聞き、toshiさんが目覚めました。すぐに取り掛かったことは言うまでもありません。








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