聖なる泉 ヤグルガー(イグルカー)


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海岸の断崖の上から、ヤグルガーの泉に降りる階段が整備されている。

ヤグルガーは波打ち際で、小さな泉があり、その前に拝所がある。



久高島の穀物起源神話

創世神アマミヤが久高島を造り、島にはシューキギ、ハマサニク、ハマホウなどの植物が生えた。
その後、アカチュミーとシマリバーという(夫婦関係の)兄妹が住みつくと、東の浜(イシキ浜)に五穀の入った壺が流れて来た。
壺は波間に漂い、拾うことが出来なかったが、ヤグルガーの水で身を清めると手にすることが出来た。
その後、これらの穀物をハタスという畑に蒔いた。


この神話の儀礼が ウプヌシガナシで、旧暦2月壬(みずのえ)の日に行われる
アカチュミーとシマリバーの神役をはじめとする草分け家の一つ大里家の人々やノロたちが、聖なる泉ヤグルガーと、初めての畑(ハタスよ呼ばれる聖地)を拝む。
次いで、東の浜(イシキ浜)で他のノロや女性達と合流し、東大主(あがりうぷぬし)が司祭し、ニライ・カナイを拝む。
儀式が終わると女性たちは、家族の成年男子一人あたり3個の石を浜から持ち帰り、お守り石として床や仏壇などに (12月の御願解き儀礼まで)大切に保存する。

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