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中央はモンパノキ。その右下の草はハマオモト



9月中頃のことだった。
届けられた「旅の友」をパラパラとめくっていて、
「2003年10月多良間新空港開港記念・多良間島ツアー」を発見した。

え〜  あの多良間島へ.....  行きやすくなったんだ。
宿泊は10月オープン予定の村営コテージと書いてある。


さあ〜、あとはこれにあわせてダイビングサービスが出来ていれば、天国ではないか?
心が躍った。
ひょっとして....


そう、ひょっとしたのである。




10月20日に多良間島へ降り立った。

tarama01.jpg (11371 バイト) 新設のきれいで可愛い飛行場。


新空港開設に伴い大型化された機材とは、
39人乗りのプロペラ機 ”ダッシュ8”であった。



宮古島から石垣島へ飛ぶ際に、大海原の真ん中あたりで、眼下に目にするリーフに囲まれた「丸い小島」が多良間島である。
直径 約5キロほど。



人口は1400人程。 漁業ではなく農業と牧畜の島である。
牛は3800頭。 ハブはいない。

tarama39.jpg (22551 バイト) 多良間島はまったく平らな島である。

リーフときれいなビーチに囲まれている。

 

左: 村役場前にあった案内図



島の北側にある一番高い箇所で海抜32メートル。
そこに八重山遠見台がある。
琉球王朝時代の物見台跡の隣りに建てられている。
遠見台の上からは360度 島が見渡せる。絶景である。

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島の北側を望む。

 

正面の水平線上に水納島がかすかに見える。



島の南方向を望む。

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左手上の赤瓦のあたりが集落になる。 サトウキビ畑が続いている



この島には樹木が多い。フクギとテリハボクが目立つ。
密生し薄暗いほどの森林も多い。御嶽(うたき)もその中にある。

島の中央は良く整地されたサトウキビ畑。
その外側には牧草が植えられ牛の放牧場があり、牛がのんびりと草を食んでいる。
サトウキビ畑の中の農道に立つと、目線の高さより上はぐるり360度広大な青空。

ここには沖縄の離島特有の、 の〜〜んびりした時間が流れている。

 

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多良間の集落は島の北部の一箇所だけである。港からは少し離れている。

役場、公民館、診療所、小学校が集まった狭い地域が中心である。
Aコープや商店が数軒ある。信号機はそこにはない。


村の集落の範囲は結構広い。家々は石垣や植木で囲まれている。
きれいなクロトンや黄色の黄金ガジュマルやハイビスカスが生垣に植えられている。

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tarama17.jpg (29465 バイト) ヤギを飼っている家がとても多い。

ヤギは500頭以上はいる。



多良間は御嶽(うたき)がきちんと保存されている。
域内は掃き清められている。
ガジュマル、アカギ、デイゴなどの巨木が残っている。
周囲が鬱蒼としている御嶽も多い。

土原御嶽(んたばるうたき)、多良間神社、嶺間御嶽、びとぅまたうがん、などが集落の周辺にある。

塩川御嶽は村から離れたサトウキビ畑の中にある。
空から二つの霊石が落ちてきて、それを祭ったといわれている。
境内は昔から伐採禁止になっており樹木が繁茂している。

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参道のフクギ並木は650メートルも続いている。


倒れたフクギは若いフクギに植えかえられて手入れがされている。

 

 


赤瓦屋根の祠の背後には二つの大きな伝説の岩が見られる。
         ↓



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多良間は珊瑚礁の島であり、美しいビーチに囲まれている。

どのビーチも、ケラマ諸島の有名ビーチに優るとも劣らない美しさである。

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なかでも マガリ・ビーチは素晴らしかった。

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【 ダイビング 】


みーにし(新北風)が例年より早く吹き始め、そのまま吹き続いている。
空は青く晴れているが、風と波が立っている。
三日間潜る予定であったが、風が強く台風も近づいて来るという状況で、最初の二日間しか潜れなかった。


初日は水納島へ行った。
多良間島から北へ約6キロ。 前泊港から約20分。
多良間島から水納島の間は波が高かった。夏は、鏡のように穏やかとのこと。

水納島はまったく平らな島で、リーフとビーチに囲まれている。
港前のリーフ内には多くのカメが棲息している。


初めての海。期待が高まる。

エントリーすると透明度が素晴らしい。
元気で活き活きしているサンゴがびっしりと根を埋め尽くしている。


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サンゴは少しでも自分のエリアを広げようと互いに競い合っている。 (テーブルサンゴの記念撮影)

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サンゴの間を紫色のハナゴイが舞っている。

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二日目は、多良間島の南側のポイント。
多良間は平らな島なので、島影というほどのものは出来ないそうだ。
多良間港から出港。 新空港の沖合いのポイントへ。

二日目も潜降するとエダサンゴがビッシリと生い茂っている。

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tarama64.jpg (29470 バイト) 透明度が素晴らしい。

決して水族館の中を撮影したのではない。




真っ白な砂地が遥か彼方まで続いている。

tarama58.jpg (21013 バイト) 透明度がよいので、光が射し込むと夢幻的な光景である。



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ヤッコエイが砂地に潜り込もうとしているのに出会った。
すぐ近くまで接近した。

その間、ヤッコエイ君はどうしようか逡巡し、やっと作業を中止し、名残り惜しそうに去っていった。
ダイバーは見たことがなかったのだろう。

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tarana74.jpg (10921 バイト) 我々の周りを一周してゆっくりと去っていった。

その影が真っ白な砂地に映り夢のような光景であった。




多良間の水中は、ケラマに似ているところがある。
が、サンゴは白化現象やオニヒトデの影響は少なく、元気で素晴らしい。

地元の知念さんに聞くと、サンゴの産卵はすさまじく、流れついた卵で浜が臭くなるそうだ。
ひょっとすると、その季節にはサンゴの卵を食べにジンベイが回遊しているかもしれない、と感じた。
多良間の海はまだ何が出るか誰も知らない状況だ。

コブシメも多いそうだ。ウミガメも水納島のリーフ内にわんさか居るという。


多良間に誕生したダイビングサービスは、『郷土マリンサービス』。
この8月から始めたばかしで、まだまだポイントの開発中とのこと。
今後が楽しみである。

 

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海に潜った日の午後...

最高に贅沢な午睡を楽しんでる。

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宿舎は、村営ロッジ ”夢パティオたらま” 。

 

 

ここのテラスで、藤椅子に座って、
周囲の景色のなかでのんびりとしている。

 

眼前のテリハボクの木が濃い緑色に輝いている。

空は真っ青である。


たゆたっていると、風が気持ち良く吹いてくる。

しだいに頭の後頭部から眠くなってくる....

 

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tarama35.jpg (11752 バイト) 集落内にある”居酒屋 ぎりき”。

明るく清潔な店で、マスターは海に詳しい。

そろそろコブシメの季節がはじまるとのことだった。



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多良間島には国指定の無形文化財である八月踊り(豊年踊り)がある。

多良間の集落は仲筋と塩川の二つの字に分かれている。

tarama80.jpg (27463 バイト) 八月踊りはそれぞれの字の御嶽で互いに交流しながら3日間行われる。

長い間、毎年毎年行われているが、毎年というのは大変なことと思う。

 

(左図) 
八月踊り演じられる土原御嶽。



tarama82.jpg (19189 バイト) 島には琉球王朝時代から残された独自の文化が息づいている。

 

 

ふるさと民俗学習館には島の歴史の資料が展示されていた。




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テラスでのんびりしていたら、裏の森から大きなコウモリが飛んできた。
ガジュマルの洞などに住んでおり、バナナを好んで食べるそうだ。

島中央のサトウキビ畑の上空にサシバが舞っているのが見られた。

島には花が多い。10月の多良間では木々に花が咲いていた。

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ゲッキツ (香りが良く、ジャスミンかと思った。)

 テリハボク  (実と白い花が咲いている)

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ブーゲンビリア オウゴンガジュマル



写真 :サンヨーSX560、ソニーサイバーショットU10 & DIVハウジング


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2003年10月31日   宇田川 東

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 関 連 沖縄・多良間島 ダイビング日誌 2010年  3回目の多良間島訪問記です。 水中動画を撮りました。


  リンク   多良間島に誕生したダイビングサービス