絵 穴小人

形態:妖精
反応:非友好的
知能:低
遭遇:洞窟、地下迷宮
出現:集団



 洞窟の奥深く、集落を作って生活をしている穴小人は身長が1メートルにも満たない、小柄な人間型の種族である。その起源は遥か昔、ゴブリンが地底にもぐりこんで暮らすようになったものがやがて変異したものであるとされている。穴小人の外見は古い親戚に似ているが、狭い洞窟での生活に合わせて更に背が低くなり、また耳と鼻が異様に大きくなり地底の暗闇で活動するのを助ける。

 穴小人は原始的な集団生活を営んでおり、粗末な腰布やよく光る安物の装飾品を身につけ、針剣と小さな弓矢を使いこなす。迷信的で排他的な種族であり、縄張りに入りこんできた生き物には容赦せず集団で襲いかかり、殺してしまう。ふだんは洞窟の苔や茸を食べているが、こうした大きな獲物が手に入った場合は部族をあげてのお祭りさわぎになり、豪勢な肉料理がふんだんにふるまわれ、ぼう大な数にのぼる複雑な神々を崇める祭儀が執り行われる。
 だが悪戯心を起こした場合は、獲物に逃げる時間を与える「矢走り」の遊戯でなぶりものにする。獲物は穴小人が最初に飛ばした一本の矢がささった場所まで離れることを許されるが、その後で狩りが始まり、一斉に追いかけると矢の雨を降らせて襲いかかる。地底の暗闇でも矢の狙いはきわめて正確だが、更にユーモアのある穴小人であれば獲物を逃がさないように出口の先に逆とげの突き立った落とし穴を仕掛けたりして、それに落ちる犠牲者の姿を見て楽しむのだ!


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