絵 ゴブリン

形態:妖精
反応:非友好的
知能:低
遭遇:市街、平原、森林、丘陵、荒野、山岳、洞窟
出現:単独から集団



 ゴブリンは元来、森の妖精族であったが今ではかつての力を失っており、無秩序と混沌に染まるようになって久しい。身長は1メートルをわずかに超えるくらいの小柄で醜い生き物であり、外見は人間じみているが、こぶだらけの頭と痩せて筋張った身体つきをしている。
 たいていは数人から集団で行動することを好み、森に限らず平地や洞窟から市街地までどこにでも住み着く。今では似たような存在とされているオークのように、自分たちよりも弱い生き物を集団で虐待することに喜びを覚え、彼らの縄張りに足を踏み入れた相手をかんたんな罠に陥れることを好む。知能は低いが手先が器用で、残酷な仕掛けや罠を作ったり、つぎあわせた屑鎧を身につけることを好む。戦いとなれば手斧や短剣、短い弓のような武器を扱うが、刃先に毒を塗ることもある。

 ゴブリンは光る物が好きで、ねぐらにため込んだり、身につけて飾りたてたりする。特に原始的なゴブリンは森や洞窟の中に集落を作って暮らしており、力の強いものが族長や祈祷師となって部族を治めている。狩猟を行い、番犬や騎乗用に狼を飼っていることもあり、ホブゴブリンのような大型の生き物を護衛に雇っていることもある。だが町の薄暗い一角にいるゴブリンであれば、追いはぎまがいのことをして、不運な旅人から金品を強奪することで日々の糧を得ようとする。中には邪悪な軍勢に仕え、罠を仕掛けたり、橋を壊したりすることに従事するゴブリンもいるが、本来は臆病な生き物であるために戦いになると我先に逃げ出してしまう。


他の項目を見る