絵 番人

形態:幻獣
反応:攻撃的
知能:低
遭遇:廃墟
出現:単独



 僅かの賢人が伝承や記録にのみ知っており、明確な名前も分類もされていない生き物がいる。南方にある人の踏み入れない密林の奥深く、今は崇める者のない旧い炎の神を祀った神殿跡に存在を記録されている恐ろしい番人は、その外見は背中を長く鋭いトゲに覆われたトカゲ兵のような姿をしているが、両腕が退化しているだけでなく頭を持たない。長い首の先にあるべき頭の代わりには、巨大な目のように見えるくぼみがひとつだけ開いている。

 番人は二本の足でゆっくりと歩きながら神殿内を徘徊し、侵入者を見ると首の先にある目のようなくぼみで相手をにらみつける。くぼみからは熱した体液が一本の筋となって吹き出され、鉄の鎧にすら大穴を開けてしまう!肉や骨、内臓までを焼きつらぬかれた不幸な犠牲者が崩れ落ちると、番人はふたたび神殿の巡回を続けるのだ。


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