絵 トカゲ兵

形態:人間型
反応:攻撃的
知能:中
遭遇:密林、沼、廃墟、地下迷宮
出現:単独から数人



 高温多湿の沼沢地帯を中心に棲息する、二足歩行を行うトカゲのような外見をしているトカゲ兵は、やはり高温な砂漠地帯に棲息する蛇人とならび、独自の強力な文明を築き上げている恐るべき種族である。爬虫類じみた外見に首は短く、胴体が太く、尾が長いためにお化けトカゲに人間の手足を与えて直立歩行をさせたかのように見える。一見してバランスの悪い印象を与えるが、身体を水平にして頭と尾とまっすぐに伸ばして走るときは見かけ以上のスピードを保つことができる。排他的な種族であり、独自の文化や言語を持ち、尻尾を持たない者たちを心の底から軽蔑している。

 トカゲ兵の中には沼地に芦や草を編んで組み上げた家をつなげて集落にしている、原始的な部族も存在しているが、今日ではより組織化されたトカゲ兵帝国の一員として武装している者のほうがはるかに多い。好戦的なトカゲ王双頭トカゲ兵に率いられて広がりつづけている彼らの領土は、幸いなことに高温多湿な環境を好む彼ら自身の性質のために、疫病が多い南方の湿地帯や、危険な火山が噴煙を上げる絶海の孤島のような人間世界からほど遠い場所に築かれている。
 こうしたトカゲ兵は弓や槍、鞭を携えており、特に文明化されていれば鎧や盾を構えている。お化けトカゲや頑丈な恐竜にまたがっていることもある。きわめて強い統率力があるだけでなく、爬虫類じみた固い鱗の皮膚が天然の鎧めいた効果を持つ、恐るべき戦士として知られている。


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