絵 ボルケット

形態:動物型
反応:中立
知能:低
遭遇:森林、密林
出現:単独から少数



 密林の樹上には稀少な生き物が数多く棲息しているが、密集する木々の梢や枝葉に隠れる彼らを見つけることは容易ではない。ボルケットは現地の言葉で樹上に住む人の意味を持つ生き物で、地上の危険から逃れるために樹上で生活を営むために長い手足を持つ猿のような外見をしているが、実際は小型のの一種である。
 下顎がつきだして牙が伸びているが、生来おとなしい性格をしており果物や小動物を食べる。ボルケットは極めて俊敏で跳躍力に優れ、ひととびで地面から樹上にたっすることができる。木の上では自在に動き回るが、地上ではぎこちない動きしかできない。枝をつかむために足の外側の指が大きいこともあって独特の足跡を残すことから、ボルケットは地上では後ろ向きに歩くと伝えられてきた。

 迷信的な人々の中には古来から後ろ向きに歩く兇暴な猿の伝説が伝えられているが、ボルケットは臆病な生き物であり縄張りに侵入者が来たところで警戒の声をあげながら逃げてしまう。肉はやわらかくて美味であり、多くの兇暴な生き物に狙われているが木々の梢をとびまわるボルケットを捕らえることは極めて困難だ。


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