絵 雫の木

形態:植物
反応:無
知能:無
遭遇:荒野、密林、森林、廃墟
出現:単独から数体



 賢人の間ではくびり草の近縁種とされている雫の木は、それに勝るとも劣らない危険な植物として付近の原住民に恐れられている。ごくめずらしい植物だが意外に気候や土地を選ばず、親類が生息するような南部の密林のみに限らず、やや寒冷な深い森林の中や山岳地帯にまで棲息する。

 外見は蔦のからみあったような幹を持ち、根は地面の上を張りめぐらせて樹上からはきつい香りのする花をつけた葉の大きな枝を茂らせている。この香りにひきよせられた獲物が根の上を通りがかると、頭上の花から粘り気のある蜜が葉をたどってをしたたり落ちる。蜜は強力な毒液で、皮膚から浸透して不幸な犠牲者を速やかに死にいたらしめる!
 犠牲者は消化液を兼ねた毒液によって分解され、養分になるが所持品はそのまま残されることになる。中には高価な代物もあるだろうが、手に入れるためには毒液のしたたる雨の中をくぐりぬける覚悟が必要だろう。


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