絵 鞭叩き

形態:人間型
反応:中立から非友好的
知能:中
遭遇:地下迷宮、廃墟、市街
出現:単独



 一般に人間型に類するといわれている種族の中でも、鞭叩きは最も奇怪な姿をした存在のひとつである。ごく普通の人間の胴体には両腕が無く、肩の上には赤い瞳の光るぶよぶよとした醜い肉塊が乗っていて、幾本かの短い触手がたれさがっている。賢人の間では頭脳食らいと何らかの親戚関係にあると言われているが判然としない。
 この容姿と意外に臆病な性格のために鞭叩きは廃墟や市街でも雑然としたスラムめいたところに隠れ住んでおり、余所者には警戒する姿勢を崩さない。戦いとなれば触手の先に生えている短い毒針をふりまわして身を守ろうとする。鋭い針は傷を受けた相手に実際以上の痛みを与える。

 また、鞭叩きは極めて質の高い味覚を持っているとされており、隠れ住んだスラムの厨房で珍妙だが美味な料理を作っていることもある。


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