絵 グレンデル

形態：巨人
反応：攻撃的
知能：低
遭遇：洞窟、沼地、海岸
出現：単独


　グレンデルは最も旧い時代のトロールの痕跡を残す遠縁の亜種であるとされているが、それよりも遥かに凶暴で遥かに原始的である。外見は親類に似た、身長２メートルを超える無様な人間めいた姿をしているが、全身を青から緑色めいたなめし革状の固い皮膚に覆われており、剛毛と鱗が生えている。
　貪欲で食欲と破壊衝動のみに支配されているかに見え、動くものであれば何であれ襲いかかると鉤爪のついた腕で掴み、怪力でむしりとってしまう。沼地か海岸に面した洞窟に棲み処を構えており、持ち帰ってから食べる。

　グレンデルの魔法めいた皮膚にはたいていの武器は通用せず、剣でも槍でも弾かれてしまう。毒のある木の枝を煮込んだ汁に一晩漬け込んだ武器であれば、怪物に致命的な傷を負わせることができる。毒の枝は森の奥深くにいる賢人や癒し手が心得ており、英雄的な戦士や冒険者の助けとなる。


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