絵 トロール

形態:巨人
反応:非友好的
知能:中
遭遇:市街、平原、森林、丘陵、荒野、山岳、洞窟
出現:単独から数人



 トロールは古代に繁栄した巨人族の末裔であり、同じ無秩序の勢力とされるオークゴブリン等と本質的に異なるが、今では衰退して久しくかつての能力も誇りも既に残されてはいない。

 身長は2メートルを遥かに越えるが、背を屈めて歩く為にあまり長身には見えない。ぼろ布をまとい、大ぶりで粗末な武器を手にしている。原始的で古いトロールは腰布程度の衣類をまとい、主に森林や洞窟の奥に棲んでいるが太陽の光を嫌うので昼間は行動しないことが多い。古代種族のささやかな名残として、急速に傷を癒す能力や魔法を防ぐ能力を持っていることもあるが、太陽の光の下では皮膚を焼かれたり石と化してしまうなど、致命的な結果をひきだす者も存在する。
 より文明化されたトロールはそうし能力を失っているが光の下でも普通に活動を行い、大型の斧や戦槌で武装し、山岳や丘陵地から治安の悪い市街地に到るまでどこにでも生息している。特に悪名高い黒砂港では邪悪な領主に衛兵として仕えているトロール達がいつもうろついており、他の生き物に因縁をつけては騒動を起こすことを好む。中でもドワーフは不倶戴天の敵であり、見つけた場合はいきなり殴りつけるか、もっと穏やかに下品な言葉とともに唾や痰を吐きかけたりするような悪意の無い冗談の対象にする。


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