乾し首
形態:不死
反応:攻撃的
知能:低
遭遇:廃墟、主人のいる場所
出現:単独から集団
高温多湿な南方の密林に棲んでいる野蛮な未開の部族の中には、捕らえた侵入者や捕虜の首を斬り、煮詰めて半分くらいの大きさに縮めるという、おぞましい習慣をもつ者たちが存在する。
首は戦士の勇敢さや力を誇示するための装飾品として用いられ、部族の縄張りを示す杭の上に並べられたり、身分のある戦士が腰から吊るされるが、中には部族の呪術医がいくつもの首を並べて狂信的な儀式を執りおこなう例もある。このような首は野蛮な犠牲として彼らが信奉する精霊や勇敢の神といった存在に捧げられることになるが、呪術医がおそるべき祈祷の力や薬草の知識を持っている場合には、首は恐ろしい不死の怪物として蘇ることもある!
こうした乾し首の存在は生き骸に似て、呪いや香薬の力によって動き出すと自在に周囲を飛びまわり、生あるものに襲いかかろうとする。縫い合わされていた口中には鋭い毒の牙が生えており、これで獲物にふかぶかと咬みつき、ちぎりとる。乾し首は犠牲者の血をすすり肉を喰らい、獲物が白骨だけになるとようやく動きを止める。
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