絵 半オーク(スヴィン)

形態:人間型
反応:非友好的
知能:低
遭遇:市街、平原、荒野、廃墟、洞窟
出現:単独から少数



 人間と、おぞましい生き物であるオークとの間に混血が産まれることがある。エルフのように閉鎖的な種族からは格好の侮蔑の対象となる半オークは人間とオークの双方から蔑まれ、忌み嫌われている。半オークの外見は血縁のある両種族の中間に見え、身体つきはずんぐりとして鼻は潰れており、短い牙を持っている。無秩序な存在らしく身長は人間よりも高かったり低かったりするが、平均すれば人間よりもやや小柄な場合が多い。
 半オークは旧大陸では、蔑称でもあるスヴィンの名でも呼ばれており、たいていは人里離れた土地で孤独な生活を営んでいるが、地域によっては小さな集落を作り隠れ住んでいることもある。粗末な服を着て、狩猟や牧畜を行うが、機会があれば山賊と化すことも辞さない。

 常に迫害されてきたために人と関わることを嫌い、丁重に追い払おうとするが、実力行使に出るときには斧や鉈を手に襲いかかる。知能は人間に比べて劣らず、体力があるために傭兵として生計を立てている半オークも存在する。集落を営んでいる場合もやはり余所者は歓迎しないが、友好的と認めた相手には相応のもてなしをする。だが素朴で迷信深く、日照りが続くという程度の理由で、平気で旅人を生け贄に捧げないとも言い切れない!


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