絵 エルフ

形態:妖精
反応:非友好的
知能:高
遭遇:森林
出現:単独から集団



 エルフは人の立ち入らない森の奥深くに暮らしている、人間に姿の似た妖精族である。やや痩身で小柄、とがった耳を持ち、ふつうはエルフといえば森エルフのことを指しているが、中にはもう少し小柄で頑丈な山エルフといっためずらしい種族も合わせてエルフと称する。樹上に組み上げられた、独特できわめて閉鎖的な集落を作り、遥かな古くからつづいている独自の言語や文化を持っていて、一日のほとんどを森の木々や植物の世話をすることに費やす。オークゴブリンに代表される、乱暴で森を荒らす他の種族を心の底から憎んでおり、人間に対しても来訪を歓迎せずに非友好的な対応をする。ドワーフに対しては善の同盟者と考えている一方で、美しい森を離れて地下にこもる神経が理解できずにいる。
 森を傷つけかねない侵入者に対しては、まずは樹上から姿を見せずに警告を与え、可能な限り丁重に追い払おうとする。だがオークやゴブリン、またはエルフ族の裏切り者である闇エルフに対しては話が別で、問答無用で正確きわまる矢の雨を射かけて敵を殺してしまう。特に闇エルフに出会ったエルフは、どちらかが死ぬまで決して戦いをやめようとしない。

 エルフは木々の影に潜み、最も用心深い獣にも悟られることなく狩猟や木の実の採集を行うことができる。自然と融合して暮らすことを好み、食べるためにだけ狩りを行うが同時に森の生き物に対しても敬意ある付き合いをする。弓はエルフにとって重要な道具であり、若木の頃から自ら育てた木を削りだした弓は遠くにある小さな目標を正確に射抜くことができる。特に古い起源を持つエルフは自然と深く関わったり、古代の叡智を残すことで強力な魔法を用いる者が存在する。


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