絵 泥爪

形態:両生類
反応:非友好的から攻撃的
知能:低
遭遇:沼、河川
出現:数体から群れ



 泥爪は小さいが獰猛な肉食の生き物であり、生息域こそ狭いがあまり気候や地域を選ばず、どこの沼沢地にも棲息し得る。近隣の住人にはピラニア並みに恐れられているこの生き物は、外見はカエルに似ているがややとがった頭部と短く平たい尾を持っている。
 葦の生い茂る沼地やよどんだ池に泥や枯れ枝を利用した巣を作り、入り口は水中に設けて外敵の侵入を避けるようにする。このような巣がいくつも寄り集まっている群れで生活し、狩りも集団で行う。

 泥爪は後足よりもむしろ前足が発達しており、水中を不器用そうに移動して獲物に近寄るとしがみつく。前足は強靭で鋭い鈎爪を備えており、これでかきむしると咬みつくのだ。貪欲で何にでも襲い掛かる一方で、動きは鈍いために狩りは相手を選ぶ例も多い。俊敏な、返り討ちに遭いかねない肉食獣への襲撃はためらうことがあるが、傷ついた獲物や人間のような鈍重な獲物が相手であればここぞとばかりに襲い掛かる。水中でも陸上でも、次々と現れて襲い掛かってくる泥爪から逃れるには火を用いるのが最も効果的だ。皮膚が乾くと呼吸ができなくなるために、慌てて逃げ出していく。


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