絵 沼ゴブリン

形態:妖精
反応:非友好的
知能:低
遭遇:沼地
出現:単独から集団



 沼ゴブリンはゴブリンの亜種であり、彼らの言葉ではウグラック・ジェイとも呼ばれている。外見は親戚よりもやや大柄で1メートルから1メートル半、手足に大きな水かきがついており、全身は緑がかった肌をしている。名のとおり沼地やその周辺の湿地帯に生息し、原始的な家族生活を送っている。
 好戦的で常に不機嫌な生き物であり、獲物を争ってひんぱんに他の生き物といさかいを起こし、通りがかっただけの旅人の荷物を狙い追いはぎまがいの行為に出ることも多い。手入れのされていない槍や短い鋸刃の剣を振りまわして足場の悪い沼地に追い込み、獲物をゆっくりといたぶって殺すことを特に好む。網や投げ縄のような道具を利用することもある。

 原始的な生き物の例に漏れず光る物が好きで、沼地に草を編んで作られている住処にため込んでおく。住処の入り口は巧妙に水面下に隠されており、中は不潔で日の当たらないねぐらには汚物や食べ残しが積み上げられている。魔法やまじないといったものに強い恐怖と畏敬の念を抱いており、本格的な術を見れば神のごとく恐れ敬う。


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