絵 沼跳び

形態:人間型
反応:友好的(後述)
知能:中
遭遇:沼地
出現:単独



 潅木の生い茂っている沼や湿地帯で、丈の高い草陰に隠れるようにして跳ねまわっている生き物の中に沼跳びが存在する。この小柄な人間型の生き物は身長が1メートルにも満たず、泥だらけの沼地で皮膚呼吸をするための粘膜質の皮膚と、水かきのついた大きな手足を持っている。頭は大きく、目と口は大きく一見したところ愛嬌のある外見をしているが、この狡猾な生き物に出会った旅人はよくよく注意する必要がある。

 沼地を訪れた不用心な侵入者を見つけると、沼跳びは獲物の遠くから、だが確実に見つけられる場所に姿を現わす。あまり警戒心を見せる様子もなく、まるで道案内をするかのように沼地の固い地面を選んで、奥地へと足を踏み入れては振り返ることをしんぼうづよく繰り返す。こうして誘き寄せられた獲物は突然、深い沼地に突き落とされたり、あるいは沼地に棲んでいる凶暴な生き物の巣に案内されたりする!沼跳びは哀れな犠牲者の様子を遠巻きに見守ってから、すっかり安全になったところで近づいておこぼれにあずかろうとする。
 この卑劣な生き物は自らが危険な沼の生き物に襲われることもあり、沼ゴブリン沼の怪物タラトールのような危険から俊敏に跳ねまわって逃げることができる。沼跳びは自分が縄張りにしている沼地の状態には常に精通しており、もしも上手く案内してもらうことができれば、危険な沼地をごく短時間で抜けることもできるであろう。


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