絵 妖精

形態:妖精
反応:中立
知能:中
遭遇:森林、丘陵、洞窟
出現:単独から少数



 妖精は特に森に棲むことを好む、小型の人間型の生き物であり、50センチメートルにも満たない身長と透きとおった昆虫のような羽根を持っている。同じく森や木々の世話を行って暮らしている、エルフとは何らかの類縁関係にあるとされているが遥かに弱々しく、知性でも文化でも劣っている。
 小さな集落を作っているが、基本的に森の木々そのものを住み処としており、家や小屋を建てたりすることはない。群れを代表する男女の族長やまじない師によって率いられているが、気ままな生き物であり彼らの伝承や掟なども全て口伝によって伝えられているとされる。

 かんたんな魔法を扱うほかにも生まれつき姿を消す能力を持っており、人間など余所者を見かけると戯れに荷物にもぐりこんで盗みを働いたり、靴ひもを結んで転ばせるなどして楽しむ。何をされても相手が腹を立てないものと決めてかかっているため、無礼な相手には針のような細い剣で襲いかかることもある。だがたいていは武器をゴムのようにしてだらりと垂れ下がる魔法をかけたり、相手の顔を醜く変えてしまうなどしてから、木々の中に姿を隠して逃げてしまうほうを選ぶ。魔法はしばらくすると解けてしまうものが殆どである。


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