絵 一角獣

形態:動物型
反応:中立
知能:低
遭遇:森林、山岳
出現:単独



 神話や伝承では広く知られているが一方で、実際の姿が伝承とは幾分異なる例が存在するが、ユニコーンと呼ばれる一角獣はその代表例とされている。
 ふつうは美しい毛なみをした白馬に、たてがみを分けるようにして一本の長いらせん状の角を持つ姿として語られているが実像はやや異なる。外見は馬に似ているがロバの一種であり、首から背中は灰から褐色の長いたてがみに覆われ、一角の呼び名のもとになった前歯の一本が口先から突き出ている。性質はおとなしく雑食性であり、角のように見える前歯で地面を掘り起こして、草の根や地虫を掘り返して食べる。きわめて珍しい生き物であり、伝承を除けば賢人の記録にも一角獣の実物が見かけられた例は数えるほどしかない。

 古来より一角獣の角は砕いて粉にすると万能の霊薬になるといわれており、商人や貴人に珍重されているが、実際に出回っているのは既に粉にされている毛深サイの角である場合が多い。らせん状にねじれた、ほんとうの一角獣の歯はきわめて稀少なため、かなりの高額で取り引きされる。


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