絵 人獣(人狼)

形態:人間型
反応:非友好的
知能:中
遭遇:平原、森林、市街、廃墟、洞窟
出現:単独



 人獣は獣憑きとも言われ、伝染病の一種として考えられている。地域によって様々な種類が存在するが、中でも最も知られているのが人狼である。人狼はやや毛深く頑健な体格をしたふつうの人間の姿をしているが、長すぎるもみあげやつながった眉を持っている程度の特徴があらわれることがある。
 人狼は人の姿、全身を獣毛に覆われている直立した人間型の姿、そして完全なの姿に変わることができるが、狼の姿をしているときは尾が短くやや不恰好になる。満月のときには、意思にかかわらず狼の姿をとらざるをえない。

 人狼は他の人獣がそうであるように、自分の同じ種族の獣 − 人狼の場合は狼 − と自由に会話が可能で、狩りのときには数頭の狼を連れていることが多い。俊敏で力が強く、獲物には鋭い鉤爪で組みついてからふかぶかと牙を突き立てる。人狼に咬みつかれた者は、獣憑きの病原菌が感染する恐れがある。高熱にうなされた後で全身に剛毛が伸びはじめて、やがて人狼となってしまう。これを防ぐためには咬みつかれた時点ですぐに傷口を切って血を流し出すか、または病原菌の潜伏期間中にベラドンナの小枝を煮詰めた汁を飲むことでこれを癒すことができる。ベラドンナは毒草だが、苦しんだ後には菌を追い払うことができる。


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