絵

形態:動物型
反応:非友好的から攻撃的
知能:低
遭遇:平原、森林、洞窟、丘陵、荒野、氷(雪狼)
出現:数体から集団



 狼は比較的温暖な地域を除けば、たいていの土地で見かけることのできる獣である。肉食で集団活動を行うことが多く、数体以上の群れをなして獲物を襲うが、しんちょうで抜け目がなく相手が隙を見せるまで何時間でも付けまわすこともある。狼にも幾種類か存在するが、灰色狼や犬狼、雪狼などが存在する。
 灰色狼は短い灰褐色の体毛にふさふさの尾が垂れ下がり、最も広く知られている狼である。特に洞窟に棲むものを洞窟狼と呼ぶこともあり、本質的には違いはないが、痩せこけて遥かに弱々しいことが多い。犬狼は狼との交配種であり、従順で賢く訓練して猟犬や番犬として使われる例もある。最もどう猛なのは雪狼で、普通の狼よりも大型で毛足が長く、背景に溶け込む白い色をしている。北方のトア・スオは雪狼を飼って訓練を行い、雪男霜巨人を狩るのに用いる。

 たいていの狼は火を恐れ、襲われた場合も燃え盛る松明を突きつければ近づいてはこないが、遠くから火を囲んで辛抱強く火が消えるのを待つ。数頭が足を狙って弱らせたところで、喉や急所を狙って咬みつく。襲撃を無事に逃げられた場合でも牙や爪から熱病に感染することがあり、よくよく注意が必要だ。


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