絵 ワイバーン

形態:幻獣
反応:非友好的
知能:低
遭遇:丘陵、森林、山岳、洞窟
出現:単独



 ワーム地竜に似たの眷族の中でも、比較的広く知られている存在であるワイバーンは、寒冷な地方の高山の峰や森林に棲んでおり親類と比べても最も飛ぶことに適している。外見は大トカゲや龍に酷似しているが前足が大きな翼となっており、鳥に似た体型で長い尾をもっている。全身が鱗におおわれているが、中には羽毛や長い毛がはえているものも存在する。
 肉食性で大空を自在に飛びまわり、上空から滑空して獲物に襲いかかる。両足の鉤爪でつかみかかるか、長い首を伸ばして咬みつくが、相手によっては尾の先にある毒針を振りまわして傷つけようとすることもある。毒は獲物に強いショックを与え、小さな生き物であればそのまま死にいたることもある。

 ワイバーンは他の龍族のように炎の息を吐くようなことはできないが、さえぎるものとてない広い屋外でこの怪物と戦うことが愚かな行為であることには変わらない。獲物は高山の斜面や洞窟に設けたねぐらに持ち帰ってから、引き裂いて食べ始める。峻険な山岳に領地をかまえているとある貴族の中には、この怪物を飼い慣らして騎乗する、騎士団を所有している者がいると言われている。


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