絵 ゾロア

形態:人間型
反応:非友好的
知能:中
遭遇:平原、丘陵、森林、洞窟、砂漠
出現:単独から集団



 巨大な蟻に似た下半身と人間に似た上半身を持つゾロアは人間型としては珍しい種族であり、蟻のセントールとでも呼びたくなる存在である。全身はうっすらとした短毛に覆われ、頭部には耳を持たないが代わりに二本の触角がはえている。
 ゾロアは独自の社会を構成し、普通は山岳地帯を中心に洞窟状の巨大な巣穴を作って集団で暮らしている。蟻のような厳格な階級を持っており、ふつうは女王と雄、それに兵士と労働者階級が存在する。兵士は巣穴の入口や、労働者階級の護衛につくことが多い。労働者階級のゾロアはひとまわり小柄だが頑健さでは変わらず、荷役に従事して巣穴にいる親とそっくりの子供たちを養うことに生涯を費やす。

 鋭敏なゾロアの兵士はおそるべき戦士であり、嗅覚が鋭いだけではなく長い触角で空気の動きを感じ取り、昆虫じみた四本の足で前後左右にすばやく動きまわる。ことに兵士は槍や投げ槍、短い剣の扱いに長けているが、女王や労働者階級は戦いには参加しない。何らかの事故や寿命によって女王が死んだ場合は労働者階級の一人が新たな女王となり、群れを維持することになる。


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