魔法記録書−中級魔法−

 特別な道具や用意を必要とせずとも、効果を発揮することができる魔法である。特定の対象物に対してかけられる例が多いが、特に明確な目標に対して集中を行うほど術が容易であるために、術者自身にかけられる類の魔法が多い。ことに魔術師と呼ばれる者にとっては、この種の術を用いることができるようになってはじめて、見習いの域を抜け出すことができるとされている。


Aura

befuddle

 この魔法を唱えると、術者の指定した任意の生き物は精神が錯乱し、全ての行動や判断に支障をきたすようになる。効果は一定時間持続し、武器で攻撃したり、身を護ったりする事も上手く出来ないようになるが、混乱した相手が思いも寄らない行動を取る可能性もある為に注意が必要である。また、この魔法は複数の相手には効果が無い。

Bend Bar 2007.07.07

binding tree

 周囲に植物が密生している場所でのみ唱えられる魔法である。術者の指定した目標に対して枝や蔦が伸び、これに絡み付いて動きを封じる。小動物であれば絞め殺す程の力があり、術者の意志である程度の強さを変える事も出来る。長い蔦や枝を持つ植物が周囲に無い場合、相手が植物を封じる手段を持っている場合は効果を発揮しない事がある。

blank paper

 書物や巻き物等に対して掛けられる特殊な魔法であり、紙や木に書かれている文字を消し去る事が出来る。全くの白紙にする事も、文字の任意の一部だけを消してしまう事も可能だが、掘り込まれている文字に対しては効果が無い。また、魔法の掛かっている物体には効果が無く、魔力を込めた巻き物等を白紙にしてしまう事は出来ない。

blindness

 不快な魔術師の用いる肉体を操作する魔法の一種であり、術者の指定した任意の目標の視力を奪い、盲目状態にする。効果は一定時間持続し、その間視力を用いるあらゆる行動に深刻な影響を与える。この魔法も目が見える感覚を麻痺させるだけの魔法であり、例えば強すぎる光を瞳に当てれば視力に障害を受ける可能性がある。

breath

 術者及び術者の触れた任意の生き物に対して効果のある魔法で、周囲の空気が薄い、或いは全く無い所でも呼吸が出来るようになる。水中や完全に密閉された部屋、煙の中でも呼吸が出来るようになるが、魔法の持続時間は長いものでは無い為に、その間に状況を打開する必要がある。呼吸を止めている状態になる為、毒の煙の中でも影響を受ける事は無い。

bridge

 深い裂け目や穴の上に、目に見えない魔法の橋を掛ける事が出来る魔法。術者の能力と意思次第で橋の広さや長さを変える事が出来るが、この橋自体は術者以外には見えない。魔法は一定時間持続し、効果時間が切れるか、余りに重量のある物体を乗せるか、術者の意思を含めて魔法自体が解除された時に橋は消失する。

cancel magic

 あらゆる魔法の効果を封じ込める魔法である。術者を中心とした、又は術者が任意に指定した場所を中心とした一定の範囲にある魔法を無効化する。魔法は一定時間持続し、よほど特殊な物を除いて効果を発揮する。魔法の武器や効果範囲内で唱えられる魔法にも効果を発揮するが、効果時間や範囲を脱すると封じられていた魔法の効果は復活する。

charm parson

 生き物に対してのみ効果のある魔法で、相手に好感を抱かせる事が出来る。術者の指定した任意の目標一体に対して効果を発揮する。charm accessの魔法よりも強い効果があり、より困難や危険を伴う命令にも従わせる事が出来る。また、極めて長い時間に渡って魔法の効果が持続し、通常は対抗し得る魔法等を使わない限り解除する事は出来ない。

create image

 術者の指定した任意の場所に、一定時間持続する静止した視覚のみの幻影を作り出す魔法。扉や落とし穴を隠したりするのに効果的で、使い方によっては非常に役に立つ。魔法は術者が離れても持続し、触れられれば幻覚である事が分かるが、それによって幻影が消える事は無い。また、この魔法で何かある場所に何もない幻影を重ねる事は出来ない。

dark fog

 窓の無い屋内でのみ有効な魔法であり、周囲が至近を見通す事すら出来ない暗闇に包まれる。術者を除くあらゆる生物に対して効果があり、ランプや松明を使っても何も見通す事が出来なくなる。この魔法は夜目の効く生物にも効果を発揮するが、視覚に頼らない生物には効果が無い。また、ある程度の持続時間が過ぎれば暗闇は消滅してしまう。

darksee

 この魔法を暗闇で唱える事によって、術者は闇を見通す暗視能力を得る事が出来る。効果は暫くの間持続し、一切の光が射し込まない完全な闇でさえも見通す事が出来るようになる。暗闇で自分の姿を隠したい場合に有効だが、術者以外の人間に掛ける事は出来ず、また立ち込める濃霧の中や魔法で出来た暗闇に対しては効果が無い。

deafness

 不快な魔術師の用いる肉体を操作する魔法の一種であり、術者の指定した任意の目標の聴力を奪い、耳を聞こえなくする。効果は一定時間持続し、通常の会話に支障を来す以外にも平衡感覚を失い、気配に鈍感になる為に様々な行動に深刻な影響を与える。音が聞こえるという感覚を麻痺させるだけの魔法である為、例えば耳元で大きな音を立てれば聞こえなくとも鼓膜が破れる事も有り得る。

dig

 土や岩、石で出来た地面や壁に対して掛ける事の出来る魔法であり、一時的に大きな穴を掘り空ける事が出来る。穴の大きさは人間が屈んで通り抜けられる程度であり、余り長い距離の穴を掘る事は出来ない。魔法は一定時間持続し、効果を失うと徐々に穴が塞がれていく。魔法を封じられた場合や解除された場合は、急激に穴が崩れて塞がれる事になる。

dispel magic

 あらゆる魔法の効果を消失させる魔法である。術者を中心とした、又は術者が任意に指定した場所を中心とした一定の範囲にある魔法の効果を消失させる。cancel magicと異なり、強力な魔法に対しては術者の能力が要求され、失敗した場合には効果を発揮しない。但し、解除された魔法の効果は永遠に消失する事になる。

Doze 2008.08.24

dumb found

 人間かそれに近い生き物にのみ効果のある魔法であり、一時的に相手をおそろしく不器用にさせる。極短い間だが、唖然としてなにも行動が出来なくなり、手に何か持っていればそれを取り落としてしまう。武器等を持っていれば拾うまでそれで攻撃される事が無くなるが、獣や特に知能の低い相手には何の効果も無い事が多い。

enchant arms

 武器や鎧に魔法の光を宿らせる魔法。魔法の掛かった武器は薄青く輝き、明かりに用いたり相手を威圧すると共に、武器の鋭さを保持したり鎧の頑強さを保ったりする等の効果が得られる。効果は一定時間持続し、特に魔法の武器で無ければ傷付けられない相手に有効である。但し、弓矢に関しては矢の一本ごとに魔法を掛けなければならない。

extinguish

 簡単な消火の魔法である。術者の目に見えている焚き火程度の大きさまでの火を一瞬のうちに消してしまう。暗い洞窟や迷宮で、邪悪な魔術師が松明やランタンの明かりを消し去るのに用いられる。火の消えた物に再点火すれば、また燃え始める。この魔法はある程度以上の大きな炎には効果が無く、また、龍の吐く炎を消す事も出来ない。

falling control

 高い所から落ちている最中にこの魔法を唱えると、まるで羽のようにゆっくりと落下する事が出来る。術者以外の対象にも有効であるが、魔法自体は目標が落下している最中に唱えなければならない。この魔法は落下速度をゼロ以上に調節するものである為、目標を上昇させたり静止させる事は出来ず、また、通常物体が落下する速度よりも速く落とす事も出来ない。

fear parson

 生き物に対してのみ効果のある魔法で、相手に恐怖心を与える事が出来る。術者の指定した任意の目標一体に対して効果を発揮し、mask of fearの魔法よりも強い効果があり、魔法の効いている暫くの間、相手の動きを封じこめてしまう。知能の低い相手には充分な効果を発揮しない事があり、恐れずに襲い掛かってくる。

fly

 飛行の魔法であり、levitationの高度な魔法である。この魔法を唱えると身体が宙に浮き、自在に動き回る事が出来る。余り高く素早く移動する事は出来ないが、人間が走る程度の速さで自在に動き回る。魔法は術者が精神を集中している間持続し、飛行中に攻撃を受けるなど精神集中が途切れた場合には、効果が切れて地面に落下する事になる。

gillman

 術者の肉体を変化させる魔法。この魔法を唱えると術者の身体に魚のようなえらが出来るので、水中で活動する事が出来るようになる。魔法は術者が解除か、ある程度の時間、空気中に出るまで持続する。非常に便利な魔法だが、術者以外の対象にこの魔法を掛ける事は出来ない為、breathの魔法等で代用する必要がある。

glowing eyes

 肉体を変化させる魔法の内でもごく簡単なもので、魔法を唱えた術者の瞳の色を自由な色に変質させる。暗闇でも不吉な色に輝き、効果はごく短い間だが持続する。相手を威圧する以上の事には殆ど役に立たない魔法だが、研究に没頭し、他人の存在を嫌う一部の魔術師の間では特に気に入られて用いられている事が多い。

Grow 2006.07.30

how do

 有効な感知の魔法。特に困難な状況や危険な場所でこの魔法を唱えると、意識がより安全な場所に集中する。目に見える範囲を見渡す間だけ効果が持続し、脱出口の場所や、罠や待ち伏せの無い安全な道筋を示し、導いてくれる。但し、安全な場所が存在しない場合や、危険の存在が余りに大きい場合は効果が現れない事もある。

ignite

 発火の魔法であり、唱えた瞬間に極小さな高温の火種を作り出す事が出来る。乾燥させた植物等があれば火種は直ぐに燃え移り、火を起こす事が出来る。魔法の効果自体は一瞬であり、その後は炎自体が燃え移る為に、燃やす物体の無い状態では魔法の効果は瞬く間に消え去ってしまう。様々な用途を目的として使用される事が多い。

invisible image

 幻影の魔法の中でも特殊な部類に入る魔法で、人間が片手で持てる程度の物体の姿を透明にして見えなくしてしまう。効果は一定時間持続し、術者は透明になった物体を認識する事が出来る。品物を隠したり、簡単な手品に用いる場合もある。より熟達した魔術師になると物体の一部を透明にする事が可能で、壁の一部を透明にするような芸当が可能になる。

iron hand

 珍しい肉体変化の呪文であり、術者及び術者の触れた任意の相手の両肘から先を鋼鉄のように頑丈にする。盾や小手の代わりになり、武器による攻撃を受け止める事が出来るようになる。戦闘で非常に有利になるが、細かい指先の作業を行うには向かない。また、水中では重い両腕が沈んでしまうのでこの魔法を唱えてはならない。

itchy

 生き物の肉体に影響を与える魔法であり、術者の目に見えている特定の部分に猛烈な痒みを引き起こす。痒い場所を掻いた時点で効果は消失するが、それまではあらゆる行動に制限を受ける事になる。簡単で、使い方によっては非常に有効な魔法であるが、この魔法を複数の対象相手に掛ける事は出来ず、また、衣服の下など目に見えない部分に対して掛ける事も出来ない。

jab

 生き物の肉体に影響を与える魔法であり、術者の目に見えている特定の部分に一瞬、針で刺されたような猛烈な痛みを感じさせる。実際の傷を負わせる事は出来ないが、精神の集中を必要とする大抵の行動は中断される事になる。簡単で、使い方によっては非常に有効な魔法であるが、この魔法を複数の対象相手に掛ける事は出来ず、また、衣服の下など目に見えない部分に対して掛ける事も出来ない。

knock

 幻覚の魔法の一種であり、術者に近い任意の地点に、特定の音を発生させる事が出来る。足音であったり、扉を叩く音であったり、水飛沫が上がる音であるが、相手の気を逸らしたり注意を向ける事が出来る。音が発生するのはごく短い時間に限られ、会話等のような複雑な音を発生させる事は出来ない。

lock

 錠前に対して鍵を掛ける魔法である。この魔法を唱えると錠が魔法の力で閉ざされ、錠前を壊されるか、魔法自体を解除されるか、術者自身が解除するまで半永久的に効果が持続する。扉、箱等に付いている全ての錠に対して掛ける事が出来るが、魔法の及ぶ大きさに限界がある為に、扉自体が仕掛けの一部となっているような大掛かりな物に対しては効果が無い。

luck

 まじないや占いの一種ともされる、ごく曖昧な魔法である。術者自身か、任意の特定の人物に対して効果を発揮し、暫くの間対象を幸運にする。本来ある筈の事故や危険を回避したり、ささやかなものから大きなものまで効果は様々であるが、余り目に見える形で効果が現れる事は少ない。効果が判然としない魔法であるが、或いは最も強大な魔法の一つかもしれない。

mirror self

 特殊な幻覚の魔法であるが、この魔法を唱えると術者の左右に寸分違わぬ二体の分身が現れる。分身にはいずれも実体があり、術者と同じように戦い相手を傷付ける事が出来るが、相手は三体の中から常に本物を探す必要がある。魔法は一定の間持続し、又、現れた分身に術者と全く違う行動を取らせる事は出来ない。

misfortune

 術者が指定した任意の相手に効果のある魔法であり、luckの魔法に近いとされるまじないや占いの一種である。暫くの間対象を不運にし、簡単な過ちを犯させる。本来は回避出来る事故や危険に偶然引っ掛かり、結果として深刻な事態を引き起こす事も充分に有り得る。効果も持続時間も判然としない魔法であるが、悪戯好きな妖精が好んで使う事がある。

night vision

 暗闇を見通す事が出来るようになる魔法。一切の光が差し込まない完全な暗闇の中でも効果を発揮し、術者は通常の明かりの下と同様に周囲を視認出来る。効果は一定時間持続し、術者本人にしか効果が無い反面、暗闇で明かりの存在を他者に知られる事が無い為に有効な魔法となり得る。魔法的な暗闇、或いは明かりに関わらず視線の通らない状況では効果が無い。

peace

 精神を操作する魔法。人間型の生物に対してのみ効果があり、術者の指定する単独から複数の相手に対して、この魔法を掛けられた相手は感情を落ち着け、戦意があれば喪失する。魔法の効果自体は一瞬であり、対象が再び感情的になればまた魔法を掛けなければならない。また、この魔法で戦意を喪失した相手が、必ずしも戦いを終了させるかどうかは定かではない。

poison

 カップ一杯から瓶一本程度までの液体、食物、霧等にに対して掛けられる魔法であり、ある程度術者の任意の性質を持つ毒に変える事が出来る。毒の浸透は飲食によるもの、皮膚への接触によるものを選ぶ事も出来る。効果は一定時間持続するが、魔法の効果が切れた後も毒に侵された者はその影響を受ける事になる。purificationの魔法はこの毒を取り払う。

poison cloud

 この魔法を唱えると、周囲に鼻の曲がるような悪臭を伴う毒性のある雲が漂う。呼吸を行う殆ど全ての生き物に対して有効で、特に嗅覚の強い生き物であれば気絶や死に到る効果を発揮する事もある。但し、この魔法は術者に対しても効果を及ぼす為に充分な広い場所で唱えるか、特殊な鼻用の栓かフィルターを予め用意しておく必要がある。

purification

 カップ一杯から瓶一本程度までの液体に対して掛けられる魔法であり、不純物を取り除いて真水にする事が出来る。泥水や酒、毒物の入った液体でさえも真水に変えてしまうが、液体は目に見えている必要があるので生物の血液を真水に変えてしまうような事は出来ない。また、余りに多量の液体に対しては効果を発揮しない。

push

 ごく単純な魔法であり、術者の見える範囲内にいる特定の対象を、一回だけ押す事が出来る。押す力は術者の体力によるものとほぼ等しく、通常は人間大の相手を突き飛ばす程度の効果しか無い。相手が生物でも無生物でも効果を発揮し、使い方によっては致命的な結果を招来する事になる。相手は魔法を掛けられている事が分かれば、これを避けようと試みる事が出来る。

ripen

 両手に乗るくらいの量の飲食物に対して掛ける事が出来る魔法。付与魔法の一種とされるが、この魔法を唱えると、熟していなかったり腐敗していた飲食物を食べられる状態に戻す事が出来る。魔法の効果自体は永続するが、無論食物を放置して置けば、いずれは腐敗する事になる。また、この魔法で毒物等を取り払う事は出来ない。

rots

 両手に乗るくらいの量の飲食物に対して掛ける事が出来る魔法。この魔法を唱えると、対象物が腐敗または酸化し、完全に駄目になってしまう。無論これを摂取すれば相応の腹痛を引き起こす事になるが、腐敗した相当の腐臭等は伴う。魔法の効果自体は永続し、解除する事は出来ないが、ripen の魔法を掛ければ結果的に魔法の効果を打ち消す事が出来る。

sentry

 持続時間の長い感知の魔法であり、特定の場所や物に対して掛ける事が出来る。指定した場所に触れたり出入りする者が現れると、術者はそれを感じ取る事が出来る。効果は術者が解除するか、数日の間持続する為、見張りや警戒には最適の魔法である。術者が眠っていても効果を発揮するが、感知した相手の情報や数を把握する事までは出来ない。

shatter

 術者が直接手で触れた物体に対してのみ効果のある魔法で、目に見えない程の細かい振動で、物体を粉々に粉砕する事が出来る。ある程度以上固い物体の方が掛かりやすいが、特に硬い物にはより精神集中を必要とする。また、液体に対してこの魔法を掛けると温度が上昇する。この魔法は術者が触れ、集中している間効果が持続するが、生き物に対しては効果がない。

shrill voice

 術者が任意に指定した人間型の生き物に対して掛けられる魔法。この魔法を唱えると、一定時間の間対象にされた者は声がとても甲高くなる。この効果によって魔法が唱えられなくなるといった類の物でもなく、実質的な効果は少ないが悪意の無い悪戯として用いられる事の多い魔法である。或いは厳粛な儀式の最中に悪意を持って使われる事もあるかもしれないが。

shrink

 術者を含む任意の対象一体に対して効果のある魔法で、この魔法を唱えると、目標の大きさが通常の半分から3分の一になる。生き物であればそれに付随して体力も低下する。効果は一定時間持続し、また、この魔法をgrowの魔法で巨大化している目標に掛けた場合、相手の魔法を打ち破る事が出来ればその後に縮小する。縮小している目標にgrowの魔法を掛けた場合も同様である。

sickness

 病を発生させる魔法であり、邪悪な魔術師が愛用する。肉体を操作する魔法の一種であり、術者が触れた任意の相手に病原菌を送り込む事が出来る。魔法の効果は一瞬であるが、病気は潜伏した後に速やかに発現する。病気の種類は術者の任意で選ばれ、適切な治療を行うか、restore healthの魔法等で癒す事が出来る。

silence

 術者の指定した場所を中心とした、一定の範囲内に発生する全ての音を消してしまう魔法である。効果範囲の中で立てる音は全て消え去り、会話や魔法の詠唱、足音や戦闘の音でさえも全く聞こえなくなる。効果は術者が解除するか一定の間持続するが、効果範囲の外で発生した音を、効果範囲の中で聞く事は可能である。また、蝙蝠のような生き物は感覚を遮断されてしまい、動きが封じられる。

sleep

 生き物にのみ有効な眠りの魔法である。術者の任意で単独、或いはより意識を集中する事で複数の相手に掛ける事が出来る。魔法の効果を受けた生き物は速やかな眠りに誘われ、何らかの衝撃を受けない限り数分間眠り続ける。眠っている相手は倒す事も捕らえる事も容易になる。また、最初に倒れた時の衝撃で眠りから覚める事は無い。

slip

 ごく単純な魔法であり、術者の見える範囲内にいる特定の対象を、一回だけ滑らせて転ばせる事が出来る。相手が生物でも無生物でも効果があるが、動いている物や動かそうとしている物に対してでなければ通常は意味が無い。相手が生物であれば滑った後、転倒を回避しようとするであろうが、重い物体を動かそうと試みる場合等には有効な魔法である。

stutter

 術者が選んだ任意の相手一人に対して効果のある魔法で、一定時間の間、言葉がどもってつかえるようになる。目標の意志によらず、会話の重要な部分、合言葉、魔法の詠唱等が出来なくなる。但し、文字を書いたり、彫ったりする場合には影響は現れない。また、相手が会話を行う程度の知能を持った相手で無い限りは、魔法が効いたとしても意味は無いだろう。

suspect

 術者の感知能力を高める魔法。この魔法を唱えると、周囲に何か罠や危険がある時にそれを知らせてくれる。簡単な危険なら具体的な存在まで判別出来るが、通常は漠然とした不安や危険の存在を感じる程度に止まる。対象を特定した場合は別で、それが敵意を抱いている場合や危険な存在である事を知る事が出来る。

thunder

 雷鳴の魔法であり、術者の周囲の任意の地点に、轟音を伴う閃光を発生させる。効果は一瞬であるが、視覚と聴覚に影響を受けた者の行動を一時的に停止させるには充分だろう。周囲にいる術者以外の全ての対象に効果を発揮するが、視覚、若しくは聴覚の無い相手には効果を及ぼさない事もある。また、この魔法自体には攻撃効果は無い。

tongue twister

 簡単な肉体操作の魔法であり、術者が任意に指定した特定の相手に対してこの魔法を唱えると、目標の舌を一時的にもつれさせる事が出来る。魔術師に対して致命的な効果を発揮する事があり、また、特別会話が重要となる場合に予想外の効果を発揮する。効果は一定時間持続するが、その間文章等によって意志を伝える事は可能である。

ugly

 術者が任意に指定した人間型の生き物(通常は人間)に対して掛けられる魔法。この魔法を唱えると、一定時間の間、相手の顔がとても醜くなる。正常な感覚を持った人間なら嫌悪感を覚えずにいられないような姿になるが、効果が切れれば元に戻る。悪戯好きな妖精が用いる事の多い魔法であり、肉体的な被害は一切与えないが深刻な結果をもたらす事もある。

Unlock Door 2007.01.28

ward

 弓矢による攻撃からひ弱な魔術師を護る為の魔法である。この魔法を唱えると、一定時間効果の持続している間、術者めがけて飛んでくるあらゆる物体を逸らせてしまう。矢、投げ槍、石等から身を護る事が出来るが、大岩のような余りにも巨大な物体を逸らす事は出来ない。また、この魔法でガスや煙を防ぐ事は出来ない。

weakness

 術者が指定した任意の生き物に対して掛ける事の出来る魔法で、相手は弱々しくなって一時的に体力を失い、非力になる。重い武器であれば取り落とし、扱えても充分に振り回せなくなる。戦いで非常に役に立つ魔法であり、効果は一定時間持続するが、余りに巨大な相手や、複数の相手には効果を発揮しない。

where's home?

 自宅や特に良く知っている場所に関して、術者に優れた方向感覚と位置感覚を与える魔法。この魔法を唱えると、術者は目的の場所の方角と距離を知る事が出来る。魔法は数日の間、又は目的地に到着するまで持続するが、目的地は術者の見知っている場所で無ければならない。また、この魔法は移動する目標(!)に対しては掛ける事は出来ない。


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