弥姫絵の剣

mikie

掲載:マイコンBASICマガジン 作者:MITSURU様

 タイトルはミキエの剣と読みます。背景設定がいまひとつ思い出せないのがなんですが、画面を見たとおり剣を振りまわして戦う対戦型アクションゲームとなっています。

 攻撃は上段、中段、下段の三つに分かれていて、防御は上段と中段をかわせるスウェイと上段をかわせるしゃがみ、中段と下段をかわせるジャンプの三つに分かれています。相手が振りかぶるのに合わせて防御しつつ、剣を振りまわしてシールドを削り切ると倒すことができます。倒した相手は宝物を落としていきますが、カギを三本見つけると次のステージへの扉が開いてクリア。こちらのシールドが尽きるとミスになって残機数がなくなるとゲームオーバーです。
 CPUを相手にひたすら勝ち抜いていくことになりますが、基本的にミスをしなければ延々と続けることができるのは投稿プログラムというよりもむしろ「カンスト」を目指す昔のゲームらしいでしょうか。大サイズのスプライトが軽快に動くのでストレスがなく、一見オーバーにも見える動きもあってスプライトパターンが決して多くないにもかかわらず、なめらかな攻防を感じさせるアクションは必見もの。

 宝物はスコアがもらえる宝珠やステージクリアに必要なカギ、シールドを増やす盾や残機数を増やすスペシャルフラッグが用意されています。スペシャルフラッグが当然のように1UPに使われているのは、ナムコの影響力の強さを感じさせますね。
 ステージが進むごとに強い敵が現れるようになりますが、基本的には色が変わってシールドが増えるだけなので戦い方は変わりません。にも関わらず、それまでと色の違う敵が登場すると「新しい敵のお出ましだ!」という奇妙なプレッシャーがたまりません。一方でシールドを一つしか持たない敵がやたらとこちらの剣を避けまくり、思わぬ達人ぶりにピンチになることもあるでしょう。

 基本的にゲームとしては単調で、攻略も何もありませんが単純な楽しさと絶妙な演出がとにかくクセになる作品です。
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