水道管
掲載：ＭＳＸ・ＦＡＮ 作者：若林賢人様
いわゆる落ちものパズルゲームと呼ばれる作品で、左画像が水道管、右画像が続編となる水道管ＩＩです。落ちてくる水道のパイプ管を組み合わせて、画面の右の穴から左の穴まで水を流すのが目的。水道管では８×８ドットのパイプ管またはブロックが落ちてくるようになっていますが、水道管ＩＩでは８×１６ドットの２ブロックサイズになって、回転もさせられるようにパワーアップしています。パイプをつなげて水をぜんぶ流しきれば面クリアとなりますが、水が尽きるまでにパイプ管をつなぐことができなかったり、一番上まで積み上げてしまうとゲームオーバーになります。
パイプを長くつなげるほど水が多く流せて高得点も狙えますが、もちろん思い通りのパイプが都合よく落ちてくるわけでもありません。見た目ほど難易度の高いゲームではありませんが、欲をかいて複雑なパイプを組んでみようじゃないかと思うと足をすくわれることがあるのがけっこう楽しい作品です。完成度でいえばやはり水道管ＩＩのほうがおすすめでしょうか。
ところでこのゲーム、画面を見て気づいた方もいるかもしれませんが、後に「ゴルビーのパイプライン大作戦」としてＭＳＸ２やファミリーコンピューターなどでも発売されています。投稿プログラムが市販化された例はこのゲームに限ったことではありませんが、すばらしいことだと思う一方でオリジナル版の簡素な楽しさもまた捨て切れません。ゲーム性以外に何も用意していない、投稿プログラムならではの問答無用の魅力を感じさせてくれるこちらのほうが、個人的には好みだったりします。
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