新連載No.05(2000.11.30)/坂口紀良展/フクダ画廊

left:御堂筋に面した堂ビルの1階にあるフクダ画廊/right:ショーウィンドー

サロン風の画廊、作品を引立てる光の調節も絶妙。

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物静かな雰囲気の作者

坂口 紀良氏

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坂口 紀良 展
SAKAGUCHI Noriyoshi Exhibition
油絵
2000年1127日(月)〜129日(土)
A.M.10:00〜P.M.6:30
日曜休廊
会場:フクダ画廊
略歴
1948 愛知県豊橋市に生まれる
1972 東京芸術大学美術学部油絵科卒業
卒業制作が文部省買上となる
安宅賞を受賞
1974 同大学院修了
1977 個展(富山・東京)渡欧
1983 油絵大賞招待出品(東京セントラル美術館)
1997 再びニューヨークを訪れる。
10月 資生堂ゾートスサロン’98年度
カレンダー掲載作品原画(ガラス絵)
による個展
「T・I・a・F」(東京インターナショナル
・アート・フェスティバル)展に100号
9点を出品
2000 個展(大阪・フクダ画廊)

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来客の女性と作品について話が弾む作者。

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ロンドンに新しい光を見い出された新作

(テームズ川のボート)15号P

フクダ画廊地図

■〒530-0047 大阪市北区西天満2-6-8

堂ビル1F(東口)/地下鉄御堂筋線・京阪

淀屋橋駅下車、御堂筋を北へ徒歩3分。

TEL.06-6364-1069/FAX.06-6364-1070

E-mail info@fukuda-garo.com

フクダ画廊を初めて知ったのは、近くのマサゴ画廊のオーナーの古野さんの紹介だった。
先代から引き継いだご兄弟が活躍されていると教えて頂いた。企業の重役を連想させる
兄とこまやかな心配りをされる弟との二人三脚と美しい受付の女性がいつも印象的だ。
「襟を正して」と云う言葉が相応しい画廊です。それは、大阪のビジネス街の中心、御堂筋
に面し、貴婦人や一角のお客様が頻繁に訪れるところからくると思います。
落着いたサロンに、フランス絵画や印象派風の作品をよく目にした。特にこの半年は
正面の壁面を飾るのは100号の大作で、おおらかな色彩とモチーフの作品だったが、それが
今回の展覧会の作家、坂口紀良氏の作品でした。
坂口氏はキャンバスに向かって表現するとき、形、フォルムから入るより「色」をまず決め
て絵筆を進める、そこからイマジネーションで新しい形、フォルムを見つけ描いて行く手法を
とり、現場では描かずスケッチをして、アトリエで再構成をするということです。
今回は英国、ロンドン近郊を旅行され、南仏の光とは全く違う、むしろ日本に似ている
気候風土を感じられ、そこに新しい光を見い出されました。
サンちゃんや訪れた若者、お客様の質問に落着いた口調で丁寧に応えていただきました。
作者も作品もすごくおおらかでのんびりさせてくれるのが印象的でした。

取材日:平成12年(2000年)11月27日

01現代美術の王道/森 倫章展 02広大なるロマンと繊細/谷川夏樹展
03エロスと闘争/多賀 新展 04木彫・杳容 (YO-YO)/藤崎 幸雄展
プレイバック版/都会にパンチ西本喜久子展
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