マジシャン紹介

デリック・ディングル

Derek Dingle (1937-2004)


Derek Dingle Derek Dingle (1937年-2004年)

イギリス生まれ。カナダ移住後、ロス・バートラムとエディ・フェクターに奇術の手ほどきを受けました。

1960年代後半から70年代前半にかけて、彼の発表するマジックはマニアに歓迎され、特に、ダブルクライマクッス、トリプルクライマックとでも呼ぶような演出は、マニアを驚かせました。

アイディア、技法、演出が、どれもそれまで見られなかったようなものが多く、私も数年間、彼のマジックの大半を自分のレパートリーに入れていました。
商品化されたものも多く、「ワイルド・ファイアー」「プアー・チャーリー」「シンパセティック・カード」「インターナショナル・コイン・スルー・ザ・テーブル」等があります。

有名なものとしては、トライアンフ現象にカラーチェンジを付け加えた「カラー・トライアンファント」や「ロール・オーバー・エイセス」でしょう。
1981年3月来日。

追加:1997年にリチャード・カウフマンが"Dingle's Deceptions"のビデオ版を出しました。 同名の本は、約30年前にハリー・ロレインによって書かれています。今回のビデオは、ディングルをひさしぶりに引っぱり出してきて、ビデオを撮ったようです。本に載っているものをほとんどそのままやっていますので、この本が好きだった人には喜ばれるでしょう。また、本には解説されていないおまけのトリックもひとつ演じています。即席でできる「風船カード」です。観客にサインしてもらったカードが、目の前で膨らませたバルーンから出てきます。

追加情報(2004/1/18):読者の方からメールをいただき、2004年1月13に亡くなっていることを知りました。私もある時期、多大な影響を受けたマジシャンですので残念です。


書籍紹介

  1. Dingle's Deceptions (1971年)
  2. Complete Works of Derek Dingle (1982)

魔法都市の住人 マジェイア

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