JW_CADのすゝめ
- JW_CADとは
- 言うまでもなく現在もっとも普及しているであろう汎用CADです。
ただ、普及率と使用率は別のもので、使用率は?となると疑問です。
理由はいろいろあると思いますが、ひとつは汎用であるということ。
ひとつはフリーウェアゆえにサポートが無いことです。
「タダだからやってみようか」と導入したのはいいが使えなくて今では電源も入れない、
という方も多いと思います。
とは言うもののJW_CADの公開以後、
多くの人が見向きもしなかったCADに興味を持ったのは事実です。
私自身、汎用CADは9年くらい前から使ってましたが、
その頃の汎用CADはまだまだ発展期でそれほど普及もしていなかったですね。
操作性も機械用CADにおまけを付けたようなものでお世辞にも良いとは言えませんでした。
建築専用CADにしても操作性は良くないし、機能や作図の質も満足できるものではなかったです。
仕事にCADの導入を考えるにはあまりにも魅力のない時期が続きました。
それがJW_CADのバージョン2が出た頃から急激にCADが広まりました。
すべてがJW_CADの効果とは思いませんが、
JW_CADがなければこれほどにCAD化は進まなかったと思います。
- JW_CADの特徴
- これからCADの導入を考えている方もいると思うので簡単に紹介します。
その前にCADとは何かということから始めないといけませんが、それはこちらを見て下さい。
JW_CADはフリーウェアです。
市販のCADの多くはコンピュータプログラマの人達が設計者の意見を聞きながら開発をしていますが、
JW_CADの場合ちょっと違います。
設計者の人達がプログラミングして作ったCADです。
どちらもそうは違いが無さそうですが、この違いは使ってみるとわかります。
使い始めは他のCAD同様コマンドや手順、マウスの使い方等覚えなければなりません。
操作も他のCAD同様コマンドを選んで線を引いたり消したりして作図します。
こう言ってしまうとただの汎用CADですが、
使ってみると各コマンドの関連や操作と操作のつながりが無駄のないように出来ているのがわかります。
基本操作に慣れ次のステップに進むともっと優れた操作性が用意されていることに気付きます。
更に次のステップには更に優れた操作性と・・・、
つまりJW_CADは初級者、中級者、上級者それぞれに似合った操作性を提供してくれるということです。
自分でCADの動作などをカスタマイズ出来るのも便利です。自分用のCADが作れます。
- JW_CADのサポートと入手先
- JW_CADの開発拠点はNifty ServeのFARCCです。入手もここでできます。
先程JW_CADはサポートが無いと言いましたが、
ここは質問をすればそれに対する返事をくれる場所でもあります。
ただ、メーカーのサポートと違いユーザーの皆さんが自分の時間をさいて質問に答えてくれていますので、
質問をする時はわからない部分を自分なりに調べてどうしても解決できない場合に限り、
できるだけわかりやすく簡潔にまとめて質問するのが原則です。
それから自分が思った疑問は他の人も疑問に思っている事が多いものです。
以前にも同じような質問をした人がいないかどうか調べる事も必要です。
尚、Niftyに入会されてない方はFARCCからの入手は不可能ですので、下記等から入手して下さい。
- 本屋さんやコンピューター専門店に何種類か解説本が出ています。それに付録として付いてます。
- インターネットにJW_CAD関連のホームページがあります(リンク参照)。
私としては解説本がおすすめです。各コマンドの説明が図解付で載っています。
汎用CADの経験がある方ならちょっと努力すれば使えてしまうと思います。
インストールはさほど難しくはないと思います。機種によってはコツが必要な場合もあります。
参考になるかどうかわかりませんが、私の環境はこちらです。
ひとに頼まれてDOS/VをはじめPC−98シリーズ、98NXなどにインストールしたことがあります。
機会があったらインストールに関してもふれてみたいです。
ここでどういった方にJW_CADが向いてるか自分なりに考えてみました。
- 職種としては建築、電気、設備、土木、各設計事務所です。
一応建築設計製図用なので機械設計に向いてるかどうかはチョットわかりませんが、
汎用CADなので利用用途は広いと思います。
- オペレーターとしては、ある程度ドラフター等で手描きの経験のある人。
- もちろんコンピューター、キーボード、マウスには慣れているに越したことはないですが、努力次第でどうにかなります。
逆に向いていないのは、
- 工務店等のプレンゼンテーションや確認申請用に使う場合。
- コンピューターは慣れているが図面を手で描いたことがない人。
これらの場合は建築専用CADを導入した方がいろんな意味で良いと思います。
もちろん、JW_CADが向いている人でも、建築専用CADというのは大きな選択肢のひとつです。
設計室にある図面はJW_CADのデータの壁内部を塗りつぶししてビットマップに変換後
さらにコンバート処理したものです。
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