新河岸川(しんがしがわ)は、埼玉県川越市の西部に始まり、荒川とほぼ並行に板橋区内を流れ、北区志茂の岩淵水門の下流で隅田川に合流する。 新河岸川は明治44年の荒川改修までは荒川の本流だった。 川越から江戸と川越を結び、荷物や旅人を運ぶ重要な輸送ルートだった。 ここ小豆沢(あざさわ)にも生大根や干大根、たくあん、そして小豆も運ばれてきた。 | |
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ここ新河岸川では、東京都公園協会の東京水辺ラインが、隅田川や荒川を下り、東京湾を通り、有明や葛西臨海公園までの水上バスを運行している。発着場は板橋区の小豆沢、北区の神谷、荒川区の荒川遊園にある。 「隅田川は毎日電車から見ている」とか、「隅田川にかかる橋は殆ど車で通った」という方も多いだろう。 しかし視点が全く違うのだ。 道路から見る景色と、川面から眺める景色は全く別物だ。 いつも見慣れている橋でさえ、下から見上げてくぐり抜ければ新たな発見がある。 連休や祝日は団体などで満員になるため、乗船するには事前の予約が必要。 しかし、金曜日は200人乗りの大型船が運行するため、予約無しでも乗れることがあるという。 とくに冬場はお客が少ないので、ゆったりと楽しめる。 船内は冷暖房完備なので、季節や気候に関係なくクルーズが楽しめる。 荒川や隅田川だけもクルーズ気分は満喫できるが、やはり東京湾まで出ると最高だ。 ぜひ、有明や葛西まで乗船して欲しい。 ただし風の強い日は、東京湾ではかなり揺れるので御注意のこと。 運行は金・土・日・祝日で、季節によりコースと時刻が変わる。 また、大潮の日には千住大橋が通過でないなどの都合でコースが変更されることがある。 |
小豆沢で船から降りた乗客達が記念写真を撮ったりして盛り上がっていた。 これを見ても、クルーズが如何に楽しいものだったが分かる。 クルージングの料金は、 両国まで、小豆沢から¥1,500、神谷・荒川遊園から¥1,000 有明・葛西まで、小豆沢・神谷・荒川遊園から¥2,000 団体(15人以上)は1割引、子供(小学生)は半額 | |
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さらに耳寄りな情報を入手した。 板橋区役所では、水上バスの乗船券を2割引で販売しているという。 ただし乗船するためには予約が必要だそうで、「板橋区民しか買えないのですか?」の疑問には、「身分証明書を見せろと言われるわけではない...」そうだ。 小豆沢から数キロ下った神谷の発着場では、のんびりと釣りをする人の姿があった。 「何が釣れるのですか?」と聞くと、「鯉が釣れるんだけど、今日はダメだね」と言ってたが、水上バスには全く興味がないようだった。 |
乗船の申込み(予約)は 東京水辺ライン(http://www.tokyo-park.or.jp/mizube) 電話:03-5608-8869 |
大回り | 隅田川(上り) | |||||
4月〜10月 | 11月〜3月 | 4月〜10月 | ||||
小豆沢 | 11:20 | 両国 | 9:20 | 両国 | 9:25 | |
神谷 | 11:50 | 荒川遊園 | 10:10 | 荒川遊園 | 10:15 | |
荒川遊園 | 12:10 | 神谷 | 10:30 | 神谷 | 10:35 | |
両国 | 13:10 | 小豆 | 11:00 | 小豆沢 | 11:05 | |
有明 | 14:30 | 葛西(*) | 12:40 | 隅田川(下り) | ||
葛西(*) | 15:10 | 有明 | 13:15 | 11月〜3月 | ||
小豆沢 | 16:40 | 両国 | 14:30 | 小豆沢 | 16:20 | |
神谷 | 17:10 | 荒川遊園 | 15:20 | 神谷 | 16:50 | |
荒川遊園 | 17:30 | 神谷 | 15:40 | 荒川遊園 | 17:10 | |
両国 | 18:20 | 小豆沢 | 16:10 | 両国 | 18:00 |
小豆沢 板橋区小豆沢4丁目(小豆沢河岸広場) 埼京線「北赤羽」赤羽口より徒歩15分 都営三田線「志村坂上」A3-4出口より徒歩15分 国際興業バス 赤羽駅西口−成増駅北口 「小豆沢公園」 | |
神谷 北区神谷1丁目(神谷堀公園うら) 営団南北線「王子神谷」3番出口より徒歩5分 京浜東北線「東十条」より徒歩10分 | |
荒川遊園 荒川区西尾久6丁目(小台橋の上流) 都電荒川線「荒川遊園地前」より徒歩7分 | |
(99/05/05)
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皆さんは滝廉太郎が作曲した「花」を御存知だろうか。 ♪はーるの〜うらーらの〜すーみだーがわ〜♪ という曲だ。 題名は知らなくても、メロディーは知っているだろう。 | |
あらわか遊園の裏、水上バス乗り場近くの隅田川の手摺りにメロディー鉄琴がはめ込まれている。 「花」のフルコーラス16小節、音符57個分の鉄琴が順に並べられている。 | |
所々の鉄琴が抜けていた。 「誰かが壊したのでは...」と思ったのは早合点で、休符の部分を開けた親切設計だった。 左から順に叩けば、誰でも「花」のメロディーを正確に奏でられる。 | |
適当な太さの棒を忘れずに持って行こう。 ネジ回しの杖で叩くのも良いかもしれない。 メロディーに自信のない人は、音楽の教科書を引っぱり出して復習しよう。 メロディーを忘れると、途中で立ち止まってしまう。 | |
季節が春ならば最高だが、とにかく隅田川を眺めながら、♪春のうららの隅田川...♪と奏でるのは、何とも言えない気持良さだ。 この場所へは、あらかわ遊園の周りを迂回して行ける。 あらかわ遊園に入園した後で、裏口から川岸に出た場合でも再入園できるようだ。 出る時には出口で係員に確認した方が良い。 (99/06/06)
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