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JRの王子駅前にある歩道橋は、普段は渡る人がいない。 自転車専用の横断路を歩行者が渡っている。 11月3日の文化の日に通りかかったら、歩道橋に人が鈴なりになっていた。 | |
この日は東日本縦断駅伝(青東駅伝)の最終日だった。 荒川を渡って東京に入ったランナー達は北本通りを走り、飛鳥山の坂を登り本郷通りへ、そしてゴールの大手町に向かう。 王子駅前の歩道橋は、絶好の駅伝応援スポットなのだ。 | ||
この日ばかりは警備のお巡りさんが沢山おり、「歩道橋を渡って下さい」と呼びかけているので、道路を渡る人はいない。 しかし、駅伝の最終ランナーが走り過ぎれば「元の木阿弥」。 いつもの様に、みんなが自転車用の横断路を渡るようになる。 次に、ここの歩道橋を人が渡るのは、来年の11月だろう。 (99/11/03)
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桜の名所飛鳥山公園の隣に、旧渋沢邸庭園がある。 たまたま通りかかったら、入園無料と書いてあったので入ってみた。 この庭園の開園時間は9:00〜16:00で、休園日は年末年始。 | |
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1887(明治11)年に、渋沢栄一の接待用別邸として建てられた旧渋沢庭園は「曖依村荘(あいいそんそう)」とも呼ばれ、1901(明治34)年から栄一が亡くなるまで本邸として使われた。 本館や庵など大部分の建物は空襲により消失し、広大な敷地の多くの部分が飛鳥山公園の一部になっている。 現在残っているのは「青淵(せいえん)文庫」と「晩香廬(ばんこうろ)」の2軒の建物だけ。 |
芝生の庭に面した青淵文庫はステンドグラスやタイルなどを用いた華麗な洋館。 ここには論語などの多くの漢籍が納められていたという。 | |
お客の接待に使っていた晩香廬は、暖炉・机・椅子を備えた和風茶室。 内部にはいることは出来ないが、窓から室内を見ることが出来る。 この写真は、暖炉のある談話室を窓の外から撮した。 | |
それにしても、渋沢栄一とは、どういう人物だったのか。 この庭園を歩き回っているだけでは分からない。 栄一に関する資料などを展示した「渋沢資料館」が、飛鳥山公園内に「紙の博物館」・「北区飛鳥山博物館」と並んで建てられている。 入館料は大人300円・小中高150円、3館に入館できる共通券は大人720円・小中高320円。 渋沢資料館の開館時間は10:00〜17:00、休館日は月曜日・年末年始。 JR「王子」駅より徒歩5分、地下鉄「西ヶ原」駅より徒歩9分、都電「飛鳥山」停留所から徒歩4分。 (99/11/20)
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