ツヴァイシリーズ・年表一覧 (A.D.1998−2015) / EVA編

1998年

 南極昭和基地周辺に、局地地震が発生。地殻変動により太古の地表層が露出。その最中に発見された巨大なる岩石物質が、実は生命体の一種であり、常識では考えられないようなとてつもなく強大なエネルギー(後に、S2−Energyと命名)を内包している事実が、関連研究各者の間でホットな話題となり始める。
 
1999年

 京都帝大・葛城博士、UCLA・バンガー博士を筆頭とする生命工学研究グループは、昨年度に南極大陸で発見された未知なるエネルギー物質体をADAMと名付け、これを人類遺伝子の原型を内包した地球外生命であるとの研究結果を極秘裏に発表。学会内に波紋を広げる

 同年、碇ユイ、京都帝大・冬月助教授と接触。同じく、六分儀ゲンドウ、冬月助教授と接触。その目的は不明のままである
 
2000年

9月13日 第二衝撃(セカンドインパクト)発生。S2理論の提唱者、葛城調査隊、壊滅。南極大陸中の氷の氷解により水位上昇。捻じ曲がった地軸は、地球上の生態系を一変させた。

12月25日 先進諸国内における資源問題の軋轢から、第三次世界大戦勃発。この混乱の最中、旧東京地域において第2使徒(リリス)来襲。N2兵器が実戦において初めて投入され、旧東京区は封地された。
 
2001年

2月3日 六分儀ゲンドウ、碇ユイと結婚。ゲンドウは碇姓を名乗る。

6月6日 第二新東京市内において、第一子、碇シンジ誕生

12月4日 父親の故郷、独国ブレーメンにおいて、惣流・アスカ・ラングレー誕生。同年、惣流夫妻は、第3次世界大戦の戦火を逃れて、米国カリフォルニア州に移住。UCLA、バンガー教授の元で、アダム研究に着手する。
 
2002年

2月14日 バレンタイン終戦協定成立。超大国アメリカの国力低下。世界は国際連合を中心とした主要各国の集団指導体制に移行する。

4月1日 日本政府、諸国に先駆けて、陸軍、海軍、空軍の各実戦戦力を国際連合事務局に移管。国際連合軍常設部隊の設立に協力。同日、戦略自衛隊を結成。

7月1日 第二衝撃(セカンドインパクト)正式事件調査委員会(UNSIR)、特別調査隊を南極大陸に派遣。碇ゲンドウ、冬月コウゾウ、および、琉条キョウスケ氏らの旧葛城研究チームが、これに参加する。なお、冬月は、この船上において初めて、ゲンドウとユイが正式に結婚をしているという事実を知らされた。
 
2003年

1月1日 第2使徒の来襲により、旧東京区から第二新東京市に避難していた国際連合人工進化研究所(UNAEL)、旧箱根地域の丘陵地に再移転。9年後の4月1日を目処にスタートする第二次遷都計画(第3新東京市)の先駆けとなる。

4月1日 碇ゲンドウ、人工進化研究所(AEL)の所長に就任。

5月15日 冬月コウゾウ、キール・ローレンツ氏を筆頭とするゲヒルン・グループの罪を告発する準備が整った事を碇ゲンドウに警告。それに対して、碇ゲンドウは、生体コンピュータの権威、赤木ナオコ博士と共に、地下に存在する巨大空洞(セントラルドグマ)と研究開発の進む光の巨人のコピー(エヴァンゲリオン)を公開して、頑なな冬月氏の協力を要請。後に碇ユイの説得にも応じた冬月コウゾウは、これを承諾。冬月、碇ゲンドウの片腕となる。

6月1日 民間に下野していた冬月教授の参加により、AEL(ゲヒルン)内に、碇=冬月体制が発足する。
 
2004年

7月1日 箱根・地下第2研究所での実験中、被験者碇ユイ消滅。悲嘆に暮れていた碇ゲンドウ、謎の失踪。

7月8日 碇ゲンドウ、復帰。ゲヒルン(ゼーレ)高官、キール・ローレンツ氏の「参号計画(人類補完計画)」と「アダム計画」が本格化。最愛の妻の事故により、性格が変ったように思える碇ゲンドウは、碇ユイの残した「E計画」をローレンツ氏の参号計画内に内包させる事を冬月氏と共に画策する。

7月15日 実子、碇シンジに二番目の適格者資格が存在する事実にいち早く気がついた碇ゲンドウは、シンジを知己の家に預ける。以後、2015年まで碇シンジは、父親碇ゲンドウと離れて暮らす事となる。

11月30日 米国ゲヒルン第2支部内にて日本と同様の事故が発生。被験者、惣流・キョウコ・ツェッペリン、心神を喪失。廃人に近い状態となる。

12月4日 惣流夫妻、静養の為、故郷の独国に帰国。幼いアスカも連れられて、再びドイツに戻ってきた。
 
2005年

4月1日 第二衝撃(セカンドインパクト)による失語症から立ち直った葛城ミサト、第2新東京市(旧長野広域連合市)・第2東京帝国大学に入学。二人の友人、加持リョウジ、赤木リツコと知り合う。

5月5日 惣流・アスカ・ラングレー、二番目の適格者(2QP)に選出される。同日、母親、縊死。彼女のトラウマとなる。
 
2007年

12月24日 葛城ミサト、加持リョウジ、些細な原因から喧嘩別れ。

12月25日 葛城博士の正統なる後継者、琉条キョウスケ博士、S2理論の後を受けて転移性ASS理論を完成。後援者ゼーレ内にて、広範囲な支持を得る。
 
2008年

3月31日 加持リョウジ、赤木リツコ、第2東京帝国大学を卒業。加持リョウジは、高等文官試験に合格して、日本国内務省へ。赤木リツコは母親の勤めているゲヒルンに入所、E計画勤務を命ぜられる。

9月28日 赤木ナオコ博士の手によった生体コンピュータMAGIの基礎理論が完成。

 
2009年

3月31日 一学年下の葛城ミサト、第2東京帝国大学を卒業。同年4月、戦略自衛隊に幹部候補生として入隊。同10月、本人は熱烈に南極行きを希望するも、成績優秀(一等)につき、幕僚学校尉官級研修での作戦課研修を経て、国連組織ゲヒルン事務局への出向を命ぜられる。勤務地は、独国ゲヒルン第3支部。(この頃にミサトはアスカと知り合いになる)
 
2010年

4月1日 加持リョウジ、内務省枠により日本戦略自衛隊特殊情報学校に研修留学。教官、琉条ヤスジロウ一佐と知り合う。

9月30日 MAGI−1システム完成。綾波レイ(初代)紋殺死。MAGIシステムの功労者、赤木ナオコ博士は、謎の転落死を遂げる。

10月1日 MAGI−1の稼動を機に人類補完委員会の調査研究機関ゲヒルンを解体。特務機関ネルフ発足。

 同日、日本政府は、国家保安委員会中央第2調査別室の設立を発表。琉条ヤスジロウ氏は、少将に昇進の上、これの室長に迎え入れられる。
 
2012年

4月1日 遷都計画の名を借りた使徒迎撃要塞都市・第3新東京市、市制を発布。

7月1日 碇ユイ8度目の命日。父ゲンドウと共に墓参したシンジは、遺体の無い第3新東京市の墓から逃奔する。

10月1日 惣流アスカ、独国ネルフの支援を受けて、ベルリーン大学へ理系工科生(工学部)として飛び級入学。だが、しかし、その若すぎる才能は周囲の大人の中での違和感となり、学内での彼女は次第にその孤立への道を深める事となった。
 
2013年

4月1日 アスカの居る大学のゼミ(ムルマンスク・ゼミ)に加持リョウジと言う日本人の男性が聴講生として現れる。やがて、彼女は、彼女の事を特異とせず、ごく自然に優しく接してくれる彼の事を先輩と慕うようになると共に、独国ネルフでの彼女の世話役(観察官)であった葛城ミサトの事を理由も無く疎ましく感じるようになる。

4月30日 葛城ミサト、第二適格者(2QP)付きの任務を解任され、日本ネルフに異動。アスカ(2QP)の観察官は、入れ替わりに独国ネルフに配属された加持リョウジの任務となる。
 
2014年

4月1日 日向マコト、青葉シゲル、他十数名の(国連軍)自衛隊員、戦略自衛隊よりネルフ本部に出向。 

同日 伊吹マヤ、大学時代の伝説の先輩(赤木リツコ)の人柄を慕ってネルフ本部に就職。

4月10日 綾波レイ(二代目)、第壱中学校に転入。

 
2015年


(第3使徒/サキエル戦)

 15年振りの使徒(the 3rd angel)の来襲により、エヴァンゲリオン初号機、起動! 父・碇ゲンドウは、久しぶりに再会した息子シンジを目の前にして冷然と言い放った。

他の人間には無理だからな・・・ 乗るなら早くしろ! でなければ、帰れっ!!


(第4使徒/シャムシエル戦)

 シャムシエル(the 4th angel)来襲。監視される為に同居しているに過ぎないのだと感じたシンジは、保護者のミサトに対して反発の意を示そうとするも、後に仲直り。この頃、生涯の親友、鈴原トウジ・相田ケンスケの両名と知り合いになる。


(第5使徒/ラミエル戦)

 実用長距離兵器(L−オプション)不在の虚を衝かれ、ラミエル(the 5th angel)来襲。ヤシマ作戦、発動。日本中の電力が二子山山頂に結集して行く中で、零号機パイロット・綾波レイは不安を口にするシンジに対して静かに呟いた。

貴方は死なないわ・・・ 私が護るもの・・・


(第6使徒/ガギエル戦)

 第二適格者(2QP)、惣流・アスカ・ラングレー、弐号機専属パイロットとして、日本に来日。偶然(?)に入り込んだ碇シンジとの相性の良さを赤木リツコ博士が注目(通称:赤木データ)。ダミーシステム(DPS)に並行して、エヴァンゲリオンのコア統制に対する複合操作(MPO)研究がスタートする。

(この時期、加持リョウジはネルフ司令・碇ゲンドウに対して、独国ネルフのムルマンスク博士より第1使徒、FA_アダムのオリジナルを持ち帰る)


(第7使徒/イスラフェル戦)

 碇ゲンドウ不在の中、第7使徒(the 7th angel)来襲。碇シンジ&惣流アスカの適格者同士の男女ペアに対する新たなる可能性が模索される。


(第8使徒/サンダルフォン戦)

 シンジ&アスカ、熱膨張(!)で第8使徒(the 8th angel)を撃破!!


(第9使徒/マトリエル戦)

 ネルフ本部、テロ活動により電源施設が停止。手動発進により第9使徒(the 9th angel)を撃破。この後、この事件を機としてゼーレ主導による反キール体制活動の大弾圧、およびゼーレ本体に対する内部粛正が秘密裏に開始される。

(この時期、ゼーレ上級幹部の一人、琉条キョウスケ博士夫妻、長野県の山中で娘のアスカ・ホーネット嬢と共に謎の転落死。その真相は闇の中へと葬り去られる。)


(第10使徒/サハクイエル戦)

 ロンギヌスの槍、南極から第3新東京市へ・・・ 碇ゲンドウ、使徒撃退に功績のあった息子シンジを公衆の面前で誉め称えるも、後に帰国してから適格者(3QP)としての碇シンジの可能性を全て否定したいかのような発言を繰り返すようになり、部下である赤木リツコ博士に対して速やかなる複合操作(MPO)研究の停止を指示。米国ネルフのノーフォーク博士に対して、第1適格者・綾波レイのデータを割譲する代わりとして、ダミーシステムの技術移転を要請した。


(第11使徒/イロウル戦)

 MAGI−1−(1)に対する使徒の侵入。この事件の経緯と、この後に行われた機体相互互換試験の実験結果を見た碇ゲンドウは、手持ちの綾波レイを主体としたE計画の発動に一層の自信を深める事となる。


(第12使徒/レリエル戦)

 シンジの適格者としての才能が、数値的にも一番に優れているという事実が段々と公的に実証され始める。そんな最中、レリエル(the 12th angel)の構成するディラックの海の中で、シンジは己の深層意識の深遠を垣間見る事となるが・・・


(第13使徒/バルディエル戦)

 米国ネルフ、ムルマンスク博士の再三の制止勧告を無視して、バンガー=ムルマンスク型のSSD(Super Sorenoid Drive)臨界実験を強行。責任者のバンガー博士と共に、米国ネルフ第2支部施設およびエヴァンゲリオン四号機、消滅。被害の甚大さに怖れをなした米国政府は、アダム計画からの撤退を表明。無傷のEVA参号機、日本ネルフへの移送が決定。だが、しかし、その輸送の最中に、第13使徒(the 13th angel)が寄生してしまい、この事件が碇シンジとシンジの親友、鈴原トウジ(4QP)を巻き込んだ更なる悲劇へと発展して行った。


(第14使徒/ゼルエル戦)

 碇シンジ、トウジの一件で父親に反逆。第3新東京市からも離れでようとしている最中に第14使徒ゼルエルが侵攻を開始。ここの所、シンジに(パイロットの重要さで)負け続けていると感じていたアスカが嬉々として迎撃に向かうも敢え無く敗退。切り札N2爆雷を抱えた綾波レイも敗退して行く最中、加持リョウジの物言いに決意を新たにした碇シンジは己の進むべき道を選択する。そしてネルフ本部に居残る碇ゲンドウに対して厳然とこう言い放った。

乗せて下さい! 僕は、エヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです!!


(第15使徒/アラエル戦)

 加持リョウジ、死亡。碇ゲンドウと冬月コウゾウ氏の画策するE計画の真実を暴き出した報告文書は、人知れず、彼の愛する葛城ミサトの手元へと移動する。一方、ここの所、様々な原因からシンクロ率が下がる一方だった惣流・アスカ・ラングレーは、ミサトの制止命令を無視してアラエル(the 15th angel)戦に出撃。使徒の心理攻撃を受けて敗退。ゲンドウの命を受けてロンギヌスの槍を使用した綾波レイ(1QP)に命を救われた事から彼女のプライドはズタボロとなる。


(第16使徒/アルミサエル戦)

 使徒の侵入を受ける零号機、動けない弐号機、ゲンドウの命により出撃したシンジの初号機が、第16使徒の接触攻撃の危険性に曝されたとき、綾波レイ(二代目)の進み行く道は決定した・・・ 彼女が最後に見る夢は、ゲンドウであったか、シンジであったか・・・

 一方、悲しみから立ち直った葛城ミサトは、亡き加持リョウジの心を確かに受け取り、彼の後を受けてE計画の真実に迫り行く事を決意する。加持リョウジという心からの支えを失ってシンジの元から失踪するアスカ・・・。実は生きていた綾波レイ(三代目)・・・。ゲンドウに利用されていたにすぎないのだと気付かされゆく赤木リツコ・・・。物語は最終局面に向けて果てしなく錯綜する。


(第17使徒/タブリース(渚カヲル)戦)

 失踪したアスカが無事に保護された事をシンジは知らない。加持さんが好きなアスカや、己を知らない綾波レイ(三代目)の現実に打ちのめされたシンジは、廃墟となった第3新東京市を一人で歩いていた。そこに聞こえて来る第9のメロディ・・・ 彼の名前は、渚カヲル。5番目の適格者(5QP)にして、最後に遣わされた約束の使徒(the 17th angel)でもある彼だった・・・。


(最終使徒/POE_アダム戦)

 初めて好きだと行ってくれた人(カヲル)をこの手で殺さざるを得なかったシンジは、苦悩する。己は何の為に生きているのか? 何故EVAに乗るのか? だが、しかし、セントラルドグマ、ヘブンズドアの向こう側に隠されていたリリス(第2使徒)を媒介として降臨するアダム(第1使徒→P.O.E.)の登場が、全ての苦悩を押し流す。平等にやって来る死の恐怖。綾波レイ(三代目)の挺身死・・・。ゼーレの介入により、壊滅して行くネルフ本部の施設の中で、シンジはアスカに告白する、「僕はアスカの事が好きだ」と・・・。一方、その前夜、葛城ミサトは、自分に好意を持ってくれている日向マコトに対して、最後で最後の我が侭(おねがい)を託していた・・・


(このあまりに BIG.T オリジナル((^^;)な最終回の内容だけは、しょうがないのでEVANGELION2(ツヴァイ)外伝: 最後の闘い ”THE LOVERS”において、BIG.Tが描いておきます! BIG.T版E.O.Eだと思って読んで下さい。(T-T)b)

 



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