しばらくぶりのCrimsonネタでございます。
昨年DGMで発売されたのですけど、そのうち日本盤が紙ジャケあたりで出るんでわ??と思っておりましたら、結局なかなか出てこないと。
んで、しょーがないので輸入盤を購入しましたです。
そう、昨年'The 21st Century Guid
To King Crimson Volume One 1969-1974'が発売された際、ついに発見された、あのオリジナルマスター。
しかし、'The 21st Century Guid
To King Crimson Volume One 1969-1974'では完全収録とはなりませんでした。
それがオリジナルアルバムの体裁で発売されたのです。
そう、オリジナルの宮殿、CD版なのです。
さてさて、こちらが'In The Court of The Crimson King Original
Master Edition'でございます。
ジュエルケースながら、ケース左の'Original Master Edition'の文字が光り輝いておるではありませんか??
CDも、昔のピンクiデザイン等々、細かいところが凝っております。
同封されているブックレットは、以前紙ジャケバージョンで使用されたブックレットのままですが、ケースの内側、CDを収めるところに、今回のオリジナルマスターに関する記述も入っております。
特に、これまでのCDバージョンで筆者が常に指摘する'I TALK TO THE WIND〜EPITAPH'のクロスフェードの不完全さについての記述もあったりして....
で、既に'The 21st Century Guid
To King Crimson Volume One 1969-1974'で公開された音源でありながら、今回のCD化は、実は'The 21st Century Guid To King Crimson
Volume One 1969-1974'のバージョンを完全に凌駕しているのです。
それは、非常に単純な事でありまして、'The 21st
Century Guid To King Crimson Volume One 1969-1974'では一枚のCDに'In
The Court of The Crimson King Original'のオリジナルマスター音源の他の音源も収録されているからなのです。
他の音源とのバランス調整のため、当然マスタリングがほどこされておりまして、と言うことは音量、そして音質についても調整が施されているわけで、その分、オリジナルマスター音源とはいえ、'In
The Court of The Crimson King Original'とはちょっと変わってしまっているのです。
加えて、多分一曲単位で切った形でのマスタリング作業で、先に指摘している'I TALK TO THE WIND〜EPITAPH'のクロスフェードが不完全、そんでもって'MOONCHILD'のぶつ切り問題もあります。
で、今回のCD、これらの部分は完全に解消されているではありませんか!!
そして、音質的にも、非常にアナログ的な中域の豊かな音質は、正直、'The
21st Century Guid To King Crimson Volume One 1969-1974'と同じマスターを使ったとは思えない程です。
これなら、今手元にあるアナログ盤をも十二分に凌駕していると言っても良いでしょう。
とにかく、21馬鹿の冒頭部分のSE(オルガン)部分の鮮明さ、そして間を置かずに始まる21馬鹿のメインテーマの衝撃感、そして'EPITAPH'でのオーバードライブしたメロトロンの躍動感等々、数え上げればキリがないくらいであります。
これこそ、'Original Master Edition'の力なのかと思うと感心することしきりなのでありました。
今回は、ちょいと短めではありますが、そんだけこの音源は衝撃的なものでございます。
これまで、KC以外にも色んな音源をCDで手に入れております。
初期のアナログからの盤起こしのようなCDやらもありましたが、最近のCDは殆どCDというフォーマットに合うマスタリングを施す等、発売する側も考えるようになりました。
でもでも、そうゆう努力にオリジナルマスターが揃うならば、そのCDから出てくる音は、まさに極上のものになる可能性があると、そんなことを思わせてくれたのが、今回のこのCDとの出会いなのであります。
さて、次は現在進行形のCrimsonネタを書ける事を祈って....この辺で....