ども、2002年初の'The Age Of Digital'です。
ここんとこ、こちらで取り上げるネタが無かった訳でもないのですけど、ちょっとこちらの更新をサボってました(^^)。
で、2002年初の更新は、2月に発売されたX-BOX、そんでもってここんとこおかしくなって来たバンクさんネタでも書こうかなっと。
んでは(^^)/。
家電業界に嫌われた??
いやー、ついに鳴り物入りというか、仕組まれたブームに乗って、随分前からアナウンスされていたX-BOXが2月22日に日本でも発売されました。
米国で先行したX-BOXの市場投入は、まあまあの結果を残したのかな??(と思ったら、すでに売れ行きはピークを過ぎているそーです)
んで日本ではどーだったかと言うと、皆様ご存じのとうり、ものの見事にコケちゃいました(^^)。
しかも例のDVDディスクへのキズつけ問題で、ラオックスやらサトームセンが販売を一時停止するというオマケまでついちゃいました。
(既に販売は再開しているそうですけど)
実際、発売一週間の間は、ゲーム機器の売り上げランキングのトップに居たそうですけど、一週間たったらしっかりトップから滑り落ちたそうで、しかもここんところの売れ行きの低落傾向はやめられない、とまらない状態で、噂だと実は未だ初回出荷分が山積みになっているそーな....
一応、MSさん、わざわざ初回出荷台数を抑えて、完売状態を一端作るというマーケティング手法を取ったんすけど(まあ、色んな業界で良くやられる手ですな)、それさえ夢の彼方に消えちゃいました。
ちなみに、私の職場の近所のコンビニでもX-BOX売ってますけど(一応、店頭在庫だけらしい)、未だに売れる気配がありません。
まあ、MSさん、ちょっとゲーム機業界を甘く見過ぎたんでしょうかね??
例のディスクキズ付け事件なんか、元々ハードプロダクションなんか殆どやった事の無いMSらしい話(あ、マウスとかゲームコントローラのプロダクションなんか、はっきり言って大した事ないっすからね??)で、結局コストだけで搭載部品を決定したツケが廻って来たってところでしょうか??
(でも、考えづらい欠陥〜MSは認めていない〜ですよね??ディスクの外周にキズ付けるなんて^^)
別の見方をすると、PCと殆ど同じノリなのかな??ある米国の大手PCベンダーって製品の歩留まりは出荷後10%以上ですからね...
それとも、米国の家電業界もそんなノリなのでしょうか??(米国製の家電って買った事ないからな....)
当初は修理/交換がしないなんて高飛車な態度でしたけど、色んなとこで叩かれて、結局修理/交換に応じる事になりましたけど。
でも、先のラオックスやサトームセンの反応は家電屋ならば至極当然の反応ですよね??
やっぱ、PCは家電じゃないし、X-BOXもゲーム機の仮面をかぶったPCだって事でしょうか??
(そう言えば、誰かゲーム中にブルーバック画面を出した人は居るのかな??)
さてさて、ゲーム機器なんてのは、どこでもコスト割れで製品を投入、そこで動くゲームソフトのランセンス料でもうけを出す仕組みですが、当然それにはゲームソフトが沢山売れなきゃいけないんですけど、ということはゲーム機も沢山売れてなきゃいけないわけで、まあ殆ど'卵が先か??鶏が先か??いや両方いっしょ!!'というマーケティング手法が必要なんですね??
ところが、今回日本でのX-BOXの場合、どーも思いっきりコケちゃったわけです。
日本のゲームソフト業界は一応MSに手を挙げたところも多かったのですけど、この様子だとソフト屋さんも考え直さなきゃ行けない事にもなりかねませんね??
米国で発売され、日本で現物が紹介された当時も、モノがでかいとか、コントローラがでかいとか色々言われていましたが、MSさんPS2より高値での販売等々、かなり高飛車な売り方をしたんですけど、このまま行くとおんなじように鳴り物入りで登場、しかも天下の松下さんまでついていながら消え去った3DOと同じ道をたどりそうです。
日本に続く、欧州での発売がまもなくですが、欧州では日本ほどは叩かれていないみたいではありますが....
既に、中古屋にもかなりの数のX-BOXが並んでいるそうですけど、さてさてMSさん、どうやってX-BOXを生き残らせるのでしょう??
多分、切り札は所謂ネットゲームでしょうけど、これで失敗したらMSさんのリビングルーム戦略、ホームサーバ戦略は見直しを図らざる負えないでしょうね??
あ、でも'MS、参の法則'から言うと、'Z-BOX'まで待たなきゃ駄目かな??こりゃ(^^)
え??その前に消えてるかも???
栄枯盛衰??
さてさて、もう一方のコケ方は孫さん率いるソフトバンク軍団。
こちらは、ちょっと笑い事じゃ無いくらいのようですね??
先日も雑誌やら、新聞報道と言うかコラム欄かなんかで、金が無くなって来たらしいなんて書かれていました。
まあ、こんだけ株価が低迷しているご時世、バンクさん自体の株価もドーンと下がって、下の方でうろちょろしています。
さすがに、今コケさせると、色んなファンドがまたぞろエンロンショックみたいな事になりかねませんし、政府の株価PKOや空売り規制のおかげで日本の株式市場もそれなりの形だけは整えていますけど、こうなると時価総額経営のバンクさんは、殆ど不良債権で動きの取れない金融機関と一緒で、当然苦しくなるわけです。
そんなこんなで、ここのところバンクさん、当座の現金が必要と見えて米国で出資していたベンチャー関連の投資の引き上げやら、株式の投げ売りに走っております。
まあ、バンクさん、色んなとこに投資してましたけど、はっきり言って以前書いたように殆どの投資先は汲々の状況、そこにきて唯一の優等生だった米国Yahooが左前になってますから、そりゃきついでしょう。
日本でも状況は同じで、多分4月過ぎあたりから所謂バンクさんから出資して貰っているベンチャーさん、かなり覚悟をしといた方がよさそうですね??
一応、日本のほうでは例の孝行息子になれるか??と注目されているYahoo BBがそれなりのシェアを確保していますけど、こちらのほうも今の利益は売り切りの思いっきり安く仕入れたADSLモデムの売り上げで何とか形になっているだけで、定期的に確保出来る売り上げのベースにはなり得ませんから、これからが大変でしょう。
所謂売れるコンテンツで収入を確保するってのが、ホント、何時になることやらと心配しちゃいます。
そりゃバンクさんの状態が良ければ、他のADSL関連業者を追い落とすまで安値競争を続けるってのも一考ですけど、そうも行かないかもしれませんな....
まあ、リストラクチャリングして経営資源をADSL一点集中なんてのも考えられますが、そこまで踏み切れないでしょうね....
元々、米国ではやったものを日本に持ってくるタイムマシン戦略だけで、自分で何かを考えるってのが苦手なバンクさんですんで、次の手が出てくるかどうか(IPフォンじゃね???)??
さすがにドックイヤー、マウスイヤーなんて言われている時代、でもまさかこんなに早く自分達が負け組に傾き始めたなんか、あの孫さんの事だから絶対認めないだろーな??
でも、最近強気のセリフが殆ど聴かれなくなったのはその現れかも知れません....
さてさて、今回はちょっと短めですけど、ここまでです。
とにかく最近思うのは、確かにIT業界の流れは速くなっていますけど、事業が軌道にのるには時間がかかるってのを忘れている人が多いなって事。
よく、ベンチャー関連の方々ともお話する機会があるんですけど、皆さん一様に'スピード、スピード'っておっしゃいます。
でも、以前から言っているように、短い時間で出てきたものは底が割れるのも早いんですよね??
企業の栄枯盛衰はズーっと繰り返されてきたんですが、最近のベンチャー系が簡単にコケるのは、別に時代のスピードの問題じゃなくて、底の浅い事業が多すぎるからだけじゃないかな??なんて思う今日この頃なのです。
そりゃ、日本の大手のIT関連(NやらFやらHやらMやら...)もみーんな2001年度の決算は大赤でしたけどね??
んじゃ(^^)/、また次回。