PFM PREMIUM JAPAN TOUR 2006!! (2006.6.04)

 雨の日でした、2006513日....
そうです、PFM PREMIUM JAPAN TOUR 2006の二日目であります。
さすがに色々ありまして、一日しか行けないんで、当初のツアー(と言ってもチッタだけなんですが)日程から当初の最終日二日目(実際には追加公演が翌日曜日にも設定されたわけですが)を選択。
久々に川崎はクラブチッタに参上したわけでございます。
既報のとうり、残念ながらPREMOLIが不参加、一部の噂では今回の来日が最後なんて色々と言われております。
そんなPFMのライブは、いかがなものだったか??
少なくともほぼ一ヶ月を過ぎてもいまだ余韻に浸っている筆者と致しましては、結論から書いちゃうと、この連中、この年齢でこんな演奏するなんざ、絶対に反則です!!ってとこでしょうか??
来日する事をまったく知らずに残念がった、某有名和太鼓初心者奏者のためにも、ライブレポートをと....
んでわ(^^)/。


開演前の様子など....

 会場に着くと、先にかいたとおりの雨模様....
観客も土曜日と言うこともあって、ちょいと集まりが遅いかなと??
まもなく会場だって事で、早めに入ってグッズを押さえますかと、列に並び入場します。
ちなみに、会場に入るとディスクユニオンさんが出店を出してPFMの音源をズラーっと並べ、そんで三枚以上購入の方にはお得意のPFMボックスをおまけに付けると商売に励んでおります。
こちらは、とりあえずPFMグッズセットをお買いあげと。
パンフやらサインやらステッカーやらが入っております。
まあポスターがちょいと邪魔ですかね??
そんな感じでステージを観ると、当然のごとく2002年の来日と同じセッティング位置かと思ったら、鍵盤は今回PREMOLIではなくGIANLUCAならなのか??オルガンはHammondB3でありました。
一応Mini Moogの姿もあるので、PREMOLIのポルタメントプレイをコピーするのかなー??なんて....
それと鍵盤の後ろにはパーカッションセットが。
CIOCCIOがドラムの時にROBERTOが叩くのかなと思ったら、実際は全然ちゃいましたが....
そんななか、客電がようやく消え、メンバーが登場、客席から大きなコールがかかります。
ついにライブがスタートするのでございます....


第一部....

 ライブは、'RAIN BIRTH'からスタート、FRANCOのアコースティックギターが美しく響きます。
そこからメドレーで'RIVER OF LIFE'。
と言うことは2002年のライブと比べると'LA CARROZZA DI HANS'を飛ばした事になります。
んで、ここでのGIANLUCAのプレイを聴いて、かなり安心しました。
良く弾けておりますよ、GIANLUCA
続けて'PHOTOS OF GHOSTS'、一部で実際は伊語で唄われたんで'PER UN AMICO'だって話もありますが、MCでは、'PHOTOS OF GHOSTS'って言ってますんで、これで良いでしょうな??
この演奏、かなりタイトです。
残念ながらPREMOLIがいないので、ここまでのセットのボーカルはFRANCOが担当、LUCIOがバッキングボーカルに廻っております。
ちょいと音程的にキツイ部分もあるんでしょうが、そこはそれと言うことで。
んでも、'PHOTOS OF GHOSTS'中間部のDJIVASのベースは、ホントにカッコ良いっす。
さて、ここでCIOCCIOさんがフロントに登場して、AREADEMETRIOに捧げた'MAESTRO DELLA VOCE'を披露。
いや、前回の来日の初日では、この曲のコール&レスポンスがうまくなかったなんて事もあったそうですが、今回はそんな事はございません。
'Perfomance'なみのコーラスが川崎にこだましていきます。
でも、この曲、PFMのブルースとも言える曲なんではありますが、CIOCCIOさんのDEMETRIOスタイルのボーカルパフォーマンスも入って、実は2002年の来日DVDを観てから、非常に気に入っちゃったんですな、筆者は。
いやー、CIOCCIOさん、マイクスタンドは空中に投げ上げるは、そのスタンドがDJIVASのベースにぶつかろうが関係なしで熱の入ったボーカルパフォーマンスが繰り広げられました。
さて、曲の方はDJIVASの代表作'LA LUNA NOVA'、当然CIOCCIOさん、ドラムに戻ります。
LUCIOのバイオリンとベースの刻みの後メロディーが出る前のCIOCCIOさん独特の'One, Two, Three, One, Two, Three'も生で聴けましたです。
ここでもGIANLUCAPREMOLIのポルタメントプレイを懸命に再現。
ラストの超高速ユニゾンは、やっぱ目の前で観ると驚くしかない??
この後、CIOCCIOさん再び、フロントマイクの前でMC、ライブでやるのは二度目(つまり前日が初演だったのですな??)という、曲は最新アルバム'DRACULA'の'OUVERTURE DRACULA'をコール。
初日は'NON E UN INCUBO E REALTA'も演奏されたそうですが、どうも時間の関係でセットリストから落とした模様...
演奏の方は相変わらずのFRANCOのバカテクギター、多分ここではGIANLUCAはちと苦労しているように見受けられましたが、さすがPFMでございますな、DJIVASのベースとCIOCCIOさんのリズム隊の凄まじさが見てとれます。
キメが多い、お得意のユニゾン沢山、こんなもん演奏しちゃ、まさに反則でございますわ。
当初、このアルバムからはやらないとStrange Daysのインタビューでは語っていたのですが.....
曲はその後'OUT OF THE ROUNDABOUT'、やはりボーカルでちと苦労しておりました。
演奏の方でも細かなミスがありましたが、それでも、こんなミスが目立つはPFMだからこそでしょうな....
さて、第一部のオーラスは'Suonare Sounare'からタイトルナンバーの'SUONARE SUONARE'。
当然、ボーカルはCIOCCIOさん。
これも無茶苦茶良かったですな、CIOCCIOさんのボーカルがこんなによろしいとは....
さて、ライブの方はここで15分の休憩、CIOCCIOさんの'15分後に会おう'のMCとともに、一旦客電が点くのでございました....


第二部....

 例によって観客の年齢層も高いんで、喫煙所は大変な人でございます。
人をかき分け、煙草を吸い、席に戻りますが、まだステージは静かなままです。
結局、実際には15分オーバーで第二部がスタート。
メンバーのMC、そしてCIOCCIOさんによるスタッフ紹介...
そして演奏の方は今回の来日で一番の目玉と言われた'L'ISOLA DI NIENTE'でスタート。
この難曲、ライブで演奏されるのは珍しい事、しかも現在のリユニオン後と言うこととなると、これはホントに珍しい事です。
さすがにスタジオ盤の冒頭の混声合唱はありませんで、ギターからのスタートです。
ホントこの場面展開の早さとメロディーの洪水、そしてタイトなリズム隊、それに花を添えるLUCIOのバイオリン/FRANCOのエレアコと、完璧な演奏でありました。
今回のライブでの白眉ですな、確かにこれは。
サンプリングメロトロンの音も美しく響いておりました。
お次は'DOVE...QUANDO'で、CIOCCIOさんのボーカルで....
この後CIOCCIOさんのボーカルで'IL BANCHETTO'を陽気なアレンジにて。
FRANCOのアコギソロを挟んで、前回の来日公演でも大絶賛だった'MARIA'へ....
FRANCOのボーカルがやはり非常によろしいと。
やはり伊国の方は伊語で唄わねばね??当然中間部ではお茶目なDJIVASのリコーダーソロ付きであります。
さて、ここから二曲も今回のツアーの目玉でしょう。
あの'CHOCOLATE KINGS'から二曲、'HARLEQUIN'と'CHOCOLATE KINGS'!!
特に'HARLEQUIN'は珍しいんではないですかね??
ボーカルはCIOCCIOさんが担当、あ、CIOCCIOさんが唄っている時は当然ドラムはROBERTOに任せております。
あ、例のパーカッションセットはCIOCCIOさんが遊んでました(^^)。
でも、'CHOCOLATE KINGS'を聴くといつも筆者は思うのだけど、LANZETTIの参加って本当に必要だったのかと....
英語で唄えるってことがそんなに当時のマーケットで必要だったんかなと。
よく当時のPFMの問題はボーカルだって言われていたんですけど、正直LANZETTIのボーカルって、そんなにうまくないし、それだったらFRANCO達のボーカルでも問題は無いんじゃないかと....
今回のこの二曲を聴いて、それをホント、真剣に考えちゃいました....
ちなみに、GIANLUCA、'HARLEQUIN'のシンセサイザーの演奏は見事でしたね??十分PREMOLIの代役を務めておりましたし、LUCIOのバイオリンが綺麗であります。
'CHOCOLATE KINGS'の方はPFMのブギナンバーでありますから、当然陽気に、そう米帝への皮肉たっぷりに陽気にと....
んで、演奏の方はトラッドナンバーの'VOLTA LA CARTA'を観客とのコーラスを交えて楽しげに....
そこからLUCIOの'VIOLIN JAM'と言っても初日のような'J.C.VIOLIN JAM'ではなく、フィドルスタイルを交えた、'Perfomance'の時の感じのジャムでした。
そんで当然のお約束で'WILLIAM TELL'が続きます。
さて、ライブも終わりが近づいて来ました、って事で曲は2002年の時はトップで演奏された'LA CARROZZA DI HANS'。
不気味なMoogの音から万華鏡のような場面展開で曲が演奏されていく様は、まさにPFMの世界!!
そして二部のラストは何と'SCARY LIGHT'、FRANCOの情感たっぷりのソロを堪能しながら演奏は終わったのでした....


Encore....

 当然、観客からはアンコールの拍手が。
メンバーも当然、登場し演奏を始めるわけですが、ちょいと変なというか陽気なジャムから一気に叙情的な'IMPRESSIONI DI SETTEMBRE'へ突入と。
ここでのFRANCOのボーカルもやはり良いですなー。
ラストの'POSEIDON'のパートは何時聴いても美しいもんであります。
さて、アンコール二曲目は当然お約束の'E'FESTA〜Celebration'。
前回の来日では'70年代のスタイルで演奏されましたが、今回は'80年代の'Perfomance'スタイルで披露。
冒頭のMoogのフレーズで、ここまで頑張ったGIANLUCA、ついにやっちゃいまいした。
Moogのポルタメント戻し忘れて、音がビィヨーンって(^^)。
最後で緊張の糸が切れたかね??
さて演奏の方は、CIOCCIOさん'Free!!'のかけ声での観客を交えてのハチャメチャ状態、DJIVASのベースフレーズに合わせて観客による'Ce!!'、'le!!'、'bration!!'のコーラス大会と、かなりのお祭り状態。
しかし、DJIVASって、無茶苦茶おもろい人ですな??MCやってもCIOCCIOさんと、ほとんど漫才状態、当然'Ce!!'、'le!!'、'bration!!'のコーラス大会の歌唱指導中もコミックバンド状態でありましたから...
さてさて、演奏も終わり、拍手、拍手の嵐の中、CIOCCIOさんやFRANCOMCで締めでございます。
ほぼ二時間、満足のいく演奏に拍手、拍手なのでございました。


 今回の来日公演、PREMOLI不在と言うことで、ファンもかなり不安だったと思います。
実際、会場でも'せっかくPREMOLI側の席を取ったのに...'なんて声も聞こえました。
確かにGIANLUCAは頑張ったと思うのですが、やはりPREMOLIの代役ってのはきついと思いますよ。
でも、そんな状況でもPFMは、やはりPFMだったと。
それと、今回も思いましたが、ツアーをしているバンドのPAスタッフは、やはり良い音を出します。
今回は、前から四番目、観るには良いが聴くにはつらいところでしたが、音も十分に分離が良く、聴きやすい音でした。
この辺は以前、クラブチッタで観た四人囃子と競演したProcol Harumと同じ感想を持ちましたね??
さて、本当にもう来てくれないんですかねPFM??
もう一度来て、PREMOLI、そして出来ればMAUROも連れて来日してくれりゃー、もう言うことはなんですが....
再来日は良いとしてMAUROは無理かな??

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