Post War Babies Tour 2005 and After..../moonriders(2005.6.12 2005.06.16訂正)

 21世紀に入り、moonridersの活動も一年に一回程度のツアーって感じになってきました。
とは言え、前回は2003年末のQUATRO Live以来と言うことでほぼ一年半ぶり、久々のオリジナルアルバムをひっさげて、小規模とはいえ大阪/名古屋/東京の三カ所でのツアー、期待せずにはおれないではありませんか??
そんなmoonridersの東京公演と追加公演、演奏はいかがなものだったか??既にDays of Psycheで小ネタを紹介しましたが、こちらでその詳細をレポってみませう。
んでわ(^^)/。


 正直言って、5月末はしんどかったです。
何故にmoonridersのライブとなると何かが起こります。
今回は、あの日比谷野音の20周年公演と同様、直前に持病の腰痛が再発してしまったのです。
正直、座るのも歩くのもつらい状態、しかも5/27の渋谷AX公演は立ち見のチケットしか取れなかったと....
さーてどうしたものか??と思っておりましたが、何とか、立っている事は出来るんで、moonridersのライブなら観客が押し合いへし合いするような状況にはならんだろうと判断、一念発起してライブに出かける事となったのでした.....


 さてさて、実は渋谷AXでライブ観るのって、なんと初めてなんですな(^^)、初めての会場ってのは久しぶりであります。
会場まで渋谷の駅から動かない(腰痛で)右足を引きずりながら、懸命に急ぎます。
何せチケットは立ち見、しかも整理番号は驚異的な三桁番号、もくろみとしては会場に早めに着くってこと。
何故かと言えば、この日のライブは平日の金曜日、moonridersファンは年齢層が高い、と言うことは皆来るのは遅いかギリギリの筈、つーことは、うまくいけばちゃんとしたポジションが確保出来るかも知れないってことなわけです。
で、仕事を早めに切り上げまして、会場に急いだって次第です。
さて、会場に着くと、まだファンの数はチラホラ、これは??と思っていたら、立ち見と椅子席で整列となります。
立ち見は、椅子席の入場の後って事で、待っておりますと、立ち見の人がかなり集まって来ました。
はやる心(??)を押さえていたら、何と、立ち見入場者の入場、大体筆者の前に30人程度が入場したところで順番が回ってきたでわありませぬか??
やった、何とかなるぞと会場に入りまして、無事に立ち見エリア前から二列目にポジションを確保出来たってわけです。
会場内には既報のとおりTelstar特集が延々と鳴り響いておりました。
始めて入ったけど、AXって手頃な会場でありますね??立ち見でも十分にステージを観れますもん。
そんなこんなしてますと、椅子席もそして立ち見エリアも人が溢れ始めます。
そしてTelstar特集が終わり、このツアー向けのmoonridersコーリングシグナルが....観客が拍手で迎えます。
メンバー、それぞれがポジションに着きます。
今回はステージ左前方にくじら、中央に慶一さん、右手に良明氏、そしてステージ左後方に岡田さん、中央に博文氏、そして既報のとおりかしぶちさんが体調不良で欠席と言うことで、ドラムのポジションにはカーネーションの矢部氏がスタンバります。
曲は'Frou Frou'からスタート、ここで既に観客ほぼ総立ち状態の凄いノリであります。
続く'Who's gone die first?'と爆裂系ナンバーが続きます。
そして'グルーピーには気をつけろ'、'モダンラヴァーズ'の後、慶一氏からかしぶちさん欠席のお詫び挨拶(でも'黙祷'はまずいっす^^)。
'メンバー六人揃って、観れなくなるような年齢...'のMCには皆、爆笑しながらも多分心の中では'そんなのやだー!!'と思っていた事でしょう。
演奏は、そんな欠席中のかしぶちさんの'P.W Babies Paperback'収録曲から'さすらう青春'をメンバー全員でリードを回しながら....
その後、'Morons Land'とかしぶちさんナンバーが続き、そしてジャム的なインストを挟み再び新作から'銅線の男'、当然博文さんのボーカル。
ここではくじらのペットと慶一氏の鍵盤でスタジオ盤のホーンセクションを再現。
'もう一曲、鈴木博文の唄が聴きたいかい??'のMCの後、'ボクハナク'。
ここでのラストのコーラスは感動的でありました....
さて、曲は'30'、この曲で会場はかなりの盛り上がりを見せます。
ここまで、ドラムの矢部氏のサポートは見事で、かしぶちさんとは違ったスタイルではありましたが、それはそれと言うことで....
この後、曲は再び新作から良明氏の'夢ギドラ85’'へ。
途中アコースティックからエレクトリックにギターを持ち替え、後半のジャズスタイルのパートも見事なものであります。
くじらのペットと良明氏のジャズスタイルのギターが絡みも良い感じ。
そしてユリイカ特集の紹介や'ガガンとリョウメイ'のDVDの紹介を挟んで、メンバー紹介へ。
何故か、皆'AMIGO'が頭に付きます。
そして再び曲に戻り、慶一氏の'○精'のMCを良明氏が押さえつけながらMCの途中も構わず、'WetDreamland'へ。
その後は、久々にPVを創ったという'スペースエイジのバラッド'、この曲、筆者のお気に入り(^^)、エンディングのMCもちゃんと付いておりました。
さてさて、演奏もクライマックスへ、曲は良明氏と観客の'ヤッホー'合戦を経て、'ヤッホーヤッホーナンマイダ'。
ここでは右側の良明側の'ヤッホー'が凄かったですなー^^。
坂田明氏が書いた、シュールでさいけな'ヤッホーヤッホーナンマイダ'が観客をドンドン、ドライブさせていく様は、痛快無比。
(ラストの'アホダラ教'とわ??)
そしてさらに観客をドライブさせたのはくじらのボーカルが最高な'水の中のナイフ'、そして新作からくじらの作品'地下道Busker's Walts'。
ステージには何と'テキーラ'が流れ、それに合わせて'テキーラ!!'と叫ぶ慶一氏、そしてくじらと慶一氏のバイオリン二人羽織と、芸達者なステージが繰り広げられます。
観客の盛り上がりも最高潮。
で、そんな盛り上がりを'Waltz for Postwar.B'で収めちゃうところがmoonridersらしいところでしょうかね(^^)。
さてさて、アンコールはというとくじらのボーカルで'今すぐ君をぶっとばせ'、そしてオーラスは爆裂系ナンバー'BEATITUDE'でトドメ!!
慶一氏、良明氏のギターカンカンダンス対決ありと、観客のノリも最高潮。
演奏後、メンバー全員でご挨拶、二時間強のステージ、いやはや、年齢合計300歳を遙かに超えるバンドとは思えない一夜だったのであります。


 5/27の渋谷AX公演の時も慶一氏が言っていましたが、追加公演が恵比寿ガーデンホールで6/6に組まれました。
こちらの方、ショウのタイトルの方も'After The P.W Babies Show'となっておりまして、演奏曲も組み替えが行われるという事であります。
当然、チケットは入手、今回はさすがに椅子席であります。
何と、開場16:00、開演17:00という日曜日モードでありました。
恵比寿のガーデンホールは、仕事の関係で何度か行った事がありますが、ライブは初めてであります。
椅子はどうやって組むのかな??チケットを観ると、あまり前ではございません。
会場に入ってまずは、前回行けなかった物販場へ、とりあえずツアーシャツを買い込みます。
で、ホールに入ってみますと、なかなかのポジションであります。
アリーナは平面に椅子がセットされていましたが、真ん中より後ろは雛壇になっておりまして、これはこれで見やすいと(^^)。
例によってTelstar特集が流れた後(これって、ちょっとクセになります??)、コーリングシグナルとともにmoonridersの面々が登場。
ステージの並びは前回の渋谷AXと同じですが、ドラムが今回は坂田明氏のご子息、坂田学氏に変わっておりました。
(Days of Psycheでは名前を間違えて、本当に失礼しました....)
オープニングはというと何故かラテンノリのアコースティックバージョンで何と'スカーレットの誓い'!!!
かなりレアなバージョン、何故か博文氏が叩いていたのはケルト系のハンドドラムだったのはご愛敬(^^)。
そして'モダンラヴァーズ'を経て、早めにくじらのボーカルが素敵な'水の中のナイフ'、そんで'グルーピーには気をつけろ'。
曲の流れも渋谷AXとはちょいと変えてきました。
前回同様のかしぶちさん欠席連絡(さすがに今回は'黙祷'ではなく'早く良くなりますよーに'の'お祈り'でしたが^^)の後は、ボーカル全員回しでの'さすらう青春'、'Morons Land'となりました。
この日はゲストに'P.W Babies Paperback'にも参加していた国吉静治氏がフルートとピッコロで登場、博文氏のボーカルで'銅線の男'、そんで'ばら線の庭'、'夢ギドラ85’'と新作からが続きます。
で、この日一番の目玉は、次の'犬にインタビュー'と'ボクハナク'の二曲でしょうな。
'犬にインタビュー'の良明氏のボーカル、'ボクハナク'の博文氏のボーカル、共に最高の出来でありました。
'30になる人に捧げます'のMCで'30'を経て、'スペースエイジのバラッド'、'WetDreamland'。
'WetDreamland'では例によって慶一氏の'○精'のMCではありますが、今回は良明氏、完全に無視して曲をスタートさせたところが前回からの続きかな??っと(^^)。
'ヤッホーヤッホーナンマイダ'では前回同様'ヤッホー'合戦が繰り広げられ、前回はアンコールだった'今すぐ君をぶっとばせ'が観客を煽ります。
その後、'テキーラ'タイムを経て、慶一氏とくじらのバイオリン二人羽織大会、今回は慶一氏がクジラのフィンガリングで弓を引くだけではなく、股間に立てた弓で逆にくじらにバイオリンを弾かせるという荒技も登場しました(^^)。
で、そんな熱くなったステージを、前回同様'Waltz for Postwar.B'でまたまた収めちゃうんだから(^^)。
さてアンコールは、慶一氏、ZICOのタオルとともに再登場。
(金曜日、W杯予選、寝ないで観てたそーな....慶一さん....)
既報のとおり、サッカーボールをステージにケリ込みますが、確かにその後のガガン/スローイン、リョウメイ/ボレーは見事でありました。
ちなみにアンコールナンバーは前回と異なっておりまして、'Who's gone die first?'、'BEATITUDE'の二大爆裂ナンバーと来ました。
この日も慶一氏、良明氏のギターカンカンダンス対決付きであります。
'BEATITUDE'のメインリフを観客が歌い続けるなか、慶一氏、ZICOのタオルとともに再登場。(アンコールの出来事の時系列がおかしかったです。2005.06.16訂正)
そして、ここで観客大喜びの瞬間!!そう慶一氏の'かしぶち哲郎!!'のMCとともにSGを抱えて、かしぶちさんが登場したのであります。
'ありがとう、もう大丈夫'、そして曲は'Frou Frou'、かしぶちさんもギターを弾きながら、ボーカルで参加。
慶一氏とのマイクの譲りあいがなかなかホノボノでありました。
そして大団円、メンバー全員で観客に挨拶。
正直、かしぶちさん、未だ本調子でないのは観ていても判りますが、それでも、ステージに登場してくれたのは、うれしいおみやげかと....


 さてさて、moonridersのライブレポ、いかがだったでしょう??
まあ、博文氏のベース、ブースターかファズかの掛け方がきつくってPAがかなりやられたりとか、国吉静治氏のフルートの音がPAにのりにくかったとかはありましたが、全体的に音もシンプルながら照明もなかなかなものでした。
恵比寿の追加公演の方は、チケットのダブリなんかがあったらしく、関係者がかなり右往左往しておりましたが(多分招待券の関係かな??よく外タレでもあるよね??)、時間的にもステージの進行的にもスムーズでありました。
また、しばらくのお休みに入るでありましょうmoonriders、でも来年はホントのお楽しみ、30周年であります。
観客に慶一氏が'何して欲しい??'って聞くと、やはり'ブドーカン!!'の声もかかっておりました。
まあ、そんなに無理は言わないけども、moonridersらしい30周年ライブを観れればって事で、筆を置く事にしましょう。
そして、30周年の時は腰痛がぶり返さない事を祈って....

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