'月の上にもお宝30年'...vintage moon festival 4.30/moonriders(2006.5.04)

 以前書いた事もあるのだけど、ムーンライダーズの20周年記念ライブ、腰痛で立てない/歩けないになって、観に行けなかったっていう、悔しい事がありました。
今年は、ムーンライダーズもついに30周年(良明さんだけマイナス1年...)を迎えまして、今回はさて行けるのだろーか??と...
色々トラブルもあり、ホントやばかったんだけど、今回は何とかなりました。
そんな、日比谷野音で執り行われた'vintage moon festival 'の模様をレポしようかと....
んでわ(^^)/。


 '4月は月の者の為の月...'、まさにその言葉どうり4/1の新宿FACEから始まり、三週続けてのライダーズ関連ライブが新宿にて執り行われました。
筆者も、4/1の'vintage heritage gig act1'のみに何とか参戦、ライダーズ内バンドの演奏を聴いてきたのです。
ただ、残念ながら後二回は、さすがに行けませんで、大トリの日比谷野音まで堪え忍ぶ日々でありました。
さて、当日4/30、日比谷公園についてみますと、既に開場時間は過ぎているというのに、野音からリハらしき音が聞こえて来ます。
あれ??リハ、押してるの??と思いながら野音に向かいますと、居るは居るは、老若男女、手を引かれる子供も含め、会場となる日比谷野音を取り囲んでおります。
例によって'ロックンロールはビールでしょ!!'の場外売店のにーちゃんの声を聞きながら、既に入場も開始しているので、筆者も列の後ろに着きます。
でも、'音聞こえてくるけど、リハ、良いの??'なんて思って会場入りし、自分の席を確認します。
今回はTシャツと限定シングルCDセット付きのプレミアムーンシートなんてのもありましたが、筆者の席、何と会場全体のど真ん中の席でありまして、思わず'たまには良い事もあるわい....'とつぶやいてしまいました。
さて、ステージを観ると客入れバンドがライダーズの曲を演奏しているではありませんか??
'うん??もしかして??'と思ったら、何と'ライダーズコピーして28年!!'の架空楽団ではございませんか?
'おー、野音の礼儀、客入れバンド付き、しかもそれが架空さん!!'、なんと小粋な計らいでございましょう。
ファンも良く知ってますんで、架空さんの演奏もノリが良いです。
さて、架空さんの'くれない埠頭'を引き継ぐという粋な演出で、本家ライダーズが登場、さて演奏が始まるのか??


 と思ったら、何と最初っからゲストでございます。
慶一さんと良明さんが、何とみうらじゅんを呼び込むではありませんか!!
ディランの30周年記念公演、そしてアルフィーの30周年記念公演を制覇した30周年マニアのみうら氏、アコギを手にハープをぶら下げ、自ら'鬼火'のパクリと豪語する、'大人の悩みと子供の涙'、そして'鬼火'を演奏していきました。
みうら氏がステージ袖に戻り、ステージにはライダーズの面々とサポートの坂田学氏、'マエストロ'国吉氏といった'Post War Babies Tour 2005'の面々が揃います。
うーん、かしぶちさん、未だ本調子じゃないのかな??
さて、曲は'Frou Frou'からスタートし、そして30周年だからか??'30'。
(ちなみに'30'、イントロでの慶一さんの'白井を待とう、くじら、白井を待とう'が笑えました)
ちょいと、ペットの音が飛んだ感じがしましたが、坂田学氏の生、かしぶちさんの多分Vドラムの絡みもちゃんと聞き取れ、ベースもうるさくなくて、筆者のポジションでは、非常に聴きやすくて、安心安心....
この後、ゲストに青山陽一氏が参加し、'森へ帰ろう'、そしてサエキケンゾウが青いフラッグを手にして'青空のマリー'。
んで、博文さんが'今年は目立つ'とフロントに現れ、メンバー、会場のファンでコーラスを唄いながらカーネーションの直枝氏達を呼び込み、筆者も最近お気に入りの'ボクハナク'。
そのままフロントに博文氏居残りでフィードバックギターを慶一氏、良明氏と鳴らしこみ、イントロをユニゾンで何回も繰り返し、そして'工場と微笑'が派手に演奏されたのでした。
女性陣最初は自らもデビュー25周年、野宮真喜嬢が登場し、'マイネーム・イズ・ジャック'。
ここでのコーラスは見事でございました。
んで、ここでちょいとブレイクでございます....


 中締めに登場したのは、あのワハハ本舗分遣隊、ポカスカジャンでありました。
何でも、慶一氏のお気に入りだと言うことで、得意の音楽ネタをドンドンやって、客席もガンガン反応すると。
ボサネタは凄かったな....
まあ、ちとやりすぎの下ネタや北朝鮮ネタもあったわけで、賛否両論となっているとかいないとか.....
しかも、ライダーズをバックにして'日本の社会じゃもう定年ダーズ'がお送りする、'大人の悩みと子供の涙'....
(慶一さんがドラムをやりたかっただけとかとか.....アメリカの犬??)
でも、これもライダーズのシャレと言うことで.....


 と言ったところで、後半戦に雪崩れ込みかと思ったら、昔、慶一さんにテレフォンショッキングで友達の輪にされた曽我部恵一氏が、一人で'スカンピン'。
ラストパートのアカペラコーラスは観客とともに...
そしてかしぶちさんの噛み噛みMCで'ぼくらのアイドル'原田知代嬢登場。
うーん、さすが、人脈の広さは天下一品のライダーズならでは??
慶一氏のくじらのバイオリンをバックにMC、そして当然、この方が出てこないわけには行きません、あがた森魚氏登場。
曲は'大寒町'、そして'赤色エレジー'。
有名なザッパネタもMCで登場と。
さて、この後登場したのが遠藤賢司、ハープを手にくじら、慶一さんと共に'塀の上で'。
(何故か集中出来ずにやり直しのオマケ付き^^)
まあ、このお方がそのまま帰るわけは無く、上空のヘリの音をかき消す轟音ギターでステージから観客席に雪崩れ込んで行ったのでした。
(さすがに'地球防衛軍'は出ませんでしたが....囃子ネタですね^^)
エンケン去りし後は再びライダーズ登場、そしてゲストはパンタ!!
'マラッカ'でも出るかと思っていたら、何とパンタのボーカルで'くれない埠頭'!!!これには、かなりびっくりしました。
お次は慶一氏の'バンド仲間を紹介します'のMCで高橋幸宏氏登場、ビートニクスネタではなく、曲は'九月の海はクラゲの海'。
これも新鮮だー!!
この後はライダーズ/ソロタイム。
国吉氏のフルートに導かれ、Ray of Lightをコーラスに加えて'夢ギドラ'....良明ワールド....。
'オッケー、ビットール'のMCで徹氏がリードを取ります。
かしぶち氏も'バーレスク'を久々に披露。
懐かしタイムが続きます、'マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン'、一応、会場からコーラス隊を上げようか??どうしようか??との慶一氏達のそぶりが懐かしいっすね??
メンバー紹介、そんで昨年末の'The Last Gig 〜 Six Man Band 2005'でも披露した勝ち抜きエレキ合戦状態で'ビールの唄'、当然観客総立ちで手拍子、コーラスパートを大合唱です!!
ライブはクライマックスへ、ステージと観客があのコーラスを奏で'BEATITUDE'で大爆裂!!、出演者も全員ステージに登場、大コーラス大会!!良明氏のギターが煽ります。
後半の観客/ステージ全員でのコーラスは良明氏のギター、くじらのバイオリンをかき消す勢いでございました。
ステージのラストは、幸宏氏をドラムに招き、そしてエンケンのハープが鳴り響く中で'ドントラ'であります。
'信じちゃいけないのは30代から60代'までなのであったのでした。
ステージからメンバーが退場、観客からは当然アンコールの拍手なのですが....


 ステージにはメンバーが帰ってきますが、ちと様子が変です。
くじら以外のメンバーはステージ上に一列に並び、くじらが一人で'Acid Moonlight'を奏でます。
演奏終了後、メンバーはそのまま退場.....
ステージには終演の曲が流れていきます....未だ、観客はあきらめずに曲に合わせて手拍子....
そんな中、終演のMCが....'本日のvintage moon festivalはこれにて全て終了しました。今夜は残念ながらほぼ新月....'、唖然とする観客、ホントに30周年記念ライブのラストがこれなのか??
でも最後の一言が決めてくれました、'以上を持ちまして、ムーンライダーズ30周年の前半を全て終了致します'。
そう、今年一年がライダーズの30周年記念なんでありますよ。
まあ、観客の大部分の方は、未だ演奏が続くと思っていたみたいですが...アンコールの拍手が鳴りやみません。
(でもね??野音の利用規程から行くともう演奏出来ない時間、撤収タイムに入っていたんですよ....あ??冷静過ぎる??)
一応、観客を納得させるためか??メンバー、登場してちょいとご挨拶。
そう、夏にはライジングサンへの出演、そして秋にはツアーが控えているのです。
今年一年、月の祭は続くんでありますよ。
そんで、来年は良明氏の30周年記念もあるんだから!!

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