◆ 槍 ケ 岳 ◆





槍ケ岳を語り始めると長い。

北アルプスではもちろん、中央や八ヶ岳からもその形を確認することができる
(南アルプスはどうだったかなぁ…)。そして、確認できると一番うれしい形だ。

治部坂高原近くの山から撮った槍&穂高連峰


初めて登ったのは、『過去のお話』のコーナーでも紹介している東鎌尾根から。
「槍ケ岳に登る!」というだけでものすごく特別なことで胸が高鳴った。初めて
間近で見る完璧な三角形に興奮した。


二回目は、やはり東鎌尾根から。初めて登ったときの計画が、燕岳〜大天井岳
(巻く)〜東鎌尾根〜槍ケ岳〜大キレット〜北穂高岳〜涸沢というルートだったのが、
天気が崩れて、槍ケ岳の後、大喰岳〜南岳〜天狗原〜槍沢というルートに変更と
なったため、その大キレット部分のリベンジだった。


槍ケ岳まではあいにくの天気で、槍ケ岳を見ることはできなかったが、翌日は天気
が回復して大キレットに挑戦することができた。どちらも秋だったので、素晴しい
槍沢の紅葉も涸沢の紅葉も楽しむこともできた。


三回目は、オーソドックスに槍沢から登った。初日は雨のなかテント装備を担いで
登り、殺生ヒュッテで幕営。翌朝、意外に近くに大きく見える槍ケ岳に感動しながら
登頂した。帰りは天狗原経由で槍沢を下山。



四回目は残雪期の北鎌尾根から。これも『過去のお話』で紹介しているが、槍ケ岳
が一番かっこよく見えるのは北鎌尾根からの姿だと確信している。


五回目は、無雪期の北鎌尾根より。槍沢から水俣乗越を越えて北鎌沢より稜線に
上がった。上半分のハイライトを楽しむ感じで、下山は天狗原経由で、天狗池に
映る「逆さ槍」を初めて写真に収める。



六回目は正月山行で槍平から中崎尾根を登って槍ケ岳まで。槍の肩で見た八ヶ岳
から昇る新年の御来光が素晴しかった。



七回目は、晩秋に槍沢から登った。ババ平で一泊してから、装備を軽くして天狗原〜
大喰岳を経由して槍ケ岳に登る。


八回目は横尾尾根から。横尾尾根は、じつに4回目の挑戦でやっとトレースすること
ができた。いずれも正月山行での挑戦だから、時間がかかったなぁ〜。

四回目の挑戦の末に、快晴の山頂にて歩いてきた方向を望む


九回目は残雪期の東鎌尾根より。天気があまり良くなくて、槍ケ岳までのアプローチ
中、一度もその姿をみることはできなかったが、槍の肩まで到達したそのとき、烈風
がガスを払って槍ケ岳が姿を現した!(例えるなら、まるでパズーのお父さんがシャッ
ターを切った瞬間のラピュタのよう…あれは雲に隠れる瞬間だったか…)



十回目。ずっと行っておきたかった硫黄尾根にチャレンジすることになり、計画では
硫黄尾根を辿って槍ヶ岳に至るものであったが、GWに硫黄尾根を辿るだけで4泊を
要し、槍ヶ岳を前に千丈沢乗越を下りた。自分たちの力不足もあるけど、雪が少なく
難易度が高くなっていたという言い訳もしたい。それはともかく、稜線の雪が消えた後、
千丈沢乗越から先を登り、十回目の登頂をしてきた。  ⇒ 記録




番外編・槍メガネ




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