【チンネ左稜線】 ペルセウス座流星群の名残か、流星が多かった。 昨日、チンネ左稜線は大渋滞だったと聞いたので、朝2時半起床、4時には 支度を終え、雪渓の取り付きでアイゼンを着けて明るくなるのを待って出発 した。雪渓をトラバースして左稜線の取り付きへ。 朝日の光を受けながらトップがスタート。今回はずっとフォローで登るので トップには悪いけど、わりと気楽。それでも、自分でもリードできるかどう かを考えながら登っていった。
1ピッチ目は1段あがったところのバランスが少し悪かったけど特に問題な く、2ピッチ目は高度感のあるフェースを登る。難しくないけど長いピッチ で、太陽の照りつけも厳しく、疲れる。3ピッチ目、4ピッチ目と順調にこ なし、核心部が近づいてくる。細い岩峰を巻いたり岩峰から岩峰に移ったり。 そして核心部のピッチ。
トップが出だしにちょっと苦戦の様子。見ているこちらも手に汗。しかし、 さすが実力派、じりじりと上がっていき、核心の小ハングも越えてどんどん 高度を上げていった。2番手が行き、いよいよ自分の番。出だしがやっぱり きわどい。フォローだから思い切っていけるけど、自分がリードだったらこ こは登れないよ〜と思う。ハングもなんとかお助けスリングを使わずに越え、 あとは暑さに耐えて登るのみ。消耗した〜。 終了点で大休止を取っていると後続のグループが登ってきた。ちなみに今日 は自分たちのグループがトップを取ったので、もちろん渋滞は関係なく自分 たちのペースで登れ、後続のグループも楽しんで登ってくださいとおおらか だった。そのすぐ後に続くグループはなく、今日は渋滞はないようだった。 そこから池ノ谷ガリーへと下り、もうひと仕事。三ノ窓まで下り、テントを 回収に行く。回収した後、ふたたび登り返すのが大変だった。そして池ノ谷 乗越まで登り返し、北方稜線を辿って剣岳の山頂を目指す。水がなくなり、 雪渓の雪をボトルに詰めた。
剣岳の山頂を越え、一般道の別山尾根を通って剣沢のキャンプ場に戻った。 19時30分になっていた。 |
|
|
|
|