屋 久 島 ・ 3 





登山の日の朝は4時に起床。朝食をとってパッキングなどし、
5時半少し前に外に出ると月が明るく輝いていた。いい感じ♪
タクシーはもう来ていた。運転手さんは山にも登っているらし
く、面白い話をいろいろと聞かせてもらった。登山口の淀川入
には6時くらいに到着。料金は5000円ピッタリだった。

ここには駐車場もトイレもあり、宮之浦岳までの最短コースで
もあり、日帰り登山の拠点となっている。他にも登山者は3グ
ループくらいいた。準備運動などして6時20分くらいに登山
開始。

登山道から見る景色は、細かい植生とかの話を抜かせば、本州
の山とそんなに違いがあるようにも思えなかった。でもここは
屋久島
なんだからと自分に言い聞かせて歩いていると、時折シ
ブイ模様を刻んだ杉が現れておぉ!って感じ。やがて淀川小屋
に到着、休憩。近くに静かな川も流れていて、いい雰囲気の小
屋だった。覗いてみたかったけど、外に衣類とか干してあった
し、まだ人がいるかも、と思ってやめといた。後続のおばさん
グループの声がし始めたのを機に出発。

途中1回休憩を入れて1時間くらいで常盤岳展望台という所が
あり、山頂に特徴的な石塊を載せた山が展望できた。そこから
しばらく歩いて湿原に出た。花之江河という高層湿原だった。






ここは麓からのいくつかの登山道の合流して宮之浦岳へと1本の道
となる地点でもあった。この辺りからが落ちてきて、様子を見な
がら少し先へ進んだ所で雨具を着けた。やがて黒味岳への分岐点に
着いた。

タクシーの運転手さんが景色がいいから登るといいよ、と言ってた
所だけど、この天気じゃ展望なんか望めないなぁと思い、通過する
かどうするか迷った。けど、空身で行っている人のザックが置いて
あり、そういうの見ると行きたくなる性分であり、カメラは持たず、
貴重品だけ持って、ザックはそこにデポして黒味岳へと向かった。

山頂までは20分くらいで着いたけど、途中ロープを垂らしてある
箇所もあり、岩登りチックな気分も楽しめた。山頂はやっぱりガス
で真っ白。風も強かったし、すぐに下りに入った。がしかし!5分
も下らないうちにガスがどんどん流れて、おそるおそる振り向くと
快晴の山頂が!呆然と立ち尽くした。すごく悔しかったけど、先も
長いし、戻る気にはならず、振り向き振り向き下った。そして再び
ザックを背負って先へ進んだ。

登山道はよく整備されているけど、時折、岩場があったりする。で
もちゃんとロープは垂らしてあり、そんな所が何箇所かあったけど、
まじ?って思ったのは2ケ所くらいかな。ザックが重いからバラン
ス崩しそうでこわかった。

ずっと濃い緑の景色を見て歩いてたけど、やがて黄緑色の笹原が広
がり、行く先に、岩がごろごろ転がった宮之浦岳が見えてきた。




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