◆ 北海道・山旅2 ◆

≡ 思わぬ土産物! ≡







待ちに待った斜里岳登山の日。朝から快晴で、宿の外からも、
花の咲いたじゃがいも畑越しに斜里岳が雲ひとつまとわずに姿
を見せていた。

宿の車で登山口まで送ってもらい、登山口へ。昨日の雨から一
転しての快晴のためか、登山口が近付くと、手前の林道脇には
登山口の駐車場からあふれた車が延々と列を作って駐車されて
いた。



7時半に登山開始。
下二股からは、上り
には滝をいくつも通
過するコースを辿っ
た。滝の脇にある登
山道を登ったり、少
し巻いたり、沢を横
切ったり。滝の上に
出て振り向くと、水
の流れの向こうに下
界が見えて、高度感
があった。かなり急
な箇所もあったけれ
ど、割とラクに感じ
た。ペースがゆっく
りだったせいだと思
う。でもやっぱり濡
れた岩場は滑りやす
くて、登り待ちして
た時、足元が滑って
びっくりした。前に
倒れたからよかった
けど、後ろ向きに倒
れていたらと思うと
ぞっとする。






上二股を通過して、馬の背までの上りはきつかった。振り向くと
雲が出てはいたけれど、屈斜路湖の和琴半島がはっきりと見えた
し、摩周湖も見えた。比べてみると、摩周湖が屈斜路湖より高い
位置にあるのがよく分かった。

馬の背でひと休み。そこから一気に山頂まで登りつめた。



あいにく知床方面は
ガスで真っ白。屈斜
路湖方面ももうガス
で見えなくなってい
た。それでも山頂に
いる充実感は変わら
ない。食事を摂りな
がら、しばし浸る。

下りは、上二股から
熊見峠を経由する新
道コースを辿った。



下りは早い!ぐんぐんと上りで稼いだ高度を下げる。しかし、なぜか
上りもある。下って、上り返して、また下る。下山で出会う上りって
のは、キツい。
熊見峠は、地図には「斜里岳の展望台」と書いてあったが、ここもガ
スで真っ白。這い松に囲まれた場所だった。ここからの下りは、それ
はそれは足元が悪かった。昨日の雨でドロドロで、滑りやすくて、そ
して坂が急で!下二股までが長かった。

3時少し前に下山。登山口の仮設小屋の椅子に腰掛けて、ぼんやりと
迎えの車を待った。疲れた……。
宿に戻って温泉に行って、一緒に登った人たちとお寿司屋へ行った。
サスガ北海道のお寿司屋さんって感じの豪華で安いお寿司に感激!い
つも宿主の旅は食が寂しいけれど、今回の宿は食事の提供がないこと
もあり、オススメの店はどれも大当たりで、満足だった。

翌日も快晴。帰る人あり、次の山を目指して移動する人あり、新たに
今日、斜里岳に登る人もあり。宿主は、連泊してる宿から摩周岳に向
かった。


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