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愛育産・婦人科を過去6ヵ月以内に受診された方
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質問1: 前回担当の医師以外の日に受診してもいいのですか?
回答 結構です。カルテを見れば判りますので、都合のよい日に受診して下さい。
ただし、検査結果を聞きにくる場合は、なるべく検査を受けた医師の診察日に来て下さい。

質問2: 愛育産婦人科で里帰り出産をしたいのですが、できますか?
回答 残念ですが、H16年9月末で愛育産婦人科は入院を中止しました。
妊婦検診はできますので、出産はご希望の医院へ紹介状をもって行っていただきます。
本院で出産はできませんが、妊娠中期にハイリスク分娩が予想される場合は、リスクに応じた病院の産科をご紹介いたします。

質問3: 東京の親元で出産したいのですが、それまでの診察を受けられますか?
回答 妊婦検診を受診できます。愛育産・婦人科での最後の診察時に、東京の医師へこれまでの経過と注意点を書いた紹介状を渡しますから、それを持って東京で受診して下さい。

質問4:
月経(生理)でない時に、性器出血することがあります。
どうすればよいでしょうか?
回答 不正出血の原因として、
1. 子宮癌
2. ホルモンのアンバランス
3. 排卵時の出血
4. 子宮頚管のポリープ
5. 子宮や卵巣の腫瘍によるもの
6. その他
などが考えられます。
悪性でなければ心配ありませんが、安心のために一度、婦人科を受診されることを勧めます。婦人科に行くのが怖いという方がありますが、痛いような検査はありませんから、安心して受診して下さい。異常がなくても、20才を過ぎた女性は年に1度は、子宮頸がん検診を受けましょう。

質問5:
子宮筋腫で貧血があります。
手術はしたくないのですが治療法はあるでしょうか?
回答 まず、悪性でないことを確認して、点鼻薬か、4週間毎の注射で月経を数ヶ月間止めれば、貧血が治り、かつ子宮筋腫が縮小することもあり、必ずしも手術だけが治療方法ではありません。

質問6: 性行為で相手から何か病気が感染したのではないかと、心配です。
調べてもらえますか?
回答 性感染症(STD)には多くの病気が含まれます。性病(梅毒、リン病、軟性下疳、ソケイリンパ肉芽腫)から、エイズ、クラミジア、トリコモナス膣炎、ヘルペスなどに加えて、他にもB型肝炎、C型肝炎など血液を介するウイルスの多くの感染が、性行為の時の粘膜の目には見えない小さな傷からも移ります。性行為でお互いの血液は極少量づつ交じり合うと考えたほうがいいでしょう。これら全ての疾患の検査を、無症状で心配だからするとなると、自己負担の費用でしなければなりません。相手や自分に何らかの症状があれば、調べる検査も限定されますので、どういう症状があって、何が心配なのかを医師に伝えて下さい。(診療方針のページを参考に

質問7: 白いおりもの(帯下)が多く、痒みもあります。
何か悪い性感染の病気でしょうか?
回答 白い酒粕またはチーズ様のおりもの(帯下)で痒みがある場合は、ほとんどがカンジダ膣炎です。性行為がなくても、温度と湿度が高いと、自然に発病することがあります。診察を受けてカンジダの診断がつけば、洗浄して膣錠を入れて、痒みには塗り薬を使用すれば直ります。
ただし、また再発することもありますので、入浴後にシャワーで洗い冷し、なるべく乾燥させるようにこころがければ、再発の頻度は低くなります。頑固なカンジダ膣炎には内服薬もあります。

質問8: 流産(人工妊娠中絶)で手術を受ける予定ですが、愛育産・婦人科での手術時麻酔はどのような方法でしょうか?
手術中の意識はあるのでしょうか?
回答  流産での手術は基本的に人工妊娠中絶の手術と同じです。
本院では麻酔科標榜医による麻酔方法で、手術前に気分が悪くなるのを防ぐ薬を筋肉注射した後に、点滴をして血管を確保し静脈麻酔の後に、局所麻酔も追加しますので痛みはありません。
手術後1〜2時間すれば帰宅できます。また、手術前に入院・処置する必要はありません。
手術後約1週間は無理をしないようにしましょう。
妊娠12週以上の場合は、本院ではお断りして、他の医院を紹介しています

質問9:
経口避妊薬を服用していますが、月経予定日にプールに入りたいので、性器出血の開始日を変更できますか?

回答  経口避妊薬は3週間、21日間服用したのち、2〜3日目に性器出血が起こります。数日早めたいのであれば、16日目頃に終了すれば早く性器出血が起こります。休薬期間はいつも1週間にして下さい。残った数錠は、延長したい時に服用すれば延長できます。

質問10: 閉経後に様々な症状があるので、ホルモン補充療法を勧められました。
55才になりますが、ホルモン剤で身体に悪影響がでるのではないかと心配です。
薬を飲んだほうがいいのでしょうか?

回答  更年期は女性ホルモンを出す卵巣の働きが低下した年齢から始まります。
しかしこの年齢では、卵巣に命令を出す脳の働きは活発なために、脳からの命令が過剰に出てしまい、バランスが崩れて顔や脳に異常な症状が現れます。
ホルモン療法に抵抗感のある女性が多いですが、本来あるべき女性ホルモンが出なくなって起こる、全身の異常状態の緩和にはもちろんのこと、
高齢者になってからの、骨や血管にも良い結果をもたらしますので、時々でもいいですから、治療を受けられることをお奨めします。


 女性は閉経を迎える50才頃から、卵巣から出る女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)が急激に減ってきます。
卵巣に命令を出しているのが、脳の中心にある下垂体です。脳は卵巣に比べてまだまだ活発に働いているので、働きの低下した卵巣に対し、もっと女性ホルモンを出すように脳からの命令が急に大量に出てきますが、卵巣はその命令に答えられません。そのため、ますます脳が過剰に働いて、「のぼせ」「頭重感」「不眠」「不安」など脳や顔の症状がまずでてきます。次に、女性ホルモンの減少が更に5〜10年続くと、皮膚や粘膜の「弾力性」がなくなり、性交時の痛みや尿がもれるとか、粘膜の傷に雑菌が生えて「おりもの」に異臭がする、などの症状がでてきます。
 さらに、60才頃になって女性ホルモン欠乏状態が続くと、骨が弱くなり骨折すると「寝たきり」になったり、腰や背中が曲がるなどの影響も出たり、コレステロールが上昇し動脈硬化が進むこともあります。上記症状の原因は、卵巣の働きが低下して女性ホルモンが減少したからです。女性の平均寿命が80才を超える現代では、閉経以降の女性にホルモン補充療法は不可欠なものになりつつあります。
女性ホルモンの薬のためにガンの発症をうながすという昔の誤った報告もありますが、それに対しては、婦人科と乳がんの定期的な検診を受けながら薬を続けることが必要です。逆に、女性ホルモンの薬を飲んでいるとガンになり難いという報告も多くあります。各個人に適したホルモン補充療法により、快適な閉経以降の生活を楽しむことは人生に有意義なことです。

 

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