黒ゴマ、これも黒大豆と同じように色の黒のが特徴です。
ゴマには、ゴマ特有のゴマリグナン(セサミン、セサミノール、セサモールなど)やビタミンEなどの抗酸化成分が豊富に含まれています。
漢方によれば、黒ゴマや黒大豆は、“腎”の機能を高める働きがあるとのこと。
漢方でいう“腎”とは、腎臓のみならず副腎、生殖器、脳、生体調整ホルモンを分泌する器官なども指すようでうですが、これらの臓器そのものを表しているのではなく、これらの臓器を司るいわば“機能”を表しているのです。
“腎”とは、つまり人間の生命力に他なりません。
“腎虚”というのは、腎の気が乏しい、つまり生命力の弱った状態を言うようですが、黒ゴマや黒大豆など黒い食品には、この腎虚に陥った状態を快復させる働きがあります。
現在の科学(化学)技術の進歩により、これらの働きの正体が少しずつ解明されてきていると思いますが、その一つに、悪玉活性酸素を除去する抗酸化作用をあげることができると思います。
人体の老化・病気の約90%の原因は、活性酸素による、いわば人体のサビが原因と言われています。
ゴマなどの抗酸化作用にすぐれた食材は積極的に摂取したいものです。
ゴマの抗酸化成分は火を通すことにより、分子が小さくなり人体への吸収率が高まります。
(反対に、ご存じお茶の抗酸化成分であるカテキンは加熱すると分子が大きくなり、人体への吸収率は下がってしまいます。お茶はぬるめの玉露(抹茶)が一番よいわけです。)
ゴマは古代エジプトやメソポタミアなどの遺跡からも出土するほど、大昔から使われてきた食材です。
ヘブライ語聖書(最古の聖書)には、「神の創造による不滅の植物」と記され、また中国最古の医薬書である「神農本草経」にもゴマのすぐれた効能が示されています。中薬大辞典では、ゴマは「肝腎を補い、五臓を潤す」とも記されています。
ゴマの栄養素は、油脂が約半分(オレイン酸40%、リノール酸10%)。
タンパク質では、メチオニン、トリプトファンが豊富です。
カルシウムが、チーズの2倍、牛乳の11倍ほど。
ゴマリグナン類(セサミン・セサミノール・セサモール)は約1%です。
セサミンの働きは、特に肝臓で発生する活性酸素を効果的に効率的に除去。
肝機能を保護したり、発ガン抑制に期待できます。
もちろん、しみ・しわなどの老化防止にも働きます。
人体における巨大な精密化学工場である肝臓ですが、この機能が高まれば、アルコールつまりアセトアルデヒドの分解作用も増大し、二日酔いにも効果的となります。
ゴマは、以上のようにすぐれた食材のですが、なかなか食材の主役にはならないのが現実です。
そこで、黒ゴマの効果的な摂取方法をご紹介します。
これは、2000年1月号の「安心」にも紹介されています。
1・黒ゴマ、100グラムを強火で炒める。
香ばしいかおりがしてきたら、火を止め、冷めるまでかき混ぜます。
(こうすることによって、抗酸化成分の分子が小さくなり、吸収されやすくなります。)
2・煎った黒ゴマと焼酎1リットルを、密閉できる広口瓶などに入れます。
3・瓶ごと深い鍋に入れ、瓶の半分くらいまで水を入れます。
4・鍋を火にかけ、沸騰したら火を止めて、自然冷却。
瓶のふたは、開けておくこと!
5・冷めた瓶を取り出し、ふたをして、冷暗所で一晩寝かせれば出来上がりです。
ゴマを長い間漬けておきますと、油分がより多く溶け出すようです。
お好みによりゴマを取り出しておくと良いようです。
うわずみ部分を盃に1〜2杯分コップに移し、ぬるま湯で10倍程度に薄めて飲みます。
お好みでハチミツを加えてもおいしくいただけます。
これを、一日に1〜2回(朝と晩)に飲みます。
1・アルコールに弱い人は、多めのお湯で割って飲んでください。
禁酒を宣告されている方は当然ですが、飲めません。
(アルコールを完全に飛ばせば飲めます。)
2・黒ゴマ酒は油分が多いので、下痢などをしているときは飲まないようにしましょう。
1・一日にさかずき1杯飲むだけで、耳鳴り、白髪から膝痛まで改善する黒ゴマ酒。
2・大学病院でも治らないといわれた耳鳴りが黒ゴマ酒を飲んだら見事に消えた。
3・耳鳴りが黒ゴマ酒を飲んだらおこらなくなったばかりか脂肪肝や白髪まで大改善。
4・タオルも絞れないほどのリウマチの痛みが黒ゴマ酒で消え薬も不要になった。
5・正座するのもつらい膝痛が黒ゴマ酒で速足ができるまで治り抜け毛も激減。
6・黒ゴマ酒を飲んでから疲れ知らずになりしわだらけの顔がつやつやしてきた。
7・30年以上も悩んだ腰痛が黒ゴマ酒を飲んだら1ヶ月で改善し低血圧も正常化。
*コメント。
黒ゴマ酒は、お酒ですから職場などでは飲めませんが、家では黒ゴマ酒、職場などでは黒大豆茶と言う組み合わせはいかがでしょうか?
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