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基本知識
水戸黄門1000回記念3時間スペシャル。
今回のシリーズの基本知識として黄門様は里見浩太郎、助さんは原田龍二、格さんは合田雅吏。八重は岩崎加根子。
疾風のお娟(はやてのおえん)は由美かおる、風の鬼若は照英、アキは斉藤晶。この3人は忍者。
鳴神の夜叉王丸は山口馬木也。甲賀一の使い手、幻を操る男。
今回は1000回記念ということで歴代の水戸黄門に登場した役者がその役柄のまま登場したりもする超豪華版。
風車の弥七は中谷一郎(※過去の映像)。うっかり八兵衛は高橋元太郎。霞のお新は宮園純子。柘植の飛猿は野村将希。
素破の次郎坊はコロッケ。
服部半蔵は佐野浅夫(三代目黄門様)。 平松勘兵衛は横内正(初代格さん)。 伊藤仁斎は大和田伸也(二代目格さん)。 近藤登之助は伊吹吾郎(三代目格さん)。
監督は井上泰治。脚本は宮川一郎と岡本さとる。
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導入
江戸の街で町奴の竜雷太と旗本奴の三代目格さんが一触即発。その仲立ちに入る根本りつ子。
それでも止まらないので出向く御老公。和解の席で紀伊国屋文左衛門役の森繁久彌が唄を披露。
うっかり八兵衛登場。団子食べてる。そしてその昔名付け親になった弥七とお新の娘のお梅(演:馬渕英里何)が大きくなって登場。19歳になったそうだ。(※1979年放送の第9部に名付けるエピソードがあったらしい)
「こいつはうっかりだ」
薩摩の良からぬ動きを探るために放った公儀隠密が1人も戻らないので御老公に相談する上様。
・・・御老公一行は最強の隠密部隊ですか!?
実は幻斎の孫娘だったアキ。服部半蔵の屋敷で堂々としている。
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出発
ついに一行は江戸を離れ薩摩へ出発。海岸で波と戯れるアキと鬼若。お梅も想い人を追って旅に。
八「おいらも一緒に行きたかったなぁ」
新「何言ってるの。八さんがいなかったらこの店は困るだろ」
八「へへ、こいつはうっかりだ」
さっくりと御老公の身分をばらすお梅。
お娟入浴。何者かが忍び込んできたので手で水鉄砲。これがまたものすごい水量で、風呂の湯を全部使い切ったかも知れない。
大井川で川留めがあり渡れない。だがこれは敵忍びの謀だった。芸者の娟奴や御老公の活躍で突破。川越え人足を使い川を渡る。
・・・人足のみなさん、赤フンだし。
水中から襲い来る忍び。それを退ける鬼若。
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桑名湊〜
桑名湊で昼日中から襲われる一行。仲間の忍びを引き連れて駆け付ける鬼若とアキ。そして何処からか飛び来る風車。風車を持ち上を見るお梅。
偽黄門様登場(演:小松政夫)。わざわざ出向いて正体をばらす御老公。
四国に渡り徳島に入るとみんな踊っていた。そして、踊りに紛れて襲い来る忍びを払いのけたのは次郎坊だった。
山中にある鉄砲の密造小屋を探していると、今まで邪魔をしてきた甲賀の忍び:三剣一風(演:長嶋一茂)が襲い来る。そこに登場したのは柘植の飛猿。
・・・手裏剣を扱えるのが強みだの。そして飛びまくる。
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薩摩にて
ついに薩摩へ。忍びに襲われたアキ。それを助けに炎を纏い現れる鳴神の夜叉王丸。対峙する鬼若。カタナを収めアキに手懸かりを渡して去る夜叉王丸。
・・・セリフは「アキ殿」だけ(--;)
三剣一風と対峙する御老公。杖で敵を威嚇して技を封じる。だが、穴に落ちてしまう御老公達。そこに現れた真の敵。閉じ込められてしまう。御老公に諭され改心した一風。手持ちの火薬で壁を破壊。出来た穴は外に繋がっていた。
城に殴り込む一行。戦いの最中、御老公が鉄砲に狙われる。風車を投げて助けるお梅。
・・・うわ、本当に将来仲間になっちゃうのか?
何故か廊下にいるアキ。それに気を取られると鬼若に胸倉を掴まれ殴られるぞ。皆の衆、注意しろ!
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終結
不正は正された。三剣一風は船で何処かへ。一行は江戸へ。
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雑感
確かに豪華で、今までのシリーズを思い出して懐かしさに駈られてしまう部分はあるが、細かいエピソードの連なりで出来ているのでファンディスク的な印象は否めない。あちこちで身分明かしまくりながら旅してるし(苦笑)
いろいろと遊んではいるが、第31部最終回などとは違う遊び方で、お約束をこなそうという意識がはっきりと感じられる。あと、弥七は出番が無くても存在を感じさせていて見事。娘の存在は大きいね。
即席水戸黄門視聴者的には鬼若と夜叉王丸の対決が無いのが不満か。だが、今回は特別編だから幻術使いがでしゃばるのもちょっとね。