3.みやびのテーブルで遊ぶ
織:それで、みやびさんのテーブルでは、最初に何を遊んだのでしょ?
み:
フォーチュン・クエスト ボードゲーム』だったりする。
織&ず:おお!?
み:正式名称は、『フォーチュン・クエスト ボードゲーム ようこそ! モンスターの巣窟へ』。ちょっと長い。
織:ええと……確か、これも参加者の方が持ち込まれたゲームでした。
み:そうそう(ありがとうございます)。93年、つまり18年前のゲームだから、今では入手困難だよね。それもあってぜひ遊んでみたい、という声も多かったんだ。
ず:なるほど。
み:参加者は冒険者となってボード上をぐるぐる回りながらモンスターを倒してゆくっていうゲーム。RPGっぽさあふれるテイストで、ちゃんとレベルアップもある。
織:確か、鎧を重ね着できるんですよね。
み:そこだけ覚えてるんかい! まあ、そうなんだけど。ルール的には鉄の鎧を重ねて着ることができてしまうっていう。
ず:確か短時間で遊ぶためのルールもありましたな。
み:2レベルからいきなり始めるっていうルールだね。そのルールを用いて遊んでみた。ただ、それでもちょっと時間が足りなかったなあ。最後まで遊べなかったのが心残り。
織:それは残念でしたね。

 〜シャッフルタイム〜

み:
メンバーを変えてから遊んだのが、『スピリッツ!』。
織:得点を表すスピリッツ(幽霊)のコマが可愛いんですよね!
ず:得点にしか使わないのが残念なり。
織:あまりの可愛さに写真撮りました!


(『スピリッツ!』の得点コマ。1体が1点。得点が多いほうが負け)

み:つまり、この可愛い幽霊を集めちゃいけないわけ。
織:可愛いのに〜。
ず:これはカードゲームでしてな。カードには1から3の数字が書いてあります。プレイヤーは順番にカードを1枚ずつ出していって、数字を足してゆく。
み:そうそう。そして7を越えたカードを出したひとが負けで、場に出ているカードを全部引き取らねばならない。
織:お、単純ですね。
み:だから、すぐに遊べる。実際には、同じ色のカードを出したら逆周りになるとか、もうちょっとルールがあるんだけど、それでも遊びやすいよ。時間も短くて終わるし。


(カードはこんな感じ)


(対戦途中の様子。手前のプレイヤーが8体のスピリッツをもっていて、一番負けている)


(ゲーム終盤。手前のプレイヤーは11体のスピリッツを持っていて負け負けの状態)

織:うわー。幽霊を押し付けられまくってますねー。ダメじゃないですか、このヒト。
ず:いやいや。織神くん、なんという失礼なことを言ってますか。
織:でも、引き取りすぎでしょ。誰ですか、このヒト。
み:わたしですけど。
織&ず:……あ、ああ。なるほど……。
み:いやほら、場を盛り上げるべくだね!
織&ず:や、みんなわかってますって、いつものことですから!
み:君ら……わたしは常に負けるものだって思ってるだろ?
織&ず:違うんですか!
み:そこで、驚くなっ! 運が絡まなければ、わたしだって10回に1回くらいは勝てるの!
織:言ってて、情けなくなりません?
み:……うん。

 〜シャッフルタイム〜

織:
みやびさんの負け自慢はともかくとして。
み:さらっとヒドイこと言われてる気がするよ。
ず:気のせいですぞ。
み:そーか?
織:気のせいです! で、最後のゲームなんですが。
み:ええと『カルカソンヌ』を遊んだんだ。
ず:おお! タイル置きゲームの決定版ではないですか。
み:と、注釈の解説でも、君は書いていたなあ。
織:みやびさんこの手のゲーム好きですよね。「レーベンヘルツ」とか。
み:うん。遊んだ結果が形に現れるゲームは好きだね。これ↓は、ゲーム序盤の様子なんだけど。こうやってタイルを並べていってコマを置いていくのが基本なんだ。
ず:街か道か平野か教会に置くことができますぞ。街ならば、その街が完成すると得点になるのですな。


(ゲーム序盤の様子。中央にタイル2つで作られた小さな街がある)


(ゲーム中盤の様子。あちこちに街ができて道が繋がっている)

み:毎回、ちがった街ができあがってゆく。そこが楽しい。
織:なるほど。
ず:この「カルカソンヌ・コンパクト版」では、得点経過を表す盤も少々特殊なのです。
み:ゲームを収納する袋が、そのまま得点盤なんだよね。
織:へー。これはベンリですねー♪


(得点の様子。ゲームのタイルやコマを入れる袋がそのまま得点盤になってる)

み:と、こんな感じで遊んだよ。
織:楽しそうで良かったです。では、続いて今回のハイライトへ!
4.特別ゲスト登場!
 さて、会も進んで、残り1時間と少々となったところで、特別ゲストがやってきました。

「今回の特別ゲスト・深沢美潮先生です!」

織:盛り上がりましたねー♪
み:オークションとトークだけでも、とお願いしたのですが、どうせならゲームも少しやってみたい、ということで──。
織:急きょ『キャット&チョコレート』を遊ぶことに。

〜『キャット&チョコレート』2人対戦〜

「といっても、ちゃんと遊ぶには時間が足りないけど、どうしよう」
「大丈夫ですぞ、問題ない!」
「と、いうと?」
「みやびさんと一騎打ちをすればよいのです!」
「い、一騎打ちぃ〜〜〜!?」
深沢「やろうやろう。みやびさん、勝負!」
一同「ふ、深沢先生がノリノリ(死語)だー!」

織:で、向かい合って対戦することになったんですよね。
み:正式な遊び方は前回のレポートとか注釈とかを読んでもらうとして、今回はわたしと深沢先生で交互にカードを引いて対戦することになりました。
ず:幽霊屋敷で降りかかってくる危機を、手持ちのカードを使って回避する、というところはそのままで、アウトかセーフかの判定は、参加者全員で行うわけですな。
み:手持ちのカードはオープンしておいて、みんなも見て考えられるようにしたんだよね。
織:これなら、全員で楽しめますし♪

 幽霊屋敷では、みやびも深沢先生もさまざまな危機に襲われたのですが、ほぼ互角の判定結果。時間もないということで、最後の対決になりました。

「最後のお題はなんですかな?」
「握ったナイフが呪われていて、自分で自分を刺そうとしている!」
「これはぴんち!」
「だめだぁー今回は助からない気がする! 手持ちのアイテムが悪すぎ」
「ほほう。どれどれ。ん──この『道具箱』とか使えそうではないですか」
「そっちじゃない! これだよ。この『鳥かご』! どうしろっての!」
「盾にする、とか」
「かごだよ! 隙間だらけだよ! むりだよ、むり!」
「それ、使わなければいいじゃないですか。他のアイテムだけで何とか──」

 そのときです。とても楽しそうな口調で深沢先生が言いました。

深沢「みんな大丈夫よ」
「へ?」
深沢「みやびさんだもの。きっと、『鳥かご』を使って、誰も思いつかないような脱出方法を考えてくれるわ!」
一同「おおーーーーっ!」
「ハードル上げられたよ!」

 結果は、もちろんアウトでした。その後の、深沢先生のほうもアウトでしたけど。

織:お互いにハードル引き上げあって、どーするんですか〜(笑)
み:も、盛り上がるかな、って思ったんだもん!
ず:無茶しやがって……でしたな。結果、引き分けでしたなり。
み:うう、プレッシャーに負けたああああ。
織:みやびさん、まるでプレッシャーが無ければ勝てたかのような口ぶりじゃないですか。
み:うぐ。そ、それはぁ。
織:鳥かごのせいじゃないですよ? あの脱出方法ではどのみちアウトですってば。
み:うぐぐぐ。
ず:まあ、確かに盛り上がりましたから良かったのではないか、と。
み:あううあううあううう。
織:と、いうところで対戦は終わり。そして、少しだけ深沢先生のトークショーです。

〜トークタイム〜

(先生と気軽なおしゃべり。楽しいトークタイム)

 そしてラストは全員参加のチャリティ・オークション♪
5.チャリティ・オークション!
織:というわけで、東日本大震災からの復興を願っての、チャリティオークションです。当日の出品の基本は中古のボードゲームでした。
み:ほとんどは、ずーあーさんの提供で、後はわたしや織神くんからも少々。それと、なんと「キャット&チョコレート」の作者、川上亮(秋口ぎぐる)様からも「キャット&チョコレート」をサイン入りで提供していただきました。
織:ありがとうございました!&「キャット&チョコレート」日本ボードゲーム大賞おめでとうございます!(リンク先にお祝い画像あり)
み:さらに、当日はゲストの深沢美潮先生からもご出品をいただきまして。深沢先生、本当にありがとうございました
ず:みなも大喜びでしたなー。
織:デュアンの英語版とか、貴重でしたね。そしてそしてさらに深沢先生からは、主催者もびっくりの出品が! なんと、「今度のフォーチュンに登場する権利」!
み:これは完全にサプライズだった。
織:詳しく知りたい方は、こちらの深沢美潮公式HPから深沢先生のコラムをどうぞ。


(オークションのときの風景)

織:というわけで、ここでオークションの結果報告もしたいと思います。
み:お願いします。
織:集まりました収益は¥39150円。これをそのまま義援金として振り込ませていただくことに。先日、無事に振り込みも終わりました。



織&み&ず:みなさま、ありがとうございました!
6.閉会式
織:というわけで、閉会式です。
ず:いやー、あっという間でしたぞ。
み:もっと遊びたかった!
織:みやびさんってば、元気ですね。
ず:道玄坂を駆け上って筋肉痛になってたくせに、ですな!
み:ほっといてよ! あー、面白かった。ボードゲーム熱が再燃しちゃった。
ず:それは重畳。
織:ちょーじょー?
み:大変喜ばしい、って意味だよ。ずーあーさん、難しい言葉を知ってるね。
織:でも、参加者のみなさんも同じ気持ちだったようですよ。また開いてください、という嬉しい言葉もいただきましたし。
み:そっか。
織:はい。深沢先生も乗り気でしたから、またそのうちにお茶会が開けるかも。
み:それは楽しみだ。
ず:まだまだ遊んでないボードゲームもどっさりありますから!

織:というわけで、イベントレポートはここまで! 参加者のみなさま、本当にありがとうございました。

 そして、この長いレポートをここまで読んでくださいましたみなさま。

 次は、あなたとゲームで楽しい時間を過ごせることを願っています。

織&み&ず:では、みなさま! またゲームでお会いしましょう!
 
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