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ツーリング報告

5月3,4,5日、新潟経由で福島を中心に3日間走ってきました。


一日目

今年は3人の予定でしたが、直前で風邪にやられた大平氏が欠席で、十河氏と私の2人旅。私はモトモリーニのスクランブラーをお借りして出かけてきました。早朝はまだ雨模様だったので、出発時間を遅くして11時に関越自動車道高坂SA集合。すでに雨は止んでいて蒸し暑いくらい。しかし、向かう北陸方面は天気が悪そうなので、装備は抜かりありません。


新潟に向かって関越を飛ばし、赤城高原SAで給油とお昼。暑い位で、このまま行けるのか?なんて気楽に構えていたら、そうは問屋は卸さない。国境の長いトンネルを抜けるといきなりの土砂降り。三国連山おそるべし。

完璧な雨支度になって長岡から海沿いを北上。

風情のある漁師町を抜けながら走ります。有名な寺泊漁港は素通り。築地の場外市場のように観光客でいっぱいでした。



新潟なので綺麗なコシヒカリの田んぼがたくさん広がる。田植えの真っ最中です。少し山を走らないと気が済まない人種なので、ウエット路面なのに有名な弥彦山へ登ってみる。しかし、なんと山頂付近は二輪が入れない道路でした。

ナビを頼りに元の道へ戻る途中は、わざわざこんな道路。雨でも楽しいバカ二人。


写真を撮るには海に白波が立つ位の方が日本海っぽくて良いのかもしれません。ところどころで止まって撮影。尖った岩場があったりして、晴れていれば気持ちいいでしょうね。交通量は極めて少なく快適。夕方近くには晴れ間も見え、うっすらと佐渡の輪郭も確認できました。


今夜の宿泊予定地は新潟県胎内市。胎内ってどこ?って感じですよね。この、ちょっとありがたい響きの街は村上市の少し下です。なかなかに静かな町で、駅前のビジネスホテルに予約したものの、あたりに夕飯を食べられそうな店が見当たらない。明日の朝に備えて農協のGSで給油ついでにお店の人に聞いたら、二つ返事で教えてくれた地元のレストランへ行ってみる。田んぼの真ん中にあって、想像よりも広い。個人経営のファミレスという感じで、地元の皆さんが休日を楽しんでいる。お値段も、とてもお安くてボリューム満点。地元で人気なのもうなずけます。知らない町でガストでは切ないけど、こういう店に出会うと、とても嬉しいですね。

この日の走行は400km。



二日目

残念ながら、朝から結構な勢いで降ってます。少し時間を遅らせて9時半出発。これから天気は回復に向かう予報。


今回私が乗った、モトモリーニスクランブラー。オプションのサイドバッグが付いていて、コイツが大変重宝しました。本革なのですが、厚手のオイルドレザーを贅沢に使った逸品。結構な雨でも中まで浸み込むまでに時間が掛かりました。勿論、雨を想定して、中の着替えなどはビニールに入れてから突っ込みましたが、2泊3日の荷物がちょうど綺麗に収まる大きさです。形を気にしなければ、もっと運べる。後の手入れさえ怠らなければ、便利に長く使えそうなしっかりした作りの高級品。

最新のコンピューター予報のとおり、走り出してから1時間もするとすっかり晴れてきました。新潟、福島、山形に入ったり出たりの山道を気持ちよく走ります。ただし、峠付近はまだ雪が残っていたりして、結構寒い。途中で休憩した道の駅にはストーブが点いていました。



この日最初に向かったのは、ラーメンで有名な、ご存知喜多方。古い町並みが残っていて、風情のあるところ。今回のルートは福島巡りをしたことがある十河氏に丸投げ。なんでも、喜多方ラーメンの元祖が、あべ食堂というお店なんだそうです。その店に向かったものの、ご覧の大行列。これは時間がかかりそうなので、そのお向かいのやまぐちさんへ入ってみる。シンプルな鳥ガラと煮干しのスープで充分おいしかったですね。待ち時間無しだし、同じお店で「日本一まずいバターパン」なるC級グルメも試せたし、言うことなし。街を少し散策する時間も取れました。



次に向かったのが会津若松の鶴ヶ城。呼び名はいろいろあって、地元以外では会津若松城という言い方が一般的らしいです。白虎隊やNHKドラマ「八重の桜」などで有名。

幕末に落城しているので、後に建て直された城です。中は姫路城などと比べると近代的ですが、天守閣から外を眺められるので最高。バイクの駐車に関しては特に決まりが無いらしく、正面入り口すぐ脇のお堀端に自転車と一緒に停めておけました。もちろん無料。そう言えば今回、福島巡りしていて、駐車料金を払ったことが無かったですね。東北はバイクに優しい。



お城を見学した後は磐梯山に登ってみます。以前、猪苗代湖側からは登ったことがあったのですが、山の北側は裏磐梯とよばれているルートで、こちらも空いていて楽しいワインディングが続きます。白樺林と残雪がマッチ。

磐梯山を半周したところで、4時過ぎ。この日の宿はここから100kmほど離れた、いわき市。安達太良山も見たかったのですが諦めて高速に乗ります。

雨は、もう心配無さそうですが、思っていたより寒くて、結局3日間インナーダウンを手放せない状態でした。東北舐めちゃあいけません。下道が多かったせいか、モリーニの燃費が過去最高の18km/Lをマーク。普段は15km前後です。この日の走行350km。


三日目
朝から良い天気ですが、やっぱり東京より寒い。

新潟県内もそうですが、福島県も高速のような、そうでないような、でも時々料金所が現れる道路がたくさんありました。とても早くて便利。この日は海に近い、いわき市から猪苗代湖方面の内陸部に向かいます。いわきから日立などを経由して南下という手もありますが、早く着き過ぎてしまうので、じっくりと福島観光です。

向かった先は会津西街道と呼ばれる地域。まずは塔のへつり。岩が川の流れに削られて、見事な景観を作り出した観光名所。戸津川警部も、よく殺人事件の捜査で訪れる場所です。



塔のへつりから30分位北へ走ると大内宿。山の上からだと、映画のセットか、東武ワールドスクエアかと見紛うような写真が撮れます。茅葺屋根の古い住宅が両脇に並び、村全体がテーマパークのような場所ですね。

ここで最近有名な食べ物はネギ一本蕎麦。ごく普通の蕎麦を、箸の代わりにネギ丸々一本使って食べるという荒業のお料理。まあ、ネギに関してはプロフェッショナルな群馬生まれなので、いくらインスタ映えすると言っても、おいしくなさそうだし、第一絶対に食べにくいはず。二人は普通の蕎麦とイワナ天丼を頂きました。おいしかったです。

大内宿を楽しんで、元来た道を南下。国道を走り続けて今度は日光を目指します。もみじラインとも呼ばれる日塩有料道路で日光へ。こちらも空いてる。天気も良くて最高に気持ちいいですね。時々、山藤の甘い香りがします。もう少ししたら山吹の咲く季節。今時分の山が一番好きです。
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日光まで来てしまうと、普段のツーリングと全く変わらない。そして、東北道に乗ってしまえば、もう家に着いたようなもの。

途中のPAで休憩しながら、帰宅は8時頃。この日の走行は450km。去年はちょっとハードだったので、今年は少し抑え気味のルートにしましたが、天気も考えるとちょうど良かったです。このくらいならベスパでも余裕の航程。



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