* * * 徒然の雑噺 * * *

U * W * A * S * A


クルマには関係ないけれど、、お気に入りのバカ噺をひとつふたつ!

(真偽の保証はマッタクありませんから、、念のため、、)

  • #1 --- ”養鰻池の主”

  • #2 --- ”うねる電柱”

  • #3 --- ”高速餃子店主”

  • #4 --- ”蛍”

  • #5 --- ”草原の飛来物”(実話)


     

     その壱・養鰻池の主! 

    私の棲む遠州地方(浜名湖周辺)は鰻の産地としてと有名で、、
    郊外には鰻を養殖するための”養鰻池”が沢山あります
    これは、あるお爺さんが細々と営んでいた小さな養鰻池での出来事・・・

    お爺さんは歳をとり、目が悪かったため、その頃は生業としてよりも、、
    老後の趣味として ”拘りの鰻”を育てていたそうです。

    お爺さんは毎朝”鰻育てて幾十年!”の特性餌”を池に投げ込み、
    鰻の”食べっぷり”を観るのが楽しみだったそうです!
    (養鰻池に餌を入れた様子は、実際、獲物に群がるピラニアみたい!)

    そんなお爺さんが、ある頃からゲートボール仲間や親戚に
    ”ウチに凄い鰻がいる!”っと自慢話をするようになったのです
    何がそんなに凄いのかと尋ねると、、
    ”大きさ”といい、、”食の太さ”といい、、
    お爺さんがこれまで見たこともないほど立派なのだそうです

    興味を持った人が、”是非見たい!”っと出かけて行ったところ、、

    お爺さんが”パン!パン!”っと柏手を打つと、池の中央に大きな影が現れ、、
    ”あんぐっ!”と口(!)を開けたのだそうです!

    見物に来た人は驚いて、コシを抜かしそうになったそうです!

    なんと池の中にいたのは、体調1m余もある”メガネ・カイマン”だったのです!

    どこかの誰かが、飼えなくなったペットをお爺さんの養鰻池に捨てたのです
    鰐は池の鰻と、鰻用の高カロリー餌を毎日食べて、スクスクと育っていたのでしょう!
    マルマルと太り、その鱗は得も言われぬイイ艶だったそうです!

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    この話には怖い・バージョンがあり、その話のでは、、、

    お爺さんは在る朝、鰻に餌をあげに出かけたきり、、戻ってこなかった!!
    、、只、、養鰻池にお爺さんの野球帽が浮かんでいたのを、近所の人が見つけたそうな、、

    と、言われているようです


     

     その弐・うねる電柱! 

    遠州鰻ネタ!第二談!

    これは、私の友人のK君が体験したお話、、、

    K君は遠州周辺では有名なH社に勤務する30歳(当時)!
    (H社は業界ではかなり有名なハイテク企業!)
    K君は浜名湖東岸界隈に住んでおり、湖畔近くの道路を通勤していました

    ・・そして・・ある晩・・・

    K君は仕事の小用で少しだけ(?)お酒が入った状態で、、
    自宅へと車を走らせていたそうです

    その夜は、折から接近する台風の影響で、朝から風雨が強く、、
    前方の視界も芳しくありません、、(因みにK君は近眼です)

    深夜ということもあり、K君はいつも通らない湖畔沿いの近道に入りました、
    路をしばらく行くと、、前方の道路に何かが倒れていたそうです。

    それは、、どうも強風で倒れた電柱のようでした、、、

    K君は、”アチャ、、!”っと舌打ちしながら、、引き返そうとした時!

    、、その電柱が何となく動いた様な気がしたのです、、

    初めは、、フロントガラスを流れる雨のせいで、、そう見えるのか?!
    、、っと思ったそうですが、、しばらく見据えていると、、

    その電柱は、”ウネッ、ウネッ、”と、うねっているようなのです!
    K君は怖くなって、、急いで車をバックさせ、、その場を離れたそうです

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    浜名湖周辺には昔から、、犬を丸飲みにするという、、大鰻の伝説があります!

    K君は、、土地っ子なので、、もちろんその話も知っていました、、

    後日、、K君は、、その時のことを回想して、、
    ”、、そう言えば、、背鰭の様なものが見えた気もする、、”

    っと、言っていました、、、


     

     その参・高速餃子店主! 

    これは10年ほど前、、私が会社の独身寮に入っていた時の話!

    それは、数人の友人とSKIに出かけ、、帰路の田舎道を走っている時のこと、、
    (当時は、高速代をケチって、いつも山越え路を使っていたのです)

    すでに午後10時近くなっており、腹が空いて仕方ないのですが、、
    田舎道ということもありなかなか開いているお店がありませんでした、、

    しかし、小さな街にさしかかったとき、明かりが付いている一軒のお店がありました
    ”のれん”越しに、”まだ、やってますか?”っと尋ねると、、OKとのこと

    早速に、中へ入って、食事をすることにしました
    その店はどうやら”餃子屋”らしかったので、全員”餃子ライス”を注文しました

    しばらくして、できあがってきた餃子を食してみると、、
    なんとその美味いこと!!
    あまりに美味かったので、、我々は”餃子の折り詰め”を追加注文しました

    食事もすんで、、代金を支払い、、我々は車に戻りました
    ”いやー、、以外にうまかったね!”などと話しながら、車を走らせ始めたとき、、!

    ”うおおーい”、、”うおおーい”、、っと何処からともなく恐ろしげな声が、、

    ”何事か?”っと周囲を見渡すと、、、

    なんと、、先ほどの店のオヤジが後方より追走してくるのです!
    それも、、、割烹着にセッタ(サンダルの様な履き物)のままの出で立ちで、、

    発車したばかりとはいえ、、車は既に20キロ近い速度に達しており、、
    さらに加速中にも拘わらず、、オヤジはどんどん肉迫してくるのです!

    そのあまりの形相に、、我々は思わず、、”に、、逃げろ!”っと叫んでいました

    車が加速すると、さすがにオヤジは後方の闇の中へと消えていきました、、

    、、オヤジを振り切った後も、我々は全員、妙な脂汗をかいていました

    友人の一人が、、空気を和ませようとして言った、、

    ”いやー!危うく餃子のタネにされる処だったな!”

    というジョークに、笑う者は一人もおりませんでした、、、

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    、、、しかして、、寮に帰着してから、よーく調べてみると、、

    注文し、受け取ったはずの”餃子の折り詰め”が車内にないことが判明!
    どうやら、、オヤジは、、
    我々が置き忘れた折り詰めを届けようと追走していたらしいのです

    嗚呼、、おじさん、、逃げたりしてゴメンナサイ!

    ・・しかし・・

    後日、もう一度あの美味い餃子を食べようという事になったのですが、、
    どこを、どのように探しても、そのお店を見つけることが出来ません!

    SKIで何度も通っている路ですから、迷う訳もなく、、
    土地の人に聞いても、”そんな店は知らない”っと言われるばかり、、

    いったい、、あの夜の、、あのオヤジはいった、、、、???


     

     その四・蛍! 

    これは昔、、出向先の会社で聞いた話!

    ある日、、私と同僚が、仕事をしていると、、そこの社長さんがやって来て、、

    ”君たち、、蛍を見たことがあるかい?”、、と尋ねるのです

    彼は非常に洒落たオジサマで、、日頃から風雅芸術を愛でる文化人です!

    我々が、、”見たことある”と返答すると、、彼は”ニヤリッ”と笑い、、
    ”そうか、、でもそれは、、源氏螢だろう?!”と言うのです

    ”ボクが言っているのは、、”平家螢”のことだよ!”っと、、!

    ”平家螢”とな!

    ”源氏螢”が体長4〜5 mmで、弱々しい小さな光しか出さないのに対し、、
    ”平家螢”は体長が10〜15mmもあり、LEDばりに、明るく光るのです!

    ですが、、”平家螢”の棲息域は国内でも限られており、、
    浜松の周辺で”平家螢”を見た、、などと言う話は初耳です!

    ですが、、その社長さんの話では、、、

    彼が、、最近、、新たに開拓した”犬の散歩コース”途中にて、、
    確かに、、”平家螢”が見られるのだそうです!

    ”アレは、、絶対、、”源氏螢”じゃない!”
    ”、、だって、、光がこんなに大きいんだよ!”

    っと言って、、彼が両手の平で作って見せたワッカは、、

    直径、、10cm、、ほどの大きさでした、、、!!!

    、、一同が、、顔を見合わせていると、、彼は、、

    ”螢っていうのは優雅だねえ、フワフワと、浮かぶように飛ぶんだよ”

    ”もっと近くで見たいんでけど、、何故か、、犬が嫌がってねえ、、”

    ”どうしても、、近くまで行けないんだ、、残念だなあ、、”

    、、と呟きながら、、茶を入れて、、オフィスへと戻って行きました

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    、、、因みに、、、

    彼の螢鑑賞は、、冬になり社長が犬の散歩を息子に任せるまでの期間

    多忙な生活を送る、彼のささやかな楽しみになっていたようです!

     

     エピソードX・飛来! 

    これは数年前にオーストラリア南部を訪れた時のこと!

    出張でメルボルンにやってきた私は、現地の足としてレンタカーを借り、
    更に南部の町々を転々と移動することになりました

    レンタカーはカムリのエンブレムがついていましたが、
    国内でいうところのセプター・セダンでした

    メルボルン近郊を走っている時は、あまり気にもしなかったことなのですが
    郊外へ出て、更に南部の町:ジーロングあたりにさしかかる頃には、
    ある一つのことが、気になり始めました!

    それは、、、

    行き交うクルマのヘッドライトに、何かカバーのようなモノが装着されているのです

    当初は、”変なアクセサリーが流行ってるなあ”くらいにしか考えなかったのですが、、、

    南下を続け、、周囲が田舎になるに従って、そのカバーを装着しているクルマの割合が
    どんどん増え、しまいには見かけるクルマの殆どが何らかのカバーを装着しているのです

    どうも、、それは単なる流行りモノのではないらしいことが自分にも感じられてきました

    そこで機会をみて、周囲のクルマのカバーをチェックしてみると、、、

    殆どが、透明なアクリル板のようなモノをヘッドライトの前面数センチのところに取り付けており
    中には、メーカー純正品を思わせるボディラインとのマッチングを計ったような
    凝った形状に成形されているモノもありましたし、、
    四駆のブッシュバーみたいなフレームに金網が張ってあるゴツいやつもありました!

    妙に気になった私は、GSのオッチャンに”アレ何?”と訪ねてみました

    オッチャンの早口かつOZ訛りのキツイ英語による回答から解ったことは、、
       ・件のソレは通称:レンズ・プロテクタなどと呼ばれていること
       ・件のソレは、何か(!)からレンズの破損を防ぐ役目があること
       ・私のクルマにはソレが装着されていないから気をつけるように、とのこと

    肝心の、、何がレンズを壊すのかは、、よく聞き取れませんでした、、、

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    結局、よく解らないまま、、2日が過ぎた日の夜、、ソレはやって来ました!

    その日、更に南部の小さな町へ出かけた私は、ホテルへの帰路を運転していました
    日も暮れ、、草原(!)のまっただ中の一本道を100キロ前後で走行していたとき、、

    突然!!  バン!バン!バン!、、、っと

    何かが車体にブチ当たってきたのです!!!

    最初は、ヒョウが降ってきたのかと思いましたが、、どうも様子が違う、、
    慌てて、クルマを停めて、車外を調べてみると・・・

    ナント、、雌のカブトムシほどもあろうかという甲虫がわんさかと
    クルマのヘッドライトめがけて突っ込んでくるではありませんか!!

    レンタカーは片方のヘッドライト・レンズにヒビが入っており、
    樹脂レンズでなければ割れて飛散していただろうと思えました

    後日、、その話を現地の人間に話したところ、、、
    高速走行中に虫の突撃で両方のライトを潰され、、路外へ吹っ飛ぶ事故が時折起こるとのこと!!

    私は走行速度が遅かった(現地レベルで!)ので、大したことはなかったけれど
    もし、、もっと速度を出していたらと思うとちょっと怖かった!

    カンガルーとの衝突に備えるカンガルー・バンパーは知っていたけど、、
    甲虫の飛来にまでも備えなければならない土地の事情には正直驚いた!!

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