絵 黒エルフ

形態:妖精
反応:非友好的
知能:高
遭遇:市街、平原、荒野
出現:単独から少数



 黒エルフはもとはエルフの反逆者である闇エルフの地下世界を追放された者たちの末裔であるとされ、両種族から蔑まれ迫害された生活を送っている。外見は森に暮らしているふつうのエルフにごく近しいが、褐色から灰色に見える肌を持ち、黄色っぽい瞳をしている。

 性格は無秩序に傾倒し、たいていは雑然とした港町や城塞都市の貧民街でオークのような人間以外の種族に混じり、怠惰で貧しい生活を送っている。身体に奇抜な文様を描き込み、頭を剃り上げて煙草や水ギセルをふかしていることが多い。森エルフと闇エルフの双方に蔑まれている黒エルフは、種族の違うエルフを嫌悪しており、可能な限り近づこうとはしない。
 長い間、迫害され孤立した生活を続けてきた黒エルフはきわめて猜疑的な種族であり、他人と関わりあうことを特に嫌い、追いはぎまがいのことをするために余所者に襲いかかることもある。ふつうは短い弓や槍、反りかえった短刀の扱いに長けている。エルフの中には自然と深く関わることで、優れた独自の魔法を用いる者がいるが、黒エルフはそのような力を失って久しく、ごくまれに優れた知性によって古いまじないに通じている者がいる程度である。


他の項目を見る